- ベストアンサー
歴史の知識量について
大の大人が「歴史に詳しい」と言われるためには、どの程度歴史を知っている必要が有りますか? 高校の教科書の内容を網羅的に知っていれば、「歴史に関する知識が多い人」と見なされるのでしょうか? また、通常の成人は、どの程度歴史に関する知識があるのでしょうか?どんなに学歴が高い人でも、高校の教科書の内容でさえ忘れてしまっているというのが実情でしょうか?
- みんなの回答 (6)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
>高校の教科書の内容を網羅的に知っていれば、「歴史に関する知識が多い人」と見なされるのでしょうか? 単に知識があるだけでは、ダメです。 脈絡も無く断片的な情報を持つだけでは、知識が多いとは言えません。 歴史知識の応用ができるようになって、初めて歴史知識の多い人として認められます。 これは、物理などで、物理の公式は分かっていても、実際の現場では計算できなかったり、数学の計算式は解けても文章問題や実生活で計算式が立てられなかったりするのと同じ事です。 個々の歴史事実の関連性を十分理解しているかどうかによって、断片的な知識が、有機的に結びついて初めて歴史を理解している事になり、「歴史に関する知識の多い人」と認識されるのです。 高校での歴史の学習は、ほとんどが受験対策用の授業で、断片的知識の詰め込みにしかすぎません。 断片的知識と断片的知識をつなげる学習は全く行いませんし、それをつなぐ表にみえないのですが重要な事柄を教えません。 たとえば、「日本が鎖国を行いオランダとだけ交易を持った理由を、オランダの立場から説明せよ」といった質問に、高校での学習から回答を導く事は、非常に困難です。 これは、日本史では、日本が積極的に鎖国を行ったように理解されますが、実はオランダやイギリスが幕府にスペイン・ポルトガルとの交易を禁止するように要請し、鎖国へ進むように幕府に仕向けた面が大きいのです。 この事は、ヨーロッパの歴史を知らないと、あたかも江戸幕府の意志で鎖国が行われたかのように思われてしまうのです。 また、島原の乱の時、オランダ船は、キリシタンの籠城する原城を砲撃していますが、なぜ攻撃したのかを、江戸幕府との関係以外の要因を説明できる人が、どれだけいるでしょうか? そういった事は、教科書には全くでてきません。 断片的知識をいかに有機的に結合させているかが、歴史知識の総量を飛躍的に伸ばすのです。 もちろん歴史事実全てを結びつける事はできませんから、各分野ごとに得意・不得意があります。
その他の回答 (5)
- imp-dsc
- ベストアンサー率25% (57/222)
私の持論は・・・ 歴史の教科書は全てが書かれている訳では無い。ページとページの間。行と行の間。単語と単語の間に其れがある。 です。 歴史については学歴は関係ありません。全ては本人の求めた結果です。 例えば歴史家なんてまさにそうです。大学教授も居れば本業がサラリーマンの人もいます。吉野ヶ里遺跡の発掘に尽力した人は地元の高校教師ですしトロイの発掘に生涯と財産を捧げたシュリーマンはロクに学校も出ておらず本業は別に持ってさえいました。ロプノール湖畔の失われた都市国家楼蘭の発見を始めとした中央アジア研究を語る上で欠かせないヘディンは地理学者です。 今ざっと頭に浮かんだ人々だけでもこれほどに違います。 となれば、「歴史に関する知識が多い人」だったら更に裾野は広がるばかりでしょう。 残念ながら今の日本では入試の為の歴史と語られる歴史は全く異なるモノとなっています。何故か?それは歴史だけに囚われているのが前者であり後者は人間というものに対する洞察と地理・宗教・軍事・経済等を織り込んだものが後者だからです。学校では基本的に挙げた物の中でも地理と経済しか学びません。簡単に挙げた物でも半分しか知識が無ければ理解が進まないのは当然です。寧ろ理解ができていたら別に学ぶ必要は無いのです。 歴史に詳しい人とはそれらを前提に自ら歴史を語る事が出来る人物と言って良いのかもしれません。 私はまだまだその域に達してはいませんけどね。
- kawakawakawa13
- ベストアンサー率25% (514/2010)
高校程度の歴史の知識では「歴史に詳しい」とは、とてもいえません。 また、カテゴリーも色々あるので、「この町の歴史に詳しい」「外交史に詳しい」「中国史に詳しい」という具合に色々あると思います。 一例を挙げれば、日本の近代・現代史があります。 このあたりは、直接外交上の問題として議論されていますが、高校生でも、日本とアメリカが戦ったとか、日本が何故中国進出したのかとか、答えられない人がほとんどでしょう。 入試対策偏重の授業内容がそうさせるのです。 入試に関係ない「歴史」は、興味を持っても学ぶ機会もなく、誤った知識を与えられても否定する知識もなく、ただ教師に連れられて「抗日資料館」や自称「従軍慰安婦」、自称「戦争被害者」に土下座させられ、「日本は悪い国なんだ」「日本は謝罪していないから、私達が謝罪するんだ」と、教えられるのです。
- Scull
- ベストアンサー率26% (248/951)
私の考える「歴史に造詣の深い人」は教科書通りではない人になりますね。教科書で教わったとおりにしか歴史を話せない人は「全然知らない人」の範囲です。教科書通りなら「全く教科書の歴史を知らない人」と変わりませんから。 まあ、高校で使う様な歴史教科書などは「おぼえていてもなんの役にも立たない」とは思いますけど。歴史には「裏」がありますからね。「表」しか載っていない教科書には「なんの価値もない」というのが私の史観です。
- cse_ri2
- ベストアンサー率25% (830/3286)
一般的な知識を増やすことよりも、どういう史観をもつかの方が重要かと思います。 知識については、ITが普及した現代においては、ネットをざっと検索するだけでかなりの情報量を得ることができます。 しかし、歴史的な事実をどう解釈するかは、個々人の資質によるものが大きく、ここで差が出るものと思われます。 左翼・右翼に関わらず、他人の意見を丸写しするのではなく、そこにどれだけ独自の解釈を付け加えられるかですね。 なお、基礎知識については、高校レベルで十分でしょう。 それ以上の知識については、大学で学んだり、独学で身につけていくしかありませんが、全てのことを学ぶことはできませんので、特定の分野に特化すれば十分かと思います。
- takato-k
- ベストアンサー率35% (77/215)
こういったものがありますよ↓ http://www.rekiken.gr.jp/ 私見ですが、 高校程度の知識を網羅的に知っていれば、一般的には十分のような気がします。 高校から大学受験を経て進学した場合も、歴史を専攻している人以外は、それ以上深く勉強しないのが一般的だと思うからです。 したがって、「歴史に詳しい」と呼ばれるには、それよりも知っていなければならないと思います。 なので、歴史検定の2級か1級に合格すれば大人として「歴史に詳しい」と言えるのではないでしょうか。 あと、歴史の一分野に詳しいのも「歴史に詳しい」と思えます。例えば、幕末の新撰組について詳しいとか、第二次世界大戦について詳しいとかです。 一分野に詳しいければ、歴史には「流れ」がありますので、全体的にもある程度知ることになるのではないでしょうか。
お礼
皆様、御回答有難うございます。 私は高校教科書の内容も忘れてしまっているので、今改めて勉強しているところです。一から出直しですね(笑)。