はじめまして。
「~ながら」は、付帯状況を示し、何かメインの行動があって、それと同時に何か別のサブとなる行動をしている様子を表します。
また、基本的に日本語では印欧語族と違って、「文の後ろに行くほど大切な内容である」ことが多いです。強調したいもの、大切な内容ほど文の後ろに持ってくる傾向があります。
AもBも、しているのを見ていると同じなのですが、している人の「どちらがメインか、どちらがよりその人にとって大切か」が違ってきます。
Aの「走りながら考える」のは、なにか考え事がしたくて、あるいはなにかが心にひっかかっていて、「そんなときには走ると頭が整理できるんだよね!」という人だったり、「あの件どうしようかなあ、困ったなあ、おっと、日課のジョギングの時間だよ」という事情があったりして、その考え事を走りながらしている、という状況がうかがえます。
一方Bは、走ることがそのときの行動のメインで、そのときたまたま何かが頭の中に浮かんだのでそのことを考えているといった状況が浮かびます。
~ながら、で表されていることのほうが付加的ですから、たとえば、
a)「走りながら考えちゃいけません」
b)「考えながら走っちゃいけません」
という場合、どっちをやめなさいと示唆されているかを考えると、どちらも後者の邪魔になる、危険である、あるいは効率が悪くなるといった理由から前者をやめなさい、という意味がとれます。
大切なものほど後ろにくる、ということでいうと、
「あの外科医は、腕はいいのだが口が悪い」と、
「あの外科医は、口は悪いのだが腕がいい」では、
まったく与える印象が違ってきます。
参考になれば幸いです。
日本語の勉強は楽でないと思いますが、とても味のあるいい言語だと思います。気長につきあってやってください。
わかりにくいところがあればお知らせくださいね。
お礼
どうもありがとうございます。 いい参考になりました。難しいですが、頑張ります。