• ベストアンサー

人さらい

近頃は人さらいという言葉はトンと聞きませんが、 昔は子供をおどかすのに「人さらいが来るぞ!」って言ったものだと思います。 先日この言葉をふと思い出して、人さらいの定義って何だろうと気になり始めました。 Yahoo!辞書の大辞林には「女性や子供をだまして連れ去ること。また、その者。」とあります。 現代でもある誘拐犯にも当てはまりそうですが、ちょっと違いそうな気がします。 当時の一般家庭の子供がたまたま人目につかないところにいるのを連れ去っていくような感じだったのでしょうか。 主目的は児童労働として使う、あるいは売り渡すことでしょうか。 変な質問ですがよろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • questman
  • ベストアンサー率30% (111/365)
回答No.8

テレビや新聞で子供の行方不明事件を誘拐として報道される以前は、まだ警察の捜査能力も地域の住民のネットワークも限られていました。なので、古くは「神隠し」として片付けられていました。子供を亡くした(失くした?)親も、そういう解釈の方がいくぶん心が楽になったことでしょう。 で、「人さらい」としては以下の可能性がありました。江戸から昭和初期にかけての例として挙げます。 ・がけ崩れや川に流される、山奥に迷い込んで行き倒れるなどしての事故死 ・熊、犬、狼(当時はいました)、蛇等に襲われての死亡 ・国内外への人身売買目的の日本人による「人狩り」 ・同じく朝鮮人・中国人による「人狩り」(日本海沿岸では「唐の人買い」として言い伝わっています) ・子供を産めない女性が子供欲しさにさらう(これは今でも時々あります) ・被差別的階層の者が外界の遺伝子を求めて(多くは近親者で交配せざるを得ない為)、または外界への復習のためさらう ・性的目的での誘拐 ・虐待(虐殺?)目的での誘拐 ・身代金目的の誘拐(これはごく最近) 海外への売り先は、朝鮮・中国だけでなく、東南アジアなどもあります。船乗りや鉱山労働者、農奴、売春婦として需要がありました。一部はアメリカやオーストラリアで奴隷となっていたという話も聞いたことがあります。幼い頃に誘拐されて養育されれば、日本語を忘れて中国語や朝鮮語を話すでしょうから、「中国人」「朝鮮人」として売られるケースもあったようです。 外国人による人買いなんて、例の北朝鮮とそれほど変わらないセンスですね。

noname#72618
質問者

お礼

色んな事例をありがとうございます。 外国からさらいに来ていたケースもあったのですね。 何年か前、北朝鮮に拉致されたときの船中での記憶がテレビで紹介されてましたが、 日常からいきなり切り離され、どうなるか分からない恐ろしさ、身に凍みました。 こういうことはどのような子供にも大人にも起こって欲しくないです。

その他の回答 (8)

  • buchi-dog
  • ベストアンサー率42% (757/1772)
回答No.9

現在でも、発展途上国では若い女性は「商品」です。 (例1) ネパールからは多数の少女がインドへ売春婦として売られています。売られる際に売主(親)に渡されるカネは日本円で数千円だそうです。10代前半から過酷な売春を強いられ、30を過ぎて娼婦としての商品価値を失うまで解放されることはないそうです。それまでに多くの娼婦がエイズ他の性病に感染します。 参考文献「少女売買 インドに売られたネパールの少女たち」 http://www.amazon.co.jp/dp/4334975291/ (例2) 一人っ子政策のために若い世代の男女比が崩れ(胎児が女の子と分かると適当に始末される)ている中国では、特に貧しい農村で嫁不足が深刻です。そのため、主に農村の貧しい女性、都会に非合法に出稼ぎに行っている農村女性が、騙されたり「さらわれたり」して、嫁(昼は農奴、夜は性の玩具)として農村に売られています。 中には、複数の男性に共有される「嫁」も存在するようです。 北朝鮮から飢餓を逃れて脱北し、中国に入国した女性も多くが「嫁」か「娼婦」として人身売買されます。北朝鮮女性は、中国の官憲に保護を求めることが出来ません。官憲自体信用できませんし、中国の官憲の手に落ちれば北朝鮮への強制送還が待っているからです。ですので、北朝鮮女性は「見張っていなくても決して逃亡せず、何でも言う事を聞く」最良の「嫁」「娼婦」となります。 高度成長期以前の日本も、今で言うところの発展途上国でした。売春防止法が成立して「遊郭」が消えた昭和40年代でも、貧困ゆえに芸者屋に身売りして売春を強制されていた女性がいたことが記録されています。 参考文献:閉じられた履歴書―新宿・性を売る女たちの30年 (朝日文庫) http://www.amazon.co.jp/dp/4022606142 売春防止法が成立(昭和33年全面施行)する以前には、売春に係る法制度は戦前と同じですので、昭和30年代にも「前借金を背負って売春する『女郎』」が存在しました。昭和20年代には、夫や父を戦争で失った女性が女郎に売られることは珍しくなかったようです。この場合、誘拐された女性が売られることもごく普通でした。この場合に、女性を遊郭に売ってカネを受け取る人のことを「仮親」と言ったようです。この辺は、現在のネパールやカンボジアや中国なども同じでしょう。現代の中国では、北京や上海のような大都市でも、若い女性の人身売買目的の誘拐が決して珍しくないそうです。 なお、人身売買の対象としては女性の方が男性より価値が高くなります。男性の場合「マグロ船や鉱山や工事現場で奴隷として使役する」程度しか使い道がありませんので。 No7さんの経験談は非常に貴重ですね。まさか「人攫いに遭いかかった人」のお話を聞けるとは思っていませんでした。No7さんは「人攫いに捕まるとサーカスに売られるとお母さんに言われていた」ということで男性でしょうか?何とも恐ろしいことです。

noname#72618
質問者

お礼

海外などの詳しい事情をありがとうございます。 ある日突然連れ去られて過酷な日々、恐ろしいことです。 さらわれた人たちは、きっと長くは生きられないでしょうね。

回答No.7

実際、さらわれそうになったことがあります。 昭和20年代前半、小学生低学年のころです。 日頃から、「人さらい」に気を付けるように母親から言われていましたから、 とっさの判断で逃げることができました。 今も、鮮やかに覚えています。 真昼間、学校からの帰り道で一人でした。 その道は、幅6mほどの川に沿っており、人家はまばらでした。 そして、川の反対側は、中学校の長い塀が続いていました。 その道端に電柱が一本立っており、私はその電柱と川との間の狭い部分を通り抜けようとしたとき、突然「ドンゴロス」を持った男が電柱のかげから現れて、「ドンゴロス」を私の頭から被せようとしました。 覚えているのはこれだけのことですが、「人さらい」は、大きな袋に子どもを押し込めて、かついで逃げるということを知っていましたから、大きな袋を被せられそうになった記憶はいつまでも消えませんでした。 母の話では、「人さらい」は子どもをさらって、サーカスに売り飛ばすのだそうです。 比較的大きな地方都市に住んでいましたが、もしかするとそのような事件があったから、母がこんこんと子どもの私に言い聞かせたのかも知れません。 また、「人さらい」ではないですが、当時子どもが多くて生活が大変な母子家庭が近所にありましたが、一人の子はサーカスに預けられたということです。

noname#72618
質問者

お礼

この質問でまさか経験者の方から回答をいただけるとは…感激です! 袋に押し込めて…サーカスに売り飛ばす…、人さらいという言葉には、まさにそのような胡散臭さが付きまといます。 現実には、残酷で悲惨な出来事だったのでしょう。 母子家庭の子のお話も含めて、興味深く読ませていただきました。

  • Mumin-mama
  • ベストアンサー率45% (1140/2503)
回答No.6

>昔は子供をおどかすのに「人さらいが来るぞ!」って言ったものだと思います。 他のお答えのように、夕方5時以降に外で遊んでいると近所の大人が「人さらいが来るぞ!」と言っていました。 東京でも、夜10時になるとどの家でも消灯時間でした。 「人さらい」で思い出すことがもう一つ。 「義信ちゃん事件」という1963年(東京オリンピックの前年)の誘拐事件でその後、たて続き似たような幼児身代金誘拐事件が起こり、津川雅彦の娘も誘拐されました。誘拐された子供は殺されたり、犯人が捕まらないなど未解決事件が多かったように記憶しています。 その当時は、そのことも「人さらいが来るぞ!」に関係していると思います。

noname#72618
質問者

お礼

身に迫っていて恐ろしいですね。 現実味を帯びてきます。 子供の遊び時間や消灯時間もそのとおりでしたね。 こういう生活に戻ったほうがいいような気がします。

  • jamiru
  • ベストアンサー率5% (170/3044)
回答No.5

貧困地帯ではよくある話だとか。 労働力(兵士含む)や嫁不足、さらには教養者が居ないからその補充。 合理的に考えれば攫ってくるのが一番。 古代ローマの奴隷もただの労働者だけではなく、教養者も含まれてましたからね。 奴隷のイメージはアメリカの家畜の奴隷が強いですが。 日本は機械化によりそれほど労働力は要らないので需要が少ない。 教養者も教育の平等化により需要は少ない。 かといって完全に需要が無いわけではないし、古代から人間社会で起こっていることなのでなくなる事は無いでしょう。 支配欲としての需要もあります。 監禁王子とかあったしね。

noname#72618
質問者

お礼

>嫁不足、さらには教養者が居ないからその補充。 これは思いつきませんでした。なるほどです。 いろいろ詳しくありがとうございます。 監禁王子…そんなに前のことでもないのに、もう「そんなことあったあった!」という感じです。 次から次へ変な事件が起こりますからね。

  • jkpawapuro
  • ベストアンサー率26% (816/3045)
回答No.4

日本では少ないですが現代でも人攫いはあります。 目的は売買もしくは紛争地域で兵士とするためです。 売却先は、養子をほしがる親と、性的目的、労働者としては(兵士以外)近年は少ないと思われます。 アメリカでの子供の失踪の多くは、養子斡旋業者に違法に売られるケースです。 2007年にはフランスNGOが、チャドの子供を誘拐しダルフールの孤児と偽って養子として売りさばこうとしたところを発見され、逮捕されました。 養子斡旋には時として数万ドルが動き、犯罪の温床となるケースがあるようです。

参考URL:
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2372441/2794726
noname#72618
質問者

お礼

つらいですよね、こういうことは。 「人さらい」という言葉には、物の怪的な雰囲気もあり、 現代人の勝手な感覚でしょうがノスタルジーさえ感じてしまうのですが、 現実には本当に残酷なことだと思います。

  • dulatour
  • ベストアンサー率20% (327/1580)
回答No.3

大体、お答えが出てるようなので、詳しくは申し上げません。 「人さらい」と同じように死語となったものに「猫取り」がありますね。 かつては、三味線の皮にするために、「猫取り」屋さんが一杯いました。 今は三味線の需要が少ないので、「猫取り」屋さんは商売にならなくなりました。そのせいで野良猫が多くなりました。小笠原では捨て猫が野生化して、ひとに危害を与えているようです。もう少し三味線が普及して猫取りやさんが活躍してくれれが良いのですが、駄目猫には商品価値はありません。 最近の餓鬼は贅沢なのでさらっても働かない穀潰しなので、あまり商品価値はありません。「人さらい」屋さんも今では、商売にならないので居なくなっちゃったのでは・・・・ 子どもの市場が活性化すれば、「人さらい」という語句が再注目されでしょう。

noname#72618
質問者

お礼

そうですね、「猫取り」なんかは「人さらい」以上に忘れられた言葉ですね。 以前、古い時代劇を見たら、使われている言葉で全然意味がわからないものがいろいろありました。 放映当時の人は理解できてたんだろうなーと思いました。

回答No.2

面白いことを考えますね。 そうですね。この場合の「人さらい」は 現代の営利誘拐とは全く違いますね。 児童労働として使う、売り渡す、そんな「人さらい」も実際あったでしょう。 あともう一つ、「人さらい」が単純にその行為を指すのでは無く、行方不明の説明の一つになっていた場合もあると思います。 昔は今よりももっと子供が行方不明になる事が多かったと思います。 そんな時、「神隠し」にあったと説明すれば、神に連れて行かれた=神に認められた=きっと神様の下で幸せにしている、となります。 (実際の親の感情ではなく、無理矢理でも納得する手段として) しかし、それが「人さらい」に連れて行かれたとなると180度意味が変わります。 人さらいにあった=その子供は殺されるか、売り飛ばされる、負のイメージになります。 つまり、よい子が行方不明=神隠し、悪い子が行方不明=人さらいにあった、と説明された部分があると思います。 「人さらい」は実際に人買いという行為ではなく、懲罰的な意味を込めた、「妖怪」のような不気味なイメージを持っていて悪い事をした子供にはたとえ家の中で寝ていようと、人さらいが進入してきてさらってしまう、そんな意味合いがあると思います。 親が悪いことをした子に、「人買いに売り飛ばすぞ」と言うのではなく「人さらいが来るぞ」というのは「鬼がやって来るぞ」と同じようなニュアンスを持つ為だと思います。 あまり上手く説明できてないかもしれないですが、私の意見の一つとしてお読みください。

noname#72618
質問者

お礼

興味深い考察をありがとうございます。 >実際に人買いという行為ではなく、懲罰的な意味を込めた、「妖怪」のような不気味なイメージを持っていて悪い事をした子供にはたとえ家の中で寝ていようと、人さらいが進入してきてさらってしまう、そんな意味合いがあると思います。 そうそう、そうなんですよ。 人さらいという言葉には、なんとも言えない不気味さ、胡散臭さが付きまといます。

noname#72618
質問者

補足

締め切ります。 ポイントは差し上げられないんですが、 親が子を戒める場合の「人さらいが来るぞ」のニュアンスを的確に考察してくださってありがとうございました。

回答No.1

> 昔は子供をおどかすのに「人さらいが来るぞ!」 あなたは根本を勘違いしています。 子供をおどかす目的で「人さらいが来るぞ!」と言っているのではありません。 夕方や夜遅くまで遊んでるんじゃないよという注意の一つとして「人さらいが来て、どこかへ連れてかれちゃうぞ」があるのです。  実際、現在でも児童誘拐強姦事件、身代金目的誘拐事件などが起きてますし、行方不明(家出後に連絡途絶も含む)になってしまっている事件も起きています。

noname#72618
質問者

お礼

言葉が足りずにすみません。 >夕方や夜遅くまで遊んでるんじゃないよという注意の一つとして「人さらいが来て、どこかへ連れてかれちゃうぞ」があるのです。 まさにこの意味で、躾のために怖がらせるという意味での“おどかす”です。 似たような言葉で「蒙古が来るぞ」なんかもありますね、そういえば。

関連するQ&A