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下平声尤韻ってなんですか?

漢詩の勉強で 李白の「黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る」 をしています。 押韻を調べようとネットで検索してみました。 すると、「下平声尤韻」という言葉が出てきました。 七言は第一句末と、偶数句末に押韻があるのは知っています。 しかし、 楼rou(一句末) 州syu(二句末) 流ryu(四句末) は押韻がそろわないのです。 平仄に関して私は全く知識がありません。 今回の「下平声尤韻」は平仄に関することですよね? なぜこの三つが押韻になるのか詳しく教えてくださいませんか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • garamond
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回答No.1

日本語の音をローマ字にして揃っていないようでも揃っているのです。 平上去入の四声のうち「平」を「上平」と「下平」に分けます。 「尤」は韻目の名です。 現代中国語音は李白の時代とずいぶん変わっていますが、日本漢字音で見るよりはましな部分が多いでしょう。  「楼」=lou(2)  「州」=zhou(1)  「流」=liu(2) liu は実は音韻論的には liou ですが、you 以外では -iou を -iu と表記するのです。 言わば日本語の“拗音”のようなものですが、「ou」を含んでいることはお分かりですね。

bunchin68
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 なんとなくわかりましたが、 私は平仄が何かまだわかりません。 押韻が日本語音で平仄が中国語音だと思えばいいのでしょうか?

その他の回答 (2)

  • garamond
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回答No.3

楼(一句末) 州(二句末) 流(四句末) は押韻しています。 すべての漢字は「平」か「仄」です。 そのどちらなのかと言えば、「楼」「州」「流」は「平」です。 「平仄」とは押韻と関係なく「平」の字と「仄」の字をどのように配置するかです。 この場合個々の字が「平」なのか「仄」なのかが問題なので、何の韻かということは問題になりません。 前回リンクをつけましたが、そこで「○」となっているのは「平」、「●」となっているのは「仄」という印です。 この「○」と「●」の配置のパターンが平仄です。 逆に押韻を言うときは、これら三字が同じ韻の字であることだけが問題で、それ以外の字はは全く関係がないのです。 ですから「楼」「州」「流」を取り出して言うのは、押韻に関してであって、平仄に関してではありません。

bunchin68
質問者

お礼

ありがとうございます。 納得がいきました!! やっと理解ができたように思います。 本当にありがとうございました。

  • garamond
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回答No.2

平仄も押韻もすべて中国語音です。 ただし現在の音ではなく、唐代の発音です。 平声、上声、去声、入声の四声のうち、平声以外の三種を仄声と言います。 この「平」と「仄」の漢字が、原則として「二四不同」、「二六対」といったきまりに従って配置されているわけです。 「平仄が合う、合わない」というのはこれによります。 字音のうち先頭の子音(および中間の母音)を除いたもの(四声の別も含む)を韻と言い、同じ韻を使うのが押韻です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%94%90%E8%A9%A9 日本語の漢字音も多少は中国語の音の要素を残していますが、入声(―フ[-p]、―ツ[-t]、―ク[-k]) が仄声という以外、声調の別がありませんから、平仄はほとんど判りませんし、押韻についても役に立ちません。 「口 k-ou」と「紅 h-ong」はどちらも「コウ」ですが、韻が全然別であることは明らかですね。 さらに現代仮名遣いは「カウ(好・康)」、「コウ(口・紅)」、「カフ(甲)」などを全部「コウ」とするので、役に立ちません。 昔の日本人で正式な漢詩を作った人たちは、中国語の発音はできなくても、いちいち“この字は何の韻”ということを丸暗記していたのです。 漢詩は本来中国語で書かれているので、中国語の発音でなければ、平仄や押韻は判りません。 それも現代音は入声韻尾が消滅するなど、音が変わっていて、李白の時代のままではありませんが、日本人が『万葉集』を現代の音で読むのと似た事情にあると言えるかも知れません。

bunchin68
質問者

補足

難しいですね。 押韻と平仄は似てるようですが別物と考えるといいんですか? では、 楼(一句末) 州(二句末) 流(四句末) は押韻と言うより、平仄と考えたらいいのですか? 何度も説明していただいているのに、理解できなくて申し訳ありません。

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