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オペラント条件付けについて
スキナーやソーンダイクのオペラント条件付けについて、 猫がレバーを押すことを習得する。 レバー・・・押 す > えさが出てくる・・・食べる (CS) (CR) (U S) (UR) となると思うのですが、もっと親しみやすい日常にあるよい 例をご存知の方いらっしゃいませんか? 人が梅干を見ると、よだれが出るのは違いますよね?
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まず「オペラント条件付け」の「オペラント」とは、「反応などを生起させる刺激が明らかでない場合に起きる行動(研究社英和大辞典第五版)」という意味です。酸っぱいものを食べるとヨダレが出る、というのは「反応(ヨダレが出る)を生起させる刺激(酸っぱいものを食べる)」が明らかですから、オペラント的ではありません。また、「梅干を見るとヨダレが出る」というのは、 梅干を食べると、酸っぱくてヨダレが出た →梅干は酸っぱいと学習する →梅干を見るだけで食べなくてもヨダレが出る という、「古典的条件付け」の例です。良く知られているものに「パブロフの犬の実験」があります。 さて、オペラント条件付けの方に話を戻しましょう。人間の例としては、たとえば次のものがあります。 子供に本を読ませたいが、どうすればよいか? まず目の前に本を置いておいた。 子供は最初は興味を示したが、 すぐ飽きて止めてしまった。 さて、どうすれば飽きずに読むようになるだろうか? この場合、本を「刺激」、読むという行為を「反応」と考えると、刺激しても反応が十分でないわけで、古典的条件付けでは説明できません。「オペラント条件付け」とは、この読むという反応(オペラント)を強化するような条件を与えることです。では、どうすれば読むという反応は強化できるのでしょうか。 子供が本を開いたら、 あら、本を読むの、えらいわねー、と誉めてあげた。 子供は喜び、次のページを開いた。 また誉めてあげた。一緒に読んであげた。 子供はさらに喜んで、次のページを開いた・・・ この場合は、「誉める」という新たな条件が刺激となって、子供の「本を読む」という行為が強化されたわけです。つまりオペラント条件付けでは、 ある生命体が、自発的に行動するとき、 その行動を強化する条件を与えること。 強化された内容を生命体は学習する。 という図式が成立します。最初はあまり興味を示さなかった本を、子供が自発的に読み始めるまでには、それを強化する「誉める」という条件が必要だったわけで、子供は「本を読んだら誉めてもらえる→誉められると嬉しいから本を読む」と学習したわけです。動物に芸を教えるときに餌を使うのも、これと同じだといえるでしょう。いかがでしょうか?
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- Lantern
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動物の飼育や芸の仕込みで日常的ではありませんか? 水族館にいけばイルカやアザラシが餌を貰って芸をしていますし、犬の躾の基本は愛情表現という強化刺激だと思います。人間は複雑なので例として上げると、例外が多くでるので向いていません。笑い話以外ではやめるのが無難です。
お礼
ありがとうございます。 URLの紹介までしていただきましてとてもうれしいです。 かいつまんでですが拝見にさせて頂きました。(ちゃんとよめよ….) ポイントの件、本当にごめんなさい。 なるべく人間の例が欲しかったのを補足し忘れまして、 今回は次点とさせて頂きました。
お礼
人間の具体的な例を分かりやすく解説していただきありがとうございました。 「子供に本を・・・。」と見えたところで「むっ難しそう…。」と思ったのですが、とても分かりやすく思わずなるほどと叫んでしまいました。 心理学って正直難しいのですが、理解できると面白いですね。 (学問はみんなそうなのかも?) 本当にありがとうございました。