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安泰の「泰」の字の字源について
安泰、の「泰」の字は、白川静氏の字統によれば、「水のなかから、おぼれている人を救い出す大きな手」を形にしたものだとのことです。 ところで、「泰」という文字は、泰山という名称にもつながり、三皇五帝のうちの、泰皇の名称にもつながるため、古代中国では、大変に尊敬される漢字であったと思いますが、なぜ、 「水のなかから、おぼれている人を救い出す大きな手」 が、そんなに、崇められていたのでしょうか? その理由を研究している書籍などはあるのでしょうか?
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これは藤堂明保『漢字語源辞典』(学燈社1970)の受け売りです。 『説文』には「泰とは滑なり。両手+水+大声」とあり、「たっぷりと水を使って両手で流すこと、つまり今日いう淘汰の汰の原字が泰である。俗には泰の代わりに太という俗字を用いる。『孟子縢下』「また泰(はなはだし)からずや」の注に「泰とは甚なり」とあるのは必要以上に有り余ると言う意味からの派生義である。」とあります。 『論語』の泰伯」とは太伯の意。『荀子、議兵』二「兵を用うるに、泰ならんことを欲す」とあり、中に「小を吝(おし)まず」とある。たっぷりとゆとりのあること。 要するに今の日本語で「タ」と発音し、「たっぷり」と言う意味の単語が、中世中国語にあって、質問者さんや#1さんが調べられた「泰」は、それに当てられた文字の一つ、と言うことのようです。
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- kyoromatu
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回答No.1
泰《解字》 会意兼形声。「水+両手+音符大」で、両手でたっぷりと水を流すさまを示す。 という解釈もあるようですので それから私的に素人解釈すれば、水を制する者国を制す・・に通じる からかな、と思えなくもないです あくまで個人見解に過ぎませけど。