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生成文法について-表層・深層構造とは?-
心理学の勉強をしています。 チョムスキーの生成文法という理論で、「深層構造」・「表層構造」という言葉が出てきました。教科書の説明では、 「可愛いネックレスを着けた女の子」だけでは、「可愛い女の子がネックレスをつけている」のか、「可愛いいネックレスを女の子がつけている」のか、はっきりしない。このようなメッセージの意味内容を規定しているのは、 表層構造・・・文としての記号列の表面的な構造 深層構造・・・内部的な、階層をなしている構造 と書いてありました。・・・まったく意味がわかりません。 ネットで色々調べてみたのですが、自分の中でちゃんとイメージできないというか、つまりどういうこと?という感じです。 どなたかアドバイスお願いします。例をもって説明してくださるとありがたいです。(例え話がないと中々理解できない人間なもので・・・orz)
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- york-graduate
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言語学を学部でやったものです。チョムスキーの生成文法ですが、表層―深層構造は破棄されました。チョムスキーは統率と束縛の理論をしていたころはそれを保っていたのですが、ミニマリストプログラムを開始してからは、D-structureはやめたようです。これは言っときます。 それで、「可愛いネックレスを着けた女の子」の例ですが、 これの意味を解析すれば、やはり二通りの解釈があると思います。ambiguityの領域ですが、この例だけだと、どちらなのかは断定できません。 「可愛い女の子がネックレスをつけている」なら、「可愛い」は「ネックレスを着けた女の子」というフレーズを修飾しますし、 「可愛いいネックレスを女の子がつけている」なら、「可愛い」は「ネックレス」という単語を修飾します。これは単語が持つambiguity(lexical ambiguity)ではなく、syntactic ambiguityでしょう。 ミニマリストプログラムは制約のほうに向かっているので、もっとシンプルになってます。
- Piedpiping
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あまり難しく考えることはありません。 英語の授業で、能動文から受動文を作るとか、二つの文を関係代名詞でひとつの文を作る、というのをやりましたよね? あれです。言語学的に厳密に言えば違うのですが、専門家ではないのですからそれで充分です。 深層構造:犬が私を噛んだ。(能動文) 表層構造:私は犬に噛まれた。(受動文) 深層構造:I saw a girl. The girl wore a necklace. 表層構造:I saw a girl who wore a necklace. さて、お尋ねの例文では、 深層構造1:女の子がいる。その女の子は可愛いネックレスを着けている。 深層構造2:かわいい女の子がいる。そのかわいい女の子はネックレスを着けている。 上の二つの文は意味が違いますね? 1でかわいいのはネックレス、2でかわいいのは女の子です。ところがこれをひとつの文にまとめてしまうと、どちらも同じになってしまう。 表層構造:可愛いネックレスを着けた女の子がいる。 まあ正直申し上げて、 表層構造・・・文としての記号列の表面的な構造 深層構造・・・内部的な、階層をなしている構造 というのは古くさすぎて、話にならない。50年も前の本をそのまま写しているだけです。表層構造だって、内部的な階層をもっていますから。 「可愛いネックレスを着けた女の子がいる。」の二つの意味を、現代風に書け分ければ、こう区別できます。 [[[可愛いネックレスを] 着けた] 女の子] がいる。 [可愛い [[ネックレスを] 着けた] 女の子] がいる。