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分離の法則と独立の法則
こんにちは。「分離の法則と独立の法則」について悩んでいます。 過去の質問の方も見させてもらいましたが、どうも理解できません。 この2つの法則の意味、違い、etcについて教えてください。
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- geneticist12
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メンデル以前の考え方では、親から子に伝えられる性質、あるいはそれを伝える因子(今で言う遺伝子)は、父親から伝えられたものと母親から伝えられたものは、混じり合って一体化すると考えられていました。いわば、ペンキのようなもので、黒のペンキとと白のペンキを混ぜると灰色になって、一度混じると二度と黒や白には分かれないと思われていたのです。 しかし、メンデルは親から子に伝えられる因子(しつこいですが今で言う遺伝子のことです)は、ペンキのように混じり合うものではなく、ビーズのようなものだと考えたわけです。父から黒のビーズ、母から白のビーズを受け継いだ子では、灰色のビーズになるわけではなく、黒のビーズと白のビーズのまま存在し、孫に受け渡されるときには、再び黒、または白のビーズに「分離して」受け渡されるというのが分離の法則といわれているものの本質です。これが最もメンデルが見抜いた最も重要なことがらです。 独立の法則といわれているものは、マメの色を伝える遺伝子、形を伝える遺伝子、背丈を伝える遺伝子、、、、、、といろいろな遺伝子があるけれど、一つのビーズで二つ以上性質を伝えるわけではなく、伝えられる性質の種類の数だけ遺伝子があるだろうという考えに基づいていると思います。 親から子に受け継がれた遺伝子が孫に伝わるとき、父親由来の遺伝子になるか、母親由来の遺伝子になるかは、各遺伝子ごとに(たとえば、マメの形遺伝子、色遺伝子、etc....ごとに)ランダムである、つまり「独立に」選ばれるということです。 しかし、現代の目から見ると、遺伝子は独立したビーズのようなものではなく、ビーズを糸でつないだネックレスのように染色体ごとに連鎖していることがわかっていますから、独立則は異なる染色体対上にある遺伝子同士にしか当てはまりません。
補足
ご丁寧に回答ありがとうございました!ペンキやビーズの説明、とても分かりやすくて思わず溜息が漏れてしまったほどです。 そしてまた質問で申し訳ないのですが、 最後の段落、「しかし、現代の目から見ると、遺伝子は独立したビーズのようなものではなく、ビーズを糸でつないだネックレスのように染色体ごとに連鎖していることがわかっていますから、独立則は異なる染色体対上にある遺伝子同士にしか当てはまりません。」について詳しく教えてもらっていいでしょうか。("連鎖"や"組換え"・・・ですよね?)実は授業でのそのあたりの説明についてもチンプンカンプンだったのです。お願いします。