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生成文法についての質問です!

現在生成文法について勉強中です。そこで何点か質問があります! (1)チョムスキーらは、障壁という概念を、「補部でない最大投射は、すべて障壁になる」と考えました。なぜこのようにシンプルに定義づけすることができるのでしょうか。 (2)高橋(1994)の理論では、日本語の主語の特徴を正しく予測していますが、日本語が主語の島の効果を欠いていることを示す具体的な例を挙げるとしたら、どのようなものが挙げられるでしょうか。 (3)また、高橋の分析によると、すべての島の違反が相対性最小性条件の効果によって説明されることになりましたが、彼の分析では、いつ疑問視が移動を開始するでしょうか。 どなたか専門的知識をお持ちの方、何卒宜しくお願い致します!m(_ _)m

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回答No.1

(1) 障壁について 障壁の定義はもっと複雑です。 まず、語彙範疇にθ統率されていない最大投射範疇が Blocking category であり、この Blocking category とそれを直接支配する最大投射が障壁となります。 それから上の定義がシンプルだとして、「なぜこのようにシンプルに定義できるか」というのはナンセンスです。一般相対性理論が E=mc^2 とシンプルなのは、自然がそうなっているからであって、アインシュタインが勝手に考え出したことではありません。アインシュタインの偉さは法則を見つけ、理論化したことです。 ちなみに、障壁理論が出されてからすでに四半世紀近くがたち、ほとんどの人が忘れています。 (2) 日本語の主語島条件について 「日本語が主語の島の効果を欠いていることを示す具体的な例を挙げる」のは、少なくとも現段階では不可能でしょう。 日本語には移動現象そのものがあるのか無いのか、はっきりしません。 ま、受動化や繰り上げ、思い切って所有者上昇くらいはあるかな。 でもA'移動がなぁ、あるかなぁ、せいぜい長距離スクランブリングくらいかな。これも移動なのか、基底生成なのか、分からないことばかりで。 主語島条件違反に見えても、本当にそうかどうか、判断できないし。 ちなみに「高橋(1994)」というのはおそらく Takahashi, Daiko. (1994) Minimality of movement. Ph.D. Dissertation, University of Connecticut. のことでしょうが、この書き方は誤解を招きます。日本語で書かれたのかと思って、しばらく考えてしまいました。 (3) 疑問詞の移動の時期について いつでも構いません。当時、規則の適用順序などという概念はありませんでしたから。おかしな順序で移動したら(たとえば wh-移動の後で、受動化するとか)、別の原理で排除されます。適正束縛とか、ECPとか。 そういう原理に関係なければ、いつ移動しても構わない。 今なら、そうですね、フェイズ単位かな。

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