- ベストアンサー
下品な言葉と上品な言葉
言葉には、ほとんど同じことを表わすのに、下品な言葉と上品なそれとに、分かれていることがあります 人体関係では、例えば、 つら⇔顔、 腹⇔おなか、 けつ⇔(お)尻、 くそ⇔うんち、 しょんべん⇔おしっこ など これらの言葉が、下品と上品に分かれた経過や理由などを教えて下さい。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
例に上げたものでいくつか指摘したいのですが。 面(つら)腹、糞、小便 などは下品ではありません。 うんち、うんこ、おしっこは幼児語に分類されます。 あえてこのなかで下品と言えるのは「けつ」だけでしょうか? けつだけは尻の俗語です。 単語に接頭語として「お」をつけたら、宮中で使われた女房言葉になるんですね。 おいた(いたずら)おなか(腹)おなら(屁)おにぎり・おむすび(握り飯)おひや(冷水)おはぎ(ぼたもち)おでん(田楽) 単語の語尾に「もじ」を付ける例もあります 代表的なものは しゃもじ(しゃくし)などですね。今はあまり使わなくなったものがおおいです。 これらの言葉の歴史は古く室町時代の宮中に勤める女性達の「隠語」として使われてきたのが、年月がすぎることによって江戸時代には一般庶民の女性にまで浸透しました。 男性も女性の使う言葉を上品と感じるようになってきたのでしょうね。 何時の時代に男性も「お」をつけていうようになったかはわかりませんが、例えば昭和一桁生まれあたりの男性は「おなか」「うんこ」「おしっこ」などとは言わなかったと思います。今はもちろん使う人も多いでしょうけど(笑) 今の時代でも、「糞(小便)してくる」「腹が痛い」などと普通に男性は使いますね。で、それを下品と感じるかどうかは人それぞれでしょう。
その他の回答 (2)
- Postizos
- ベストアンサー率52% (1786/3423)
「婉曲表現」とか言われている言葉ですね。 つまりはっきり言いづらい、あるいは聞かれたくない言葉、性に関する事、死に関すること、生理的なこと、縁起の悪い事をタブーとして他の言葉に置き換えて表す方法です。 しかし使われ慣れると言い換えの効果が無くなってくるのでまた別の言い換えが発明されるという繰り返しになって行きます。 日本語だけではなくてどこの言葉にもあります。 sexなどは本来性別ですけれども英語圏でも性交の意味に使われています。死語ですがドイツ語起源でコイトスなどという語もありました。 死ぬ→なくなる 月経→月のもの→あの日、生理 等々 質問で引かれている例は既出の通り女言葉であったものが多いようです。出現した時期などはわたしにはわかりませんが「おなか」は中世とのこと(広辞苑)。 直接的な言葉を下品と感じるのはその人のタブーの観念によるものだと思われます。
お礼
回答ありがとうございました。 なるほど、下品・上品に <「婉曲表現」> も関係しているのですね。 <使われ慣れると言い換えの効果が無くなってくる> のですね。 したがって、例えばタブーに関係するある分野のような言葉は、鮮度がすぐ落ち、変化が早くならざるを得ない、とういうことですね。
- born1960
- ベストアンサー率27% (1223/4397)
NO1です。 寿司に関しては「すもじ」って女房言葉がありますね。 もちろんにぎり寿司ってのは関東独自のもので(なので江戸前っていいますね)宮中では「押しずし(箱寿司)」「巻き寿司」などを「すもじ」と呼んでいたと思います。 上品下品という比較は難しいですが、TV放送が始まってからは「放送禁止用語(本来は自粛用語)」ってものがだんだんと確立されていった経過がありますね。30年前では普通にTVで流れていた単語が今は流せなくなったりします。歌では長年放送自粛されていたものが今は放送されているものもありますね(たとえばヨイトマケの歌・イムジン河) ただ、たとえばおし・つんぼを「聾唖者」というようになったとしても、それは単純に「言い換え」だと思います。きちがいにいたっては言い換えられていた精神薄弱もいまは統合失調症となりました。 しかし、これらはあくまでもマスコミによる自主規制なので、我々一般人には関係のない話なのですが、放送で使用されない言葉を日常会話で聞くと、その発言をした人の人格や知性まで疑ってしまうのは悲しいことだと思います。
お礼
再度の回答、ありがとうございました。 <「すもじ」って女房言葉がありますね。> 初めて知りました。脱線しますが、いもじ、ろもじ、はもじ、・・・と順に挙げて行くと、思わぬ掘り出し物を見つけそうです。 <イトマケの歌・イムジン河> の放送自粛も知りませんでした。 なるほど、下品・上品とはちがった視点からの <言い換え> もあるのでしたね。
お礼
早速の回答、ありがとうございました。 興味ある説明、ありがとうございました。<幼児語> も混ざっていましたね。幼児語も考えると、興味深そうですね。いづれ、そのうち調べてみようと思います。 <女房言葉> はどこかで聞いたことがあります。脱線します、決して、揚げ足を取ろうとしているのではありませんが、おにぎりと寿司のにぎりの使い分けがありますね。 <男性も女性の使う言葉を上品と感じるようになってきたのでしょうね。> 思い出したのですが、(はっきりしないないのですが)奥さんという言葉は、江戸時代かな、武家で使われていた言葉ですが、使われる対象が、次第に庶民のかみさんにまで下がってきたとか。 <それを下品と感じるかどうかは人それぞれでしょう。> 確かに、糞は、普通の場面では男性が使っても、下品として思われませんが、若い女性では、抵抗があると思いますね。 最後に、お聞きしたいのですが、歴史上の大きな流れでは、同じ意味を表す新しい言葉が現れると、それは上品な言葉と感じられ、今まで使われていた言葉は(すり減って、あるいは手垢にまみれてか)下品な言葉になり下がる、ということがあるのでしょうか?