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剰余労働時間の創出(マルクス経済)
剰余労働の創出について(マルクス経済学) お世話になります。 労働者階級の総労働時間をT(時間)、賃金率をw(円)、生活物資ベクトルをB、価格ベクトルをPとおくと、 価格についての等式 Tw=BPが成り立つ。 T=B(P/w)で、P/wを支配労働量と言う。(労働量=労働時間と定義している) いま、投下労働量(商品1単位の生産に直接間接必要な労働量ベクトルをtとして)、t<(P/w)と仮定すれば、 T>Btとなり、M=T-Btとおく。 純生産物はT(時間)に対応し、労働者の取得するのは、Btであるから、この差のMこそ剰余労働時間であり、 Btは必要労働時間とよぶ。また、T=M+Btより、 総労働時間T=必要労働時間+剰余労働時間となる。 以上を大学の講義でやったのですが、 なぜ、t<P/w(すなわちT>Bt)となるのかがわかりません。 つまり、Tw=BPについて、左辺は労働者のもらう全賃金であり、右は、総需要価格・総供給価格ですから、 用はGDPの3面等価が成り立つわけですよね。 ならば、T=Btすなわち、その個々の物資を作る時間を足したものが、総労働時間になるはずですよね?? なぜ、余剰がでるのかわかりません。 どなたかわかりやすくご教授いただけると幸いです。 よろしくお願いします。
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- openend
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まず、基本的な間違いを訂正しておきます。 「純生産物はT(時間)に対応し」とありますが、純生産物ではなく、総生産物です。 次に、質問についての回答ですが、これは「マルクスの基本定理」についての説明です。本来は、質問者さんが問題にされている「t<(P/w)」は、いきなり仮定されるものではなく、価値方程式と利潤存在条件から導き出されます。これが抜けているのは、教員が説明を端折ったか、質問者さんが聞き逃したか、のいずれかです。 これについても必要ならば説明しますが、今回は「Tw=BP」についての誤解を解いておきます。「Tw」はおっしゃるように、総労働時間に賃金率をかけたものですから、労働者が受け取る総賃金を意味しています。一方、「BP」は生活物資(賃金財バスケット)に価格をかけたものですから、労働者の生活費に相当します(全生産物の価格総額ではなく、労働者の消費財の価格総額です)。この点が、マルクス経済学(および古典派経済学)の特徴なのですが、資本主義のもとでは、賃金は労働者が自分の生活に必要な物資を購入できる水準に決まると考えているのです。なぜ、このような水準に決まるのかについては、別途、ロジックがあるのですが、さしあたり、ここではこのことが前提とされています。 先の回答者さんに「Tw=BPの意味とは、Bを作るのにトータルでTの労働量が必要ということですよね」と返信されていますが、違います。TはB(生活物資)を作るためだけでなく、生産手段を作るためにも費やされます。だから「T>Bt」、つまり、社会の総労働時間は、生活物資の生産に費やされる労働時間よりも大きいのです。
- s_nak
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>なぜ、t<P/w(すなわちT>Bt)となるのかがわかりません。 ご自身で講義で「仮定」されたと書かれています。 企業単位で考えれば、利潤がなければ生産しませんから、そう考えているのと一緒です。 >Tw=BPについて、左辺は労働者のもらう全賃金であり これが間違いです。労働者にすべて分配されているのなら、資本家の収入はゼロになってしまいます。 既にご自身で >労働者の取得するのは、Btであるから、 と書かれてますよ。
補足
返信ありがとうございます。 でも、Tw=BPの意味とは、Bを作るのにトータルでTの労働量が必要ということですよね。そしたら、t=T/Bすなわち、 T=Btが成り立ってしまうのでは??