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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:土佐日記の作者についての質問です。)

土佐日記の作者についての証拠はないのか?

このQ&Aのポイント
  • 土佐日記の作者には諸説ありますが、男性が書いたものとされる根拠はありません。
  • 皆が言っているからといって作者が男性であるとは限りません。貫之の直筆を模写した定家も、本当に貫之のものを書き写していたかは不明です。
  • 多くの女性が漢字を読みこなし、知的好奇心が旺盛であることから、土佐日記の作者が女性であることも十分にあり得ます。

質問者が選んだベストアンサー

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  • jakyy
  • ベストアンサー率50% (1998/3967)
回答No.1

簡単に説明いたします。 確かに土佐日記の作者が紀貫之という証拠はありません。 貫之の妻が書いたのではないかという説もありますね。 ただし、下記のような状況証拠なるものがあります。 【歌が似ている】 土佐日記の中の歌14首のうち、13首が貫之の歌として、 「古今和歌6帖」に収められている。 【土佐日記の記述】 土佐日記の記述と貫之が土佐守に任ぜられた年が大変近い。 承平4年、5年のことのようだ。 【直筆の土佐日記】 貫之の直筆の「土佐日記」が存在している。 貫之は、ひらがなの和文を日頃から書いており、 機会があるならば和歌を配した散文を書こうと考えていた。 女性の書いた日記とすれば、自由に制約なしに書けるから、 女性が書いた風にした。

cyototu
質問者

お礼

有り難うございました。気になっていたので、助かりました。 「歌が似ている」は説得力がある説明だと思います。他のは、そう思えばそうかも知れん、またはそうでないかも知れんという気がします。 ウィキペディアによると「貫之自筆本は現存しない」となっておりますが、情報に混乱があるようですね。

その他の回答 (2)

  • jakyy
  • ベストアンサー率50% (1998/3967)
回答No.3

jakyyです。 もう少し書き加えましょう。 【蓮華王院宝蔵】 定家は、文暦2年5月13日蓮華王院宝蔵で紀貫之自筆の土左日記をに見て、 二日間で書き写しました。 蓮華王院(三十三間堂)は、後白河法皇の勅願によって平清盛が造営した寺ですが、 宝蔵は、南北朝時代に多くの書物、絵巻など分散、消滅したということです。 このために貫之の書いたとされる土佐日記は、現存していません。 【藤原定家の書写本】 定家が二日間かかって書写した土佐日記は、現存しています。 加賀藩、三代藩主利常前田利常が収集して現在、前田育徳会の所蔵で国宝となっています。 【青谿書屋本】 定家の子、為家は定家の土佐日記を1236年に書写したが、 それを転写した本が青谿書屋本として知られています。 【松木宗綱書写本】 後土御門天皇の命で、松木宗綱は土佐日記ではありませんが、 貫之自筆原本を1490年書写しました。 【三条西実隆書写本】 これも土佐日記ではありませんが、三条西実隆は1492年、紀貫之自筆本を書写しています。 これらの筆跡、字形、文字の続け方、切り方が定家が模写した部分と似ていた為、 貫之が土佐日記を書いたと断定されたということです。

cyototu
質問者

お礼

詳しいご説明、大変有り難うございました。 実は私は理科系なのですが、国文学部系の方がどういうレベルで確信を得て行くのかの感覚を知るための参考になりました。 蛇足ですが、私は柳田國男の大ファンで、文科系の方々の成熟度を常々尊敬しております。

  • jakyy
  • ベストアンサー率50% (1998/3967)
回答No.2

jakyyです。 少し付け加えます。 【紀貫之の直筆の土佐日記】 紀貫之の直筆の土佐日記を文暦2年(1235年)に、 藤原定家が偶然にも蓮華王院宝蔵で見る機会を持ちました。 その頃、貫之の直筆と称する偽物が多く出回っていました。 直筆の土佐日記を見た時、 定家は感激して本文を2日がかりで自ら書き写しました。一部は模写しました。 定家はこの時、直筆の土佐日記のことを書写した本にこう書いています。 貫之は延長8年土佐守に任ぜられた。土佐国にあること5年、 6年と書いてあるから、土佐日記の記事は承平4年、5年のことであろう。 300年経っても直筆本の紙は朽ち損じもせず、その字も鮮明である。

cyototu
質問者

お礼

jakyyさん、重ねがさね有り難うございます。大変参考になります。 確認したいのですが、ウェキペディアで言っている通り、貫之の直筆は最早残ってはいないのですね。定家が直筆を見たという、定家の直筆が残っているということですね。 細かいことですが、知っておくと為になることもあると思いますので、その部分を確認させてください。