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英文和訳のコツ
意訳しようとしても、それでも堅苦しくなったり、 英文の意味とちょっとニュアンスが違ってしまったりします。 どうすればすらすらとした文章に訳せるのでしょうか?
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私が子どもの勉強で英文和訳を教えたり、翻訳の仕事を受けたりするときに気をつけていることを書いてみます。 ただし、これはあくまで「日常使われる日本語として読みやすくする」ための手段であって、文芸作品などを薫り高く訳すような場合には、あてはまりません(私にはできません)。 【1】英語の名詞化表現は、できるだけ動詞中心の表現に変える。 【2】無生物主語をできるだけそのまま使わない。 【3】日本語訳の主語と述語をできるだけ近くに置く。必要に応じて、1文で書かれている英文を2つの文に分割して訳すことも考える。 【1】について。 概して、英語は名詞を中心とした表現が多用されますが、日本語は、動詞中心の表現の方がなじみやすいといえます。 簡単かつ典型的な例をあげると、 (1)He is a good Chinese speaker. (2)He speaks Chinese very well. どちらも、意味は同じですが、(1)を見たときに、「彼は上手な中国語の話し手だ」と訳してしまうと、まさに「英文和訳のにおいプンプン」になってしまいます。 ここは、(1)の場合でも、「彼はとても上手に中国語を話す」と訳した方がよいでしょう。 なお、補足ですが、これらの文の最も中心となる点は「とても上手」というところですから、さらに訳し変えて、「彼は中国語を話すのがとても上手だ」というように、中心である「とても上手」を述語に持ってくると、また一歩日本語としてこなれてきます。 【2】について。 たとえば、次の文を訳すとします。 Global warming will drive many countries to ruin. (1)温暖化は、多くの国々を破滅に導くだろう。 (2)温暖化が進むと、多くの国々が破滅することになるだろう。 このように、「温暖化が…導く」という無生物主語でなく、「多くの国々が破滅する」という文章に変えると、日本語として読みやすくなります。 【3】について。 これは、関係詞だのthat節だのが多用されていて、読むだけで息切れしてしまうような文章に特に有効なテクニックです。例をあげるのは疲れるのでやめときます(^_^;) 主語と述語を近くに置くというのは、翻訳に限らず、日本語の文章を書く際の基本でもあります。主語が出てきたら、読者は述語が出てくるまでずっと主語を覚えておかなければなりません。なかなか出てこないと、また最初から読み返さなければならない羽目に陥りかねないのです。これを称して「悪文」といいます。 1文を分割するという点については、「英文の筆者自身がいつも文章の名手であるわけではない」ということも、頭に入れておくとよいかもしれません。 私もそうですが、翻訳などをしていると、どうも、「原文は完璧のはず」という幻想にとりつかれてしまいがちです。しかし、実際には、そんなことはありません。 日本人であろうが英米人であろうが、1文が長すぎる文章は、読みやすいはずがないのです。日本語訳を機に、読みやすく区切ってあげて、「よい文章にしてあげる」と考えることも、時には人の役に立つかもしれませんよ(^_^)b 以上、ご参考まで。
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まず日本語を勉強することですね。
- seabus12
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まず,完璧な翻訳はあり得ません.そう思うことから出発すれば諦めがつきます. 言葉は,その国の文化,歴史,国土,国民,様々な要素と密接に結びついています.同じような意味の単語であっても,受け取るイメージはそれぞれの国で違うのが当然です. たとえば,スイカというイメージは日本とアメリカで違うのです. まず辞書を助けにした直訳.これだけでも大変なものです.それをこなれた表現にするわけですが,「すらすら」とした表現にしようと思う程,原作のイメージから離れてきます.No.1さんの言われる「超訳」は原文を間引きしてでも「すらすら」を優先する方式なのでしょう. それでよいのでしょうかね.そうなる程,別の物になって行くでしょう.
- wathavy
- ベストアンサー率22% (505/2263)
英語と日本語は水と油くらいにかけ離れていて、翻訳作業は困難を極めます。私は翻訳は苦手中の苦手ですが、意味は分かっても、日本語が出てこないことが多々あります。 一時期、超訳という言葉を書店で見たことがあります。その時の翻訳はまさに意訳を極端にした翻訳でした。日本語として完璧で、元の小説のリズムやニュアンスが伝わっていました。 今はどうなってしまったのか、分かりませんが、それまでの翻訳本とは一線を隔していました。面白く読めて、まるで日本語のように読める翻訳が大半でした。 ただし、この場合、まず完璧に英語が分かる必要があります。かつ、日本語が上手というより、文学的に芸術性がある必要があります。 私のような、素人には不可能だと思いました。 ここにまだありますね。 http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%B6%CC%F5