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カントリーソングに出てくる文法
こんにちは。 ふとした疑問なのですが、Country and Westernを聴いていると、 たまに文法で「ん?」と思うことがあります。 he don't wanna go のような文章があったりするのですが、 こういう文法があり得るのでしょうか? カントリーの、田舎の人の粗野というか、かつての大衆向け音楽 であることをわざと文法ミスで表現しているのでしょうか? 面白いと思ったので、質問させていただきました。 よろしくお願いします。
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アメリカに住んで40年目になりました。 何か私なりにお手伝いできるのではないかと思います どうか学校で教えてくれる文法が絶対的に正しいと言うことではないことを知ってください。 日本語でも同じですね。 国語で習う表現が絶対的に正しい、実際に使われている表現とはまったく違うものが毎日問題なく使われていますね。 その日本語表現を「間違いだ」と言う日本人はまずいないと思いませんか? 間違いと言うことではなく、その社会で使われている表現に過ぎないのです。 人間が住んで暮らして言葉を使っている社会が日本で教えられている文法が必ずしも正しいとされるわけではないのです。 逆を言えば刻の文法と同じように、かえってそのような文法が使われている状況・社会は少ないと言ってもいいのではないでしょうか。 しかし、学校文法が使われていないと言うことではなく、それが基本となっていると言うことで違う社会ではその上に違う彼らが使う文法と言うものが存在すると言うことなのです。 社会とはグループとしてまとめられるもので地域的なものあるでしょうし、文化的なものもあるでしょう、ビジネス社会、政治社会、若者社会、犯罪者社会、業界社会、世代社会、教育社会、などなどなど細かく分かれているわけですね。 日本ではどんなときにどんなレベルの敬語が使われますか? 敬語もいわゆるその社会・状況で使われる「社会文法」なわけです。 友達同士で作られた社会で、たとえ他の社会では正しいとされる敬語でさえも使われる社会ではないですね。 彼らなりの言葉遣いを作り出している社会文法があるわけです。 カントリーだけでなくポップスの社会でも学校文法から外れた(ただ外れたと言うことで間違っていると言うことではない、と言うことはもうお分かりですね)表現方法であるカントリー・ポップスの社会文法があるわけです。 この社会では使ってもいい、と言う社会文法ですね。 ただ、この社会文文法を違う社会で使ったらその社会では「認められていない」ことが多いのがこのミュージック社会の社会文法でもあるわけです。 今回の表現方法をビジネス文書で使ったらとんでもないことになるでしょうね。 教養がないとされます。 しかしその教養がないと言う「判定」はポップスの社会では「しない」わけです。 この表現は、一般会話でも、黒人社会や南部の社会でも、そして教養がないとされる人たちの社会でも使われています。 その社会では別に悪い、間違った表現ではないとされるわけです。 一般社会での会話ではいい表現とはされないのがこの国語的に間違ったhe don'tと言う表現であるから私たちは一般的には間違っていると判断される、と言う表現をしているわけです。 つまり、この作詞家も結局は「この社会文法が使われている社会に沿って」この表現方法を「使い分け」ているわけです。 作詞家なりシンガーがこの表現を一般的に使っているわけではないわけです。 英語力の中にはこの「数々ある社会文法を使い分けることが出来るかどうか」と言う事も含まれている、と言う事になるのです。 いつまでもこの表現が間違っていると言っていると結局英語力のある人たちから見れば単に「英語表現に関する理解がまだ足りないな」とか「英語力がないな」と感じられてしまうと言うことなのです。 ですから、より広い社会で認められているwanna goと言う表現でも「使ってもいい」とは感じない社会文法があるわけです。 一昔は学校文法でも(結局は学校文法というそれなりの社会文法だと言うことなんですが)これは「間違っている」と言われたものです。 学校文法という社会文では認められなかった表現だったわけです。 私にすれば、この表現ですら使ってはいけない社会が存在する以上「使い分けが出来る英語力」を持たないといけない、と言う事になるわけですね。 と言うことで、単に、口語表現、文語表現と言うジャンルだけに分ける時代はもう終わった、もっと細かく社会別に理解する必要があると言うことであり、英語力を付けたいのであればこの知識を持つ必要があり、もっと英語に接することでどんな社会でこの表現が「認められているか」を知る必要もでてくるわけです。 そして、今回のように、間違っている、と断言する人はいなくなりましたね。 5年前のこのカテではまったく違う判断がされた回答がほとんどでした。 学校文法も柔軟性を持つようになりました。 しかし、試験では絶対にだめですね。 試験社会では絶対に認められない表現方法です。 参考になりましたでしょうか。 理解しにくいところがあったり追加質問がありましたら締め切る前にまた書いてくださいね。
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- ucok
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「ら」抜きとか、目上の人の前で「俺」と言うのと似ているとでも思ってください。
お礼
英語も日本語と同じように、崩れた表現がポップカルチャーの中に 存在するのですね。ありがとうございます。
これまでのご回答では常用句としてのものが多く見られますが、もともと詩というものには古来文法を崩した表現が許されていたものです。ブラウニングやテニスンの詩などでも、とかく文法文法と厳しく教え込まれた我々日本人にとってはとても奇異で不思議に思える表現が見えますが、さらに、今日でもリズムとフレーズの関係、あるいは歌詞に「韻」を踏ませたいといった必要性から感覚優先の表現があちこちに生まれています。こうしたことはカントリーウエスタンだけでなく、一般のポップスなどでもとても多いものです。
お礼
古くからの詩にも見られるというのは、とても興味深いです。 韻を踏むというのも、中国の詩には見られても日本では 最近のラップくらいしか使っていない印象があります。 ありがとうございました。
- JPUSNL
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歌に限らず日常でもよく耳にする事の出来る表現のようです。 実際、私がニューヨークに駐在していた時も同じオフィスで働いているアメリカ生まれのアメリカ育ちである純粋なアメリカ人の白人のおばさんがSHE DON’T・・・と言っているのを聞いて不思議に思ったものです。 ただし、それが田舎者とか、教育レベルの低い人の特徴であるのか、といった何が由来かは残念ながらわかりません。 そのおばさんにも聞きたかったのですが、失礼かと思い最後まで聞けずじまいでした。 以上、あまり参考にはならなかったかも知れませんが・・・・。
お礼
一般の人で、そういう言い方をする人がいるとは驚きです。 実際の体験談で、興味深いです。ありがとうございます。
- petitchat
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日本人は学校で「英文法はこうだと」がちがちの英文法を教えられますので 気になるところですが 一般大衆の使う英語はこんなもんだとかんがえれば納得いきます。つまり 日本人が日本語文法にそって話をしていないのと同様です。 会話をしていると 間違えているネイティヴはいっぱいいます。 特にカントリーとかロックは民衆の音楽なのでそういう表現が随所に見られ 日本人の目からみると「間違い」と思えるものが実はよく使われる表現だったりします。 英語圏も教育が進んでレベルの高い人ほどこういう英語は話さなくなりますが 実は日本人の「文法レベル」から考えると考えられない英語を話す人も数多く存在します。 あのビートルズですら 最初の頃 「涙の乗車券」で She don't care と最後に歌っています。 リバプールのあたりでは当たり前の英語だったようですね。 その曲をつくって歌っていた人が今やサーになり peradventure という古いけれども格調高い英語を使って曲を作っているところも興味深いところですね。 (English Tea / Paul McCartney)
お礼
そういえばビートルズもそうでしたね! 確かに日本語でもそうですね。 (私は日本語でも「ら抜き」などの歌詞が嫌いですが・・・) 英語だとそういう歌詞がありえるのですね。ありがとうございます。
- trgovec
- ベストアンサー率52% (2538/4879)
カントリー&ウェスタンに限らず、ポピュラー音楽ではよく見られます。 非標準的な口語を取り入れることで、大衆音楽らしさ、俗っぽさ、親しみやすさなどを表しています。もっとも大衆音楽でもいろんな意味で「美しさ」が強調されるような場合はそのような表現は少なくなるようです。 「ミス」ではなく口語に見られる文法違反であり、必ずしも粗野とは言えません。 3人称単数の don't は多分他の助動詞のように使っているからでしょう。 他に It ain't clear Ain't Got You のような ain't の拡大使用 I'll never do you no harm it don't give nothing のような多重否定(二重否定ではない)などよく見られます。
お礼
他の例も挙げていただいて、ありがとうございます。 ポピュラーにも見られる形なんですね。
- renmiro
- ベストアンサー率34% (66/189)
スラングです。正確な文法のものに直すと He doesn't want to go. になります。歌詞にはよく She don't ~ も wanna もでてきます。
お礼
なるほど、スラングなんですね。 納得しました。ありがとうございます。
お礼
社会文法のお話、大変興味深いです。 使い分ける英語、まさにおっしゃるとおりですね。 英語も奥深いですね。大変詳しい解説をありがとうございました。