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環境政策、あるいはバイオマスの活用に関する研究について
私は現在某国立大学の工学部に所属しているのですが、環境問題に対する取り組みにとても興味を持っています。そして、それについて学びたいということから編入学試験を受験することを考えています。 当初は漠然と環境について学びたいとしか考えていなかったのですが、色々なことを検討していくうちに学びたい分野が絞られ、今は二つの分野のどちらを選択するか迷っています。その二つの分野というのが、バイオマスの活用に関する研究と環境政策です。 理系としてずっとここまできましたので、下地として化学や生物の知識があり理系研究職につくのがいいかとも思うのですが、政策を通して様々な研究分野の成果を世間に伝え環境問題を改善していく様な活動も行ってみたくあります。 それに出発点が環境問題全般への興味でしたので、政策に魅力を感じています。しかし、一つの分野の研究をしていてれば、社会に出てから政策にも関わっていけるなとも思ってるんです。 そこで、二つの分野の魅力や展望等を教えていただければと思い質問しました。また、私の現状を踏まえた助言も良ければお願いします。
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「バイオマス」の研究は、原油価格の高止まり傾向を受け、当分もてはやされることでしょう。先端的研究を経験し、総合的な視野でこの問題を理解する「エキスパート」が求められています。周知のように、「バイオマス」の推進には、資源の収集、濃縮や形状の変化、生物・化学反応、エネルギーの利用法から配送まで、場合によっては副次的に生じる廃棄物の処理、機器の開発まで幅広い研究と実証が求められます。研究者として対応するには、博士程度の知識や研究だけでなく、先端化した研究成果をたくさん持つことが必要です。お考えの政策立案には、研究経験より、組織内の意見調整、情報収集がまず求められますので、研究と政策立案の両立は難しいと思います。また、外部条件として、石油以外の安価なエネルギーが発見されないこと、石油価格が暴落しないことが求められます。結論は、関心のある分野を収入や将来の地位を考えず研究する、そのため他分野の研究に転進して大学に残るか、国家公務員上級試験・研究職をめざすか、いずれかでしょう。どの分野でも豊富な研究経験と将来が予知できる能力を持つことが求められています。勉強しなさい。最後に、日本の研究組織は一部を除き古い体質ですので仕事先の選択には注意しなさい。
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- PE-yoshi
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企業でプラスチック製品の研究を行っているものです。 「バイオマスの活用」といってもさまざまな分野があります。私の専門であるプラスチックの分野でも、地球温暖化や資源枯渇への対策として、非石油系資源であるバイオマスの利用に関する研究開発が盛んに行われています。今や、どのようなどのような製品開発においても、環境問題を考えないわけにはいきません。 環境問題への対策として、省エネ、リサイクル、そしてバイオマスの利用があると考えています。環境問題への対策は、さまざまな専門分野にわたっていると思います。したがって、環境問題に関しては、それだけを勉強するのではなく、自分の専門分野を持ちつつ、併せて環境問題についても見識を深めていくスタイルがよいかと思います。そうすることで、例えば自分の専門分野で新製品を開発するときに、環境にやさしい製品を提案することができます。このような小さな貢献の積み重ねが環境問題への大きな対策になると考えています。
お礼
回答ありがとうございます。 具体的にはバイオマスをエネルギーとして転換・利用する研究を行ってみたいと考えています。 自分の専門分野を深めた結果としてどう環境問題に貢献できるか、といったスタンスが大切ということですよね。 経済学と農学、結局はどちらをより学びたいと思っているかなのですね。 参考にさせていただきます!
お礼
回答ありがとうございます。 お礼が遅くなって申し訳ありません。 私もこのような決断をした以上、どちらの道を選ぶにせよ院まで進学をして、深く研究に携わっていけたらと思っています。 専門家の方々の貴重な意見を聞けてとても参考になりました。 本当にありがとうございます。