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オーバー・ボローイングって何ですか?

日本企業金融の間接金融方式、とその方法に基づくオーバー・ボローイング  間接金融方式とオーバー・ボローイングを関連付けて説明して欲しいのですが・・・ よろしくお願いします。

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  • hirosi3
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回答No.1

 ●企業の資金不足「オーバーボローイング」と銀行の預金高不足「オーバーローン」●  日本経済は敗戦により大きな打撃を受け、設備も資金も人材も、全てが不足していた。その日本経済が昭和20年代から30年代にかけて高度成長を遂げるのだが、企業の資金不足は成長にとっての大きなネックであった。「オーバーボローイング」とはそうした企業の資金不足を表現した言葉。その資金不足に対して、当時は現在の様な証券市場は完備していなかったので、銀行からの借入に頼る他はなかった。債券を発行したり、株式を増資したり、という資金調達は現在ほどにはスムーズにできなかった。  そこで銀行からの借入、という間接金融となるのだが、その銀行も資金不足であった。日銀からの借入に頼るにしても限度がある。そこで、銀行としては預金高よりも貸出高の方が多くなる「オーバーローン」という状態になる。これを解消しようと、各銀行は預金獲得に力を注ぐ。  最近では、新規口座を開いてもティッシュペーパー程度のノベルティーで、むしろ日曜ローン相談会に行った方が多くのプレゼントが貰えるほど、預金獲得に熱が入っていない。預金獲得よりも、借入先を探す方に熱を入れている。  戦後、日本経済が急速に成長した要因はいろいろあるでしょうが、こうした銀行の資金獲得運動も見逃せない要因だと思います。  簡単に纏めると、高度成長時代に、企業は資金不足のため過大な借入(オーバーボローイング)を行う。それに対する銀行は預金高以上の貸出(オーバーローン)を行う。銀行は、その不自然さを解消するために預金獲得に力を注ぐ。こうした状況を続けながら、日本は高度成長の道を突っ走って行ったのだった。  このような説明でいかがでしょうか?

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