「には」の説明

質問

はじめまして。　皆さんのお知恵をお借りしたくて投函させていただきました。　　外人の友だちに　「週末にテレビを見る」と「週末にはテレビを見る」の違いを聞かれたんですが・・私も答えに詰まってしまって・・・どなたか簡単に説明していただけますか？　よろしくお願いします

回答No.2

kzsIV

Ｓ：週末に　　　Ｔ：テレビを見る

とします。

「週末にテレビを見る」は基本モードです。
Ｓが事実(＝真)で、かつ　Ｔが事実(＝真)であるときの表現です。
論理式　Ｓ∧Ｔ　で表します。
「ＳかつＴは真である」という内容の基本文型です。

「週末にはテレビを見る」は「『は』掛かり」モードです。
Ｓが真であるとき、(かならず)Ｔ(も)真であるときの表現です。
論理式　Ｓ→Ｔ　で表します。
「Ｓが真のときＴは真である」という内容の典型的な掛かりモードの文型です。
基本モード「週末にテレビを見る」を表現するだけでなく、「週末以外に(も)テレビを見るかもしれないし、見ないかもしれない」を含意します。

「週末にしかテレビを見ない」は「否定の『が』掛かり」モードです。
Ｓが真でないとき、Ｔ(も)真でないし、Ｓが真であるとき、Ｔ(も)真であるときの表現です。
論理式　～Ｓ≡～Ｔ　で表します。
「Ｓが真でないときが、Ｔが真でない（ときである）」という内容の掛かりモードの文型です。
「週末でないと（絶対）テレビを見ない」を表現するだけでなく、「週末に(必ず)テレビを見る」を含意します。

「週末にしかテレビを見ない」人が、「私は、週末にはテレビを見ます」と言うのは間違いではありません。しかし、たまたまある平日にテレビを見たりしたら、その人は正しいとはかぎりません。

「週末にはテレビを見る」人が、たまたまある平日にテレビを見ても間違いではありません。しかし「私は、週末にしかテレビを見ない」と言ったら、その文は正しいとは限りません。

お礼

ありがとうございました。　日本語って本当に奥が深いですね。

回答No.1

spring135

>「週末にテレビを見る」(1)と「週末にはテレビを見る」(2)の違い

(2)は二つの意味合いを持っています。
1）平日（週末以外）は会社に行く、週末には（家で）テレビを見るという、平日との対比を強調した表現
2）毎週末テレビを見ている、つまり習慣を言っている。

(1)は普通の会話であまり言わないかもしれません。「週末にテレビを見た。」と過去形にすればこれは単なる事実を言っています。日記では同じ内容を現在形で記録することはあります。(2)と比較すると内容的には(2)の1）、2）とも(1)にはありますが、「週末」の強調程度が低いと思われます。

お礼

ワぁ～早速、ありがとうございました。　　「には」の方は、「しか」に近い意味だと思っていたんです(確信なし）。　２）の方は、平日には(ほとんど）見ないが、週末には見る(週末しか見ない）・・・のかなぁ～と思っていました。　「習慣」だったとは思いもよりませんでした。　本当にありがとうございました。