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土佐日記について
なぜ男である紀貫之は、女が用いる、ひらがなをつかって土佐日記を書いたのですか??
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定説では当時仮名文字は女文字と呼ばれ女性が使用するものであり、男性は真名文字すなわち漢字を使用することが当然とされていました。 また日記とは子孫のために記録を残すという目的のために書かれることが多く、半ば公的な記録でもありましたから漢文で書かれることが普通でした。 漢文では細やかな心情の表現が難しいこともあり、紀貫之は一種の文学作品として日記を仮名文字で書くことを思いついたのですが、男が女文字を使用して散文を記すことに憚りがあったので、架空の『女性』を設定して土佐日記を書くことにしたということです。 余談ですが 『紫式部日記』も『かげろふ日記』も男性が作者だという説もあります。作家の藤本泉氏がたてた説です。
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- sophia35
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回答No.2
こんばんは。 冒頭に「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとて、するなり」とある通り、筆者は自分を女性として、この文章をしたためているので、平仮名を使用しているのでしょう。丁度、太宰治が女生徒になりきって書かれた小作品のような感覚でしょうか。 土佐日記はどちらかと言うと、メランコリックな・・・ともすれば「女々しい」と取られる心の機微を表現した秀作です。そんな心情を形に表すのに、「女性」を表現者とする形を取る方がしやすかったのでしょうね。 あくまで私見ですが・・・ご参考になれば幸いです。
- ymwgkf
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回答No.1
紀貫之は女になったという設定で土佐日記を書いているからです。 冒頭に「男もすなる日記というものを女もしてみんとてするなり」 とあります。 「男の人が書きなさる日記というものを女である私もしてみようとおもって、書いた」 ってことです。
お礼
分かりやすいお答えありがとうございました。凄く参考になりました^^ 他にも男性が作者だとされている日記があるというのは、初耳でとても興味深いです。