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最近の生成文法理論について
最近の生成文法理論について質問です。 最近の生成文法理論。特にGB理論、LFG、GDSG、HPSGの各特徴、利点、共通点について詳しく説明してあるサイト、(文献)がありましたら教えていただけませんか。また、この分野に詳しい方おりましたら直接ご説明いただけたら幸いです。 よろしくお願いいたします。
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GB と GPSG については、「最近の生成文法理論」ではない。 今のはやりは GB → ミニマリスト(Minimalist Syntax) GPSG → HPSG(Head-Driven Phrase Structure Grammar) 特徴ねぇ。 GB・ミニマリストは基本的に変形を使う。(変形はいらないという人もいるから、ややこしい) LFG と GPSG・HPSG は変形は絶対に使わない。 たとえば、What did you break? GB・ミニマリストは PAST you break what からさまざまな変形を経て、結果的に What did you break? が得られるとするのが普通。 LFG では、機能構造(f構造)では、動詞の目的語であり、項構造で what は break の非動作者であり、情報構造では焦点であるなどとし、各構造が相互に影響し合う。この点で、最近は最適性理論 Optimality Theory との交流・合体が盛ん。 GPSG・HPSG でも、What did you break? は最初からこの形。ただし、動詞には「今、目的語がとなりにはいません」マークを付け、これにより、what と動詞を関連づける。 共通点ねぇ。 言語は大きく、音声と意味からなるのだが、その両者を取り結ぶのが統語論である、ってとこかな? サイトはとりあえず、Wikipedia (http://ja.wikipedia.org)でいいかな? ここで ミニマリスト → 生成文法 LFG → 語彙機能文法 HPSG → 主辞駆動句構造文法 として、検索してください。 書籍の紹介 ミニマリスト 『新日本語の統語構造』 三原 健一・平岩 健 (著) \3,990 松柏社 『入門 ミニマリスト統語論[新版]』 アンドリュー・ラドフォード (著) 外池 滋生 監訳 \3,990 研究社 『ミニマリストプログラム序説』 渡辺 明 (著) \1,785 大修館書店 LFG(日本語はあるのかなぁ?) Bresnan, Joan (2001). Lexical Functional Syntax. Blackwell. Dalrymple, Mary (2001). Lexical Functional Grammar. Academic Press. Falk, Yehuda N. (2001). Lexical-Functional Grammar: An Introduction to Parallel Constraint-Based Syntax. CSLI. HPSG 『統語論入門』<上・下> アイバン・A・サグ、トーマス・ワソー 著 郡司 隆男 他訳 \4,410 岩波書店
お礼
ミニマリストプログラムという理論が最新なのですね。調べてみると、これまでとは違った方針の理論のようですね。人間の器官ならば無駄なく完璧、言語も人の器官なら無駄がないはずなど、面白いです!どうもありがとうございました!興味も沸いて来ました