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あまねくということば

1. “あまねく”という副詞的なことばはよく出会います。多分古文や文語の単語なのでしょう。それでではこのことばにも、やはり“已然”“命令”“終止”“連体”という使われ方というのはあるのでしょうか?  2. このことばは多分日本語なのでしょう。白川静さんの字統を見ると、これを書くというか、これに宛てる漢字たたくさんあります。そして 字統も白川静さんのご研究である、字の由来の紹介が詳しく出ております。他の字典をみればいいのでしょうが、それが許されない状況です。白川静さんの掲げている17の漢字のうち、≪(1)周、(2)普、(3)遍≫という三つは、私達の文中に使用しても皆様にはそれほど奇異でも、難しくもないかと存じます。でもその使い分けはどう区別されるべきなのでしょうか?或はこの質問をお読みのかたには、これをどうして調べないの!という、お思いもあろうかと存じますが、どうかご教示のほどをお願いします。

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回答No.2

私も専門家ではないので、辞書等からの引用になりますが。 「あまねく」は、形容詞「あまねし」の連用形からできた副詞です。 で、形容詞は「あまねし」は、「ク活用」になり、その活用形は、 活用形 本活用  カリ活用 未然形  く    から 連用形  く    かり 終止形  し    ○ 連体形  き    かる 已然形  けれ   ○ 命令形  ○    かれ となるようです。 漢文では、「遍し(あまねし)」とか、「遍からしむ(あまねからしむ)」とかいう言葉をよく見かけます。 あと、(1)周、(2)普、(3)遍の使い分けですが、これも辞書からの丸写しですが。 周=すべて全体にゆきわたる。その中のひとつひとつ、こまかに手がゆきとどき、すべてをつくすこと。 普=広く全体にゆきわたる。中のひとつひとつには、かかわらない。 遍=どこもかしこも、何もかも。どれもこれもの意。通りいっぺんにおよんでいること。 とありました。 「周」「普」は“何かがすべてにゆきわたっている”状態、「遍」は“そこにあるもの何もかも”というような意味合いのようです。 少し考えてみれば、「周」は“周知”、「普」は“普通”、「遍」は“遍満”というような熟語がありますから、そのあたりからも、なんとなく類推できるような気がします。 この三つの「あまねし」はとてもよくお目にかかっていて、なんとなく違いがあるんだろうなーとは思っていたのですが、こんなふうに具体的な違いは、辞書を見て初めて分かりました。 とても勉強になりました。ありがとうございました。

krya1998
質問者

お礼

周く(本当に)ご教示賜り、感謝申しあげます。

krya1998
質問者

補足

≪周≫、≪普≫、≪遍≫のあまねしの各観念はよくわかりました。それにしても、白川静さんの字統には17もあまねしの字があるので、まぁあまり区別がつけららないもの在るかと思いますが、広範な意味のことばなのですね。私達も、自分の使うあまねしが、どういうあまねしかということを、よく自覚することから、云々するようにしなければいけませんね。ありがとう御座いました。

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  • petitchat
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回答No.1

なんと 難しい御質問です。 「他の字典をみればいいのでしょうが、それが許されない状況です。」の部分がよくわからないのですが 詮索は余計ですね。 「白川静さんの掲げている17の漢字のうち、≪(1)周、(2)普、(3)遍≫という三つは、私達の文中に使用しても皆様にはそれほど奇異でも、難しくもないかと存じます。」 いや 私には難しいです。 それに “已然”“命令”“終止”“連体” も・・・(汗) 他の辞書をご覧になれないということですので 広辞苑をひきました。 形容詞は あまねし です。 漢字は 遍 と 普 副詞 あまねく は あまねし の連用形 漢字は 形容詞に同じ 他動詞 あまねわす 漢字で書くと 遍はす と何故か送り仮名が旧仮名遣いになっております。 自動詞 あまねわる こちらも漢字は 遍はる と旧仮名遣いです。 未然形 あまねわない 命令形 あまねろ? あまねわせ かしら・・・ 終止形 あまねわす と あまねわる の二つとしか考えられない?? 連体形 ???形容詞をそのまま使う??いや連体形は動詞から作るのかしら??? たとえば 言葉 につけるには ふ~む・・あまねく言葉 ちなみに形容詞は あまねく と「く」で活用します。つまり副詞と同じ形ですね。万葉集より「木末あまねく色づきにけり」 なんだか回答になっておりませんです。ごめんなさい。 ちょっと考えてみます。 国語学者さんの御投稿お待ちしております。 貴重な御質問をありがとうございました。

krya1998
質問者

お礼

早速にご丁寧なご教示、ありがとう御座います。

krya1998
質問者

補足

≪なんと 難しい御質問です。≫言葉に関心を持ってはいましたが、専門に勉強はしてないので、愚問かなという危惧がありましたが、このお言葉で、ほっとしました。≪「他の字典をみればいいのでしょうが、それが許されない状況です。」の部分がよくわからないのですが≫白川様の本を読んで、好きになり、字通を買いました。手元に字書がなく、図書館とかにいかれないじょうきょうなものですから。 ≪「白川静さんの掲げている17の漢字のうち、≪(1)周、(2)普、(3)遍≫という三つは、私達の文中に使用しても皆様にはそれほど奇異でも、難しくもないかと存じます。」いや 私には難しいです。≫実は私も勿論難しいのですが、この字通にはもっと難しいのがたくさんあるのです。≪漢字は 遍 と 普≫普通使われているのもこの二字ですね。 ≪命令形 あまねろ? あまねわせ かしら・・≫それに「あまねよ」でしょうか。≪終止形 あまねわす と あまねわる≫ですが「あまねる」とかはないのでしょうか。西あまね(周)というお名前は終止形の語幹なのでしょうか。終止形で「あまねき」という表現はありうるでしょうか?「主よ、おんみはあまねき」というお祈りをしているのですが、どうも違和感があることからの乞・教えなのですが。≪同じ形ですね。万葉集より「木末あまねく色づきにけり」≫は副詞的しようという考えもできそうですね。どうかよろしくお願いします。 なんだか回答になっておりませんです。ごめんなさい。 ちょっと考えてみます。 国語学者さんの御投稿お待ちしております。 貴重な御質問をありがとうございました。