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日本語の一人称代名詞「僕」の用法?についてお詳しい方 教えて下さい
日常生活を営んでいて(←大袈裟な表現 すみません)「僕」と言う 一人称代名詞は、それを言う人間の年齢や社会的地位?によっては 違和感を覚えます。 小学生以下の男の子が「僕」と言うのは当たり前ですが、違和感ありません。 (当方 小さな会社を営んでますが)当方と取引している会社の若い 営業マンの男性が「僕 明日 出張でお邪魔します」というのも それほど違和感はありません。 当方の仕事上の取引先で、60歳を超えてて(まことに本人には失礼な 表現ながら)それほど教養・社会的地位がないお方で決まって自分の ことを「僕」と称する場合、聞いてて違和感を覚えます。 「僕」と称するご本人は、ご自分のことをある程度ソフィスティケートされた人間と思っていらっしゃって「僕」と言う表現をされてるのかも しれませんが。 人間を職業や社会的地位で差別する意図はありませんが、中高年の男性がご自分を「僕」と称する場合は、そのお方がある程度「社会的地位の あるお方」以外の場合は違和感を覚えます。 日本語の一人称代名詞は難しいでですね。 この分野にお詳しい方のご意見を承りたいです。
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こんにちは ( ^^ 一人称に限らず、日本語の人称代名詞は本当に厄介な代物だと思います。一応国策的には下記のような方針がありますので、ご参考にしてください。 これからの敬語 (昭和27年4月14日国語審議会建議) http://www.bunka.go.jp/kokugo/main.asp?fl=show&id=1000007021&clc=1000000108&cmc=1000005596&cli=1000006832&cmi=1000006836 つまり、学生の内は「ぼく」でも構わないが、成人したならすべからく「わたし」を使わしめよというのがお国の考え方です。 が・・・ 以前、「大人になったら黒ラベル」というビールメーカーのキャッチコピーがありましたが、あの会社がどれだけ宣伝費を投じようとも消費者に他社製品の購入を断念させられなかったように、国語審議会の威光?を以ってしても、若大将に「ボクぁ、しあわせだなぁ~」と言うのを止めさせることは出来ませんでした (笑) > 中高年の男性がご自分を「僕」と称する場合は、そのお方がある程 > 度「社会的地位のあるお方」以外の場合は違和感を覚えます。 いわゆる「らしさ」の問題ですね。この辺は人によって感じ方は様々だとは思います。ですが私は、若い頃から「ぼく」と自称していた人が、ある年齢や特定の地位に就いた瞬間から「わたし」や「わし」に変えることの方がむしろ不自然だと感じます。 子供の頃、家では「おれ」と言っていた父が、余所様と話す時だけ「わたし」と言うのが不思議で仕方がありませんでした。また、小学生の頃「おれ」と自称するクラスメートが、先生の前でだけ「ぼく」に変身することにもかなり嫌悪感を抱いた記憶があります。 つまり私の感覚では、個々人が自分をどう呼ぼうと一向に構わないのですが、話す相手や状況を見てクルクル変わる、いかにも取って付けたような表現こそが違和感の根源ではないかと思うのです。 逆に言えば、普通の人が滅多に使わない「ざぁます調」でも、それが板についた(いかにもその人らしい)表現ならば何等違和感は覚えません。 ちなみに私自身は、こういった諸々の煩わしさを回避するために、中学2年の時から自分を「わたし」に変更しました(誰の前でも 一人きりでも)。 それは、ある日クラスの番長格の生徒が、次のように私に迫りまったことがきっかけでした。 「てめぇ、格好付けてんじゃねぇよ。 “ぼく” って言うの止めろ!」 当時私が通っていた中学校で、私以外に日常的に自分を「ぼく」と呼ぶ生徒は皆無でした(他は全部「おれ」)。私は別に格好を付けていたわけではなく、単に幼少の頃からの習慣で「ぼく」と言っていたに過ぎないのですが、その辺が周りには理解されなかったようで‥ (笑) それはともかく、皆に合わせて「おれ」に改めるのはどうも感心しませんでした。そこで、どうせ将来的には「わたし」にするのだから、ちょいと早いが今から切り替えちゃおうと‥。したがって、私の「わたし」は筋金入りです。 > 「僕」→「君」の対応関係を初めて知りました。 それが対応関係として成立するのは、友人同士、会社の同僚同士など対等の間柄に限られると思います。目上 - 目下の関係においては必ずしもその限りではありません。例えば、上司が部下に対して、 「おい君、私の命令が聞けないのかね?」 などと言うのは珍しくありません また、対等の間柄でも 「俺と君とは‥」 と言う人もいます。いずれにしても、それがその人本来の自然な表現であれば違和感はないと思います。 もっとも、さっきまで「わたくし」と称していた人が話の途中で「おれ」に豹変したり、「あなた」が突如「てめぇ」に格下げになったりすることには興醒めを覚えますが‥ ( ^^;
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- MockTurtle
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少し補足します。 私が今まで述べたことは、あくまで私的な会話を年頭に置いています。ビジネスシーンでの言葉使いは一種の様式行為ですから、普段自分をどう呼んでいるかに関係なく「わたし」を用いるべきでしょう。 思うに、clemente さんが覚えた違和感もそういうことではないかという気がします。すなわち、その人の社会的地位等に不相応というよりは、仕事で外部の人間と話す場合の儀礼に適っていないという点が引っ掛ったのでしょう。
- Parismadam
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はじめまして。 国語カテで回答していて気がつくことですが、語法や慣用はやはり個人差があるということです。このご質問も、まさに個人差のあるものと拝察されますので、回答もご参考程度にお聞き流し下さい。 ご質問1: <若い営業マンの男性が「僕 明日 出張でお邪魔します」というのもそれほど違和感はありません。> そうですか? 20歳を過ぎた社会人が仕事で、それも同僚という関係ではなく、あくまで「ビジネス相手」に対して「僕」と使う話法に対して違和感を覚えられませんか? 相手が、慣れた取引先で、親しい関係ならそのようなケースもあるのかもしれませんが、ビジネス上の礼儀としては、「僕」は使わない方がいいと思います。 理由は「僕」は私的な場面で使われる1人称だからです。 ご質問2: <「僕」と称するご本人は、ご自分のことをある程度ソフィスティケートされた人間と思っていらっしゃって「僕」と言う表現をされてるのかもしれませんが。> そうですか? ソフィスティケートされた方なら、ビジネス相手には自分のことは「わたし」「わたくし」を使うと思います。 上記のように慣れたビジネス相手で、親しい関係であれば「僕」呼称も一般に見られますが。 ご質問3: <中高年の男性がご自分を「僕」と称する場合は、そのお方がある程度「社会的地位の あるお方」以外の場合は違和感を覚えます。> そうですか? 逆のように思います。正しくは『「社会的地位のあるお方」の場合は違和感を覚えます。』になると思います。 「社会的地位のあるお方」なら、その地位・責任に伴う「品格」を身につけなくてはならないはずです。フランスではそれをNoblesse obligeノブレス・オブリージュ「高貴は義務付ける」と言い、責任ある地位につけばこのノブレス・オブリージュを守るよう努力します。 残念ながら「僕」という呼称には品格は感じられません。ただ、これも個人差ですから、人によっては「僕」にも品格がある、と思われる人もいるのかもしれません。人の感性はそれぞれですから、一概に否定するつもりはありません。 個人的には、「社会的地位がある人」が「僕」を使う場合、それは自分の地位に甘えている、と感じられます。自分の地位にオンブして、ある程度非常識なことを言ったりしたりしても、多少はその地位の高さで相殺される、と甘えておられるように感じます。 これを女性にあてはめてみても、その違和感が分かり易いと思います。 例: 高貴で上品な奥様が自分のことを「あたし」と呼んでも、高貴な方なので上品で可愛らしいと感じるか、高貴な人ならなおさら不自然と感じるか、の感覚の違いだと思います。 真に品位のある女性なら、聞き手の身分や上下に関係なく、相手に敬意を払うのであれば「わたし」「わたくし」を使うはずです。 ご質問4: <60歳を超えててそれほど教養・社会的地位がないお方で決まって自分のことを「僕」と称する場合、聞いてて違和感を覚えます。> ご質問から拝察するに、教養・社会的地位がない方が、clementeさんの前で自分のことを「僕」と称するのが不愉快なのではありませんか? このご質問をclementeさんの本心に翻訳すれば 「60歳を超えててそれほど教養・社会的地位がない人が決まって、私の前で自分のことを「僕」と称する場合、聞いてて不快感を覚えます。」 のように感じます。 それは、教養・社会的地位がない方が、clementeさんより「上」的な態度に映るからではないでしょうか? それはつまり、clementeさんご自身が「僕」という呼称は、相手に敬意を表する言い方ではない、と認めておられることになります。 社会的地位のある人が、clementeさんの前で「僕」と言っても問題ないのは、相手を「上」だと認め相手の自由さを許容しているからです。部下や若い営業マンがclementeさんの前で「僕」を使っても不快に思われないのは、相手を「下」と認め相手の自由さを寛大に看過しているからです。 ところがその線引きの曖昧な60過ぎの方達が、clementeさんの前で「僕」を使った場合、clementeさんに敬意を払っていないように感じ、「彼らは自分より上か?」という疑問が生じるのだと思います。 おそらくclementeさんは60過ぎの方達よりもお若いのでしょう。若いながらも「会社経営者」としての自負が、相手の言葉使いにご質問にあるような違和感ひいては不快感を覚えさせているのだとお見受けします。 でもそれは恐らく、clementeさんご自身に親しみを感じさせる雰囲気、親近感の持てるイメージがあるからかもしれません。「僕」と言って欲しくないのであれば、相手をビジネス相手として「距離感」を演出するのも、一方法だと思います。 もし、こちらの勝手な推測でお耳汚しになったら、参考意見としてお聞き流し下さい。 以上ご参考までに。
お礼
ご丁寧な回答 ありがとうございます。 「個人的には、「社会的地位がある人」が「僕」を使う場合、それは自分の地位に甘えている、と感じられます。自分の地位にオンブして、ある程度非常識なことを言ったりしたりしても、多少はその地位の高さで相殺される、と甘えておられるように感じます。」 ↓ この箇所 同感です。
- kimosabe
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下記URL、No12は、過去の類似の質問に対する私の回答です。ご参考になればよろしいのですが。
お礼
貴重なご回答 ありがとうございます。 「僕」→「君」の対応関係を初めて知りました。 勉強させていただきました。
- jo-zen
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以下のURLを参考にしてみてください。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%81%AE%E4%B8%80%E4%BA%BA%E7%A7%B0%E4%BB%A3%E5%90%8D%E8%A9%9E http://www.flatz.jp/archives/286 「僕(ボク)」という言葉を広めたのは吉田松陰のようですが、彼は、親しい人に対して、「僕」を使い、藩に提出する公的な文章では「私」を用いていたということです。彼は「僕」と「私」という2つの言葉の意味を知ったうえで、これらを使い分けていたといえます。なお、吉田松陰の享年は29ででした。 あなたの違和感は根拠あることだと思いますよ。不適格な用例では違和感があって当然です。まあ、使っている本人にはその認識がなく、それはちょっとおかしいと周りも言えなかったりしますから。ちょっと適切かどうかわかりませんが、裸の王様のエピソードに通じるところがあると感じます。
お礼
ご回答 ありがとうございます。 やはり、見当はずれな「違和感」ではなかったんですね。
お礼
補足をありがとうございます。 「仕事で外部の人間と話す場合の儀礼に適っていないという点が引っ掛ったのでしょう。」 ↓ まさにその通りです。