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「つい」と「うっかり」の違い
大学のレポートで「つい」と「うっかり」の違いについて検討しなさい。 と出されました。用例を導いてから二つを比較検討するのですが よくわかりません。どなたか教えてください。
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- Dobatt
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私が常用している角川書店の「類語国語辞典」では つい:意識しない間にそうしてしまうさま うっかり:不注意でぼんやりしているさま と、なっています。 押してはいけないボタンを「つい押して」しまうのは操作の流れの中で「指が勝手に動いてしまった」場合か「止むにやまれぬ好奇心に駆られて」の場合です。 「うっかり押して」しまうのは、前者はあり得ますが 後者の場合はありません。「ぼんやりした」状態では「止むにやまれぬ好奇心」など、ありようがないからです。つまり「つい」には「意識が介在している」ニュアンスが強く出やすいということでしょう。 でも、ここで「おかしいぞ」と思われるのは先の 「つい」の説明にあった 「意識しない間に」という部分です。 「好奇心に駆られて」なら「押してはダメという意識はあった」はずなのに押してしまったわけですから。 これは「好奇心に駆られて、正常な理性が意識的にダメと判断する以前に押してしまった」と解釈するより他はありません。よく万引き犯や痴漢の人が言い訳に使う「つい出来心で…」がわかりやすい用例です。 このあたりから先の類語辞典の解説を補足すれば つい:意識しない間、または意識が適宜な判断をくださないうちに、そうしてしまうさま うっかり:不注意でぼんやりしているさま。まったく、またはほとんど無意識のうちに。 というようになると思います。 以上からの用例: そのメールはほぼウイルスメールだとわかっていたはずなのに、好奇心に駆られて、つい開いてしまった。 そのメールはほぼウイルスメールだとわかっていたはずなのに、他の考え事をしていて、うっかり開いてしまった。 あたりが、平たくてわかりやすいかと思います。