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間接金融方式について

間接金融方式と直接金融方式ではどういったふうに違うんですか? それと、日本ではなぜ間接金融方式が中心となったかを教えてください。 よろしくお願いします。  

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noname#11596
noname#11596
回答No.1

間接金融方式と直接金融方式の一番大きな違いは、資金の吸収方法です。解りやすい間接金融方式からご説明します。間接金融方式とは、資金需要者(借り手)が、金融機関から資金を金融(借りる)事です。金融機関は、預金者から預金という形で資金を調達します。つまり、資金の金融を受ける側は、預金者から直接資金の供給を受けるのではなく、一旦金融機関を通して間接的に金融されるのです。銀行に預けたお金のほとんどは、貸し出しに回され、貸し手に資金が渡ります。直接、預金者が貸し手を捜すことは非効率ですしリスク計算が困難ですし、小口の預金をまとめる必要もある筈ですから、事実上預金者個人が借り手を捜すことは不可能です。一方、直接金融方式とは、貸し手と借り手が市場を通してお金のやり取り(金融)するやり方です。例えば、トヨタ自動車が、1000億円の資金が必要だとしましょう。トヨタは、取引金融機関(通常複数)に融資を申し込むことが出来ます(間接金融)。しかし、金融機関は、融資に対して担保を要求してきたり、繰上げ返済(突然返済してくれと要請する事)を要求する可能性も否めません。そこで、証券市場を使い、不特定であり、かつ大多数(数千人規模)の投資家に対して、債券(この場合は、社債です。通常無担保)を買ってくださいと呼びかけます。購入した投資家は、トヨタから金利をもらえますし、社債を売りたければ、証券市場で売却が可能です。トヨタ側は、返済期日の繰上げ(貸しはがし)要請など受ける心配はありませんし、社債の値段が低くなれば、途中で社債を回収することも出来ます。日本で間接金融中心となった理由は、証券市場の自由化が他の先進国に比べて遅れた事が一番の理由ではないでしょうか。(本格的な自由化はバブル期前後)また、債券や株式(増資)など、株に関する事は、ちょっと投機的(ギャンブルをするような感覚)に思われ、投資家としては利殖の手段としては適さないという先入観も考えられると思います。資金の出してにとっては、間接金融のほうが100%安全です。銀行預金は、預金保険機構によって保障されていますから、金融機関が破綻しても預金は守られます。しかし、直接金融の場合、企業が倒産したらお金はほとんど戻りません。ここに大きな違いがあるとも言えます。しかし、リスクが在る分、リターンは大きいです。

rakia0
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 詳しく書いていただきとても参考になりました。

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