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哲学 カエサルのことば
カエサルのことばに「人間ならば、誰にでも現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は見たいと欲する現実しか見えない。」とあるが何を言おうとしてるのか具体的に教えてください。
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後半の引用元はカエサルの「ガリア戦記」第3巻16章です。(第3巻18章とする校訂本、翻訳もある)岩波文庫の近山金次訳だとp.113です。 ガリア北部(今のノルマンディー地方)の戦闘でのことです。戦いの好機に恵まれず、ローマ軍の副将サビーヌスは山の陣地にあって敵から慎重に距離を置き挑発に乗ろうとはしません。ローマ側から先に手出しするには不利な状況です。 敵は予想外の長期戦で食料の不足と事態の膠着に苛立っていました。ここでサビーヌスは情報戦にでます。自らの配下にあったガリー人の一人に脱走兵のふりをさせて敵の下へ送り、「ローマ軍は勝ち目がなくて怖気づいている。今夜にも陣地を抜け出してカエサルを助けに行く。」と嘘の情報を流します。これに騙された敵は、今がチャンスとばかりに山に駆け上がり戦おうとします。 以上のような状況を評してカエサルは「人々は自ら欲することを信じる」homines id quod volunt credunt と書きました。 敵は十分な準備もなくまた長い坂を走り疲労困憊したあとの戦闘は不利で、サビーヌスの軍に敗北します。 すぐれた将たらんと欲する者は「見たいと欲する現実しか見えない」ではいけない。どんなときも冷静な判断に務めなければならないということが言いたいのだと思います。
- cyototu
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頭かくして尻かくさず。
- mmky
- ベストアンサー率28% (681/2420)
参考に 今の日本人の思考と同じことを言ってるのですよ。 小さな島国の貧乏百姓として自分の町や村のことしか考えていない。しかし世界中の国々からみると、日本は疑いようもない世界第一の経済大国であり、世界の国々への指導的立場にないといけないのだが、そんなことは考えたこともないし見ようともしない。平和・平和憲法と叫んで不景気だ不景気だといって現状維持で輸出だけしていれば安心だとね。 かのシーザも同じだね。ローマ市民がローマ村のことだけを考えている間にローマは帝国になった。ローマ村のことしか考えない元老院はパクスロマーナの現実を見ようとしない。いや見たくないのだろう。帝国は帝国としてのありようや責務がある。現実に即して変わらなければいけないのだとね。そして村意識のブルータスに殺された。 「多くの人は見たいと欲する現実しか見えない。」その通りですね。
お礼
お礼が送れたことお詫びします。大変助かりました。これを参考にレポートを作成します。ありがとうございました。
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