速筋と遅筋の色の差

質問

速筋は色が赤く、遅筋は色が白いといいます。この色の差は何故生じるのでしょうか？　何か含まれる色素のようなものが違うのでしょうか？

回答No.1

suiran2 · ベストアンサー

有酸素運動（長時間・長距離・瞬発力の弱い運動）で主に使用される筋肉を赤筋（遅筋）といい，無酸素運動（短時間・短距離・瞬発力の強い運動）で使用される筋肉を白筋（速筋）といいます。

遅筋は筋肉中にミオグロビン（赤血球中のヘモグロビンと似たタンパクです）が多いですから赤い筋肉になります。この筋肉には血液で酸素を絶えず供給し，その酸素を利用し，酸素呼吸で得たエネルギーを使用します。収縮力は弱いですが長時間の持続運動に主に使用される筋肉です。

速筋は筋肉中にミオグロビンを持ちませんから白い筋肉になります。この筋肉は解糖と呼ばれます無機呼吸で得たエネルギーを使用しています。収縮力は強いのですが解糖の結果乳酸がたまり直ぐに疲れてしまいます。パワーを出す際に使用される筋肉です。

赤身魚は赤筋でうきぶくろを持たなかったり，泳がないと呼吸できないため絶えず遊泳している魚です。一方白身魚は白筋で普段は余り泳がずに必要な場合にだけ瞬発的に泳ぐ魚です。これらの刺身の一切れを水に入れたままにしてみてください。赤身魚の水は真っ赤になります。この真っ赤な正体がミオグロビンです。一方白身魚の水は赤くなりません。