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パール判事について
パール判事は、 1被告は無罪とは言ったが日本は悪くないとは言ってないというのは本当ですか? 2日本の愚行や軍部を批判していたというのも本当ですか? 3日本の再軍備に反対し憲法九条を守るべきと主張したのも本当ですか?
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- yuhkoh
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3についてですが、ネタ元が分かりました。 『ボーガスニュース』 パール判事発言メモ見つかる「日本の再軍備反対、それが私の心だ」 http://bogusne.ws/article/51437689.html ちなみに「bogus」とは「にせ、いんちき」を意味する英単語。 このブログ内容を本気にしてしまうのは「ネタにマジレスカコワルイ」というやつでしょう。 誰かの言葉ではありませんが「うそはうそであると見抜けない」とネットを使うのは難しいですね。
- yuhkoh
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講談社現代新書刊の日暮吉延『東京裁判』に「パル判決をどう読むか」という項目があります。 1についてですが、パル判事は実定法によってのみを法規範と認める法実証主義により、「平和に対する罪」の法が成立していない以上「事後法では裁けないから無罪」としただけです。よって日本の行為は「不正」であっても「違法」ではないという立場でした。 この理論は「満州における日本のとった行動は、世界はこれを是認しないであろうということはたしかである。同時にその行動を犯罪として非難することは困難であろう」で明らかにされています。 また日本という国や文化、日本人に対して好意的だった判事はパルだけに限ったわけではないので、パルがことさら親日家だったというよりも、反西洋帝国主義だった点も大きいとされます。そのため判事にもかかわらず、東京裁判でのアメリカ人弁護士ブレイクニーの言葉「(ハル・ノートを突きつけられたら)モナコやルクセンブルクも合衆国に戈を向ける」すら引用するという意味不明な行動を取っています。 つまり、日本の法的責任を問うという場所において、彼自身もこの裁判で反西洋という政治的主張を優先させてしまったとも指摘されます。 2についても事実のようです。 次の参考サイトに講談社学術文庫『パル判決書』の当該部分が引用されています。 『軍事板常見問題』より http://mltr.ganriki.net/index02.html 【質問】パール判事は本当に日本無罪を主張したの? http://mltr.ganriki.net/faq08h18.html#10731 3については分かりません。
- nishikasai
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パール判事。 わたしはパール判事の名前を聞くだけで涙が出ます。 先の大戦で日本が負け、全世界から日本が悪者と見なされ、国際的に四面楚歌になっていたとき、敢然と「日本は無罪」と宣言してくれたパール判事。日本人が自信を喪失し、自己嫌悪に陥っていた時、小さな希望の光を灯してくれたパール判事。日本人はこの恩を忘れてはいけないと思います。日本はもっとインドと関係を深めるべきだと思います。
- tyr134
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1被告は無罪とは言ったが日本は悪くないとは言ってないというのは本当ですか? ある意味では、本当です。 パール判事は、「戦争全てが悪である」という思想の持ち主です。 で、彼の論理は「過去の出来事を、現在に作られた法律で裁くのは間違いである。」と言ったに過ぎません。 つまり、戦後に出来た法律で裁く「東京裁判」は不当であると断じているのです。 しかし、だからといって「日本の戦争は正しい行為だった」とは言っていません。 あくまでも、「その法律が無かった時に行われた犯罪を、その法律が出来たときから遡って適用することは出来ない」という「法原則」から、東京裁判を戦勝国のエゴであると論破したに過ぎません。 (※もし、これを認めたら、英国がインドを植民地化したことも裁かなければならなくなる。) >2日本の愚行や軍部を批判していたというのも本当ですか? 本当ですね。 彼は、1にも書きましたが、あくまでも「戦後に出来た法律で、戦前戦中の行為を裁く事は出来ない」と主張したに過ぎません。 それどころか、彼は日本のみでなく「戦争そのものを悪だ」と言っていたと思います。 つまり、パール判事が「法の不遡及」を適用して「無罪」を主張したからと言って、彼が日本の戦争行為を正当化したわけでもありません。 事実、かれは南京事件に関して「中国の誇張」を指摘しつつも、「証拠より事実認定せざるを得ない」という判断を示しています。 >3日本の再軍備に反対し憲法九条を守るべきと主張したのも本当ですか? これは、ソースが無くて私には分りません ただ、戦後日本について、「平和憲法を守ることでも無類の勇気を世界に示して頂きたい」と述べているように、彼は「平和主義者」でした。 また、インド独立の父ガンジーの「非暴力主義」に強い感銘を受けた人でもあります。 なので、個人的にはそう主張していてもおかしくないと思います。 とかく、パール判事の判決文は「全員無罪」を主張した点で注目度と共に誤解もされやすいモノです。 再度繰り返しますが、彼は「法の不遡及」の原則から東京裁判を批判したのであって、日本の軍事行動を正当化したわけではありません。 彼の判決を「日本無罪論」などと言って、侵略戦争を正当化するのは彼の意図するところではないでしょう。 同時に、彼を「日本の侵略行為を正当化した」と批難するのも、彼の思想を誤解した見方です。 まぁ、ともあれ最近門外不出(発禁本)だった彼の全文(英文)が刊行されていますので、彼について語るならば、図書館ででも一読されることをお薦めします。 http://www.amazon.co.jp/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E8%A3%81%E5%88%A4%E3%83%BB%E5%8E%9F%E5%85%B8%E3%83%BB%E8%8B%B1%E6%96%87%E7%89%88%E2%80%95%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%88%A4%E6%B1%BA%E6%9B%B8-%E3%83%A9%E3%83%80%E3%83%93%E3%83%8E%E3%83%83%E3%83%89-%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AB/dp/4336041105