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『こころ』の「上八」1
日本語を勉強中の中国人です。夏目漱石の『こころ』を読んでいます。「上八」の中に理解できないところがありますので、お伺いしたいと思います。 http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/773_14560.html 1.けれども年の若い私の今まで経過して来た境遇からいって、私はほとんど交際らしい交際を女に結んだ事がなかった。それが源因(げんいん)かどうかは疑問だが、私の興味は往来で出合う知りもしない女に向かって多く働くだけであった。 (1)「からいって」の使い方がよくわかりません。どういう意味でしょうか。例文を挙げていただけませんか。 (2)「交際らしい交際を女に結ぶ」とはどういう意味でしょうか。また、「交際を」はおかしくないのでしょうか。「交際で」が正しいような気がします。 (3)「知りもしない」と「知らない」のニュアンスはどのように違うでしょうか。「動詞(連用形)+もしない」は文型でしょうか。 2.奥さんに「お前も一つお上がり」といって、自分の呑(の)み干した盃(さかずき)を差した。奥さんは「私は……」と辞退しかけた後(あと)、迷惑そうにそれを受け取った。 (1)「お前も一つお上がり」は砕けた言い方ですか。それとも尊敬語でしょうか。「お上がり」の後ろに「ください」か「なさい」が省略されたのでしょうか。 (2)「上がる」の『「食べる」「飲む」の尊敬語』としての使い方は現代口語でも使われるのでしょうか。 (3)「辞退しかけた後」の「かける」は、次の辞書の十五番の下の何番の使い方にあたるのでしょうか。 http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%AB%A4%B1%A4%EB&kind=jn&mode=1&base=1&row=2 また、質問文に不自然なところがありましたら、ご指摘いただければありがたく思います。よろしくお願いいたします。
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1、 (1)「~からいって」の使い方 :本来は、「~から推測してみれば」「~から判断すると」というような意味です。 ですから、厳密に言えば、 {けれども年の若い私の今まで経過して来た境遇からいって、私はほとんど交際らしい交際を女に結んだ事がなかった。} という文は(少なくとも現代文としては)正しい表現とは言えないと思います。 自分の境遇ですから最初から知っているはずで、それを推測したり判断したりするのは不自然ではないかと思うわけです。 ただ、漱石は、 『けれども年の若い私の今まで経過して来た境遇【を振り返ってみれば】、私はほとんど交際らしい交際を女に結んだ事がなかった。』 という意味として使ったのでしょう。 (本来の意味でのex) ・硬直の程度からいって死後3日は経っているはずだ。 ・この空模様からいってもうすぐ雪が降ってきそうだ。 ・あの表情からいって彼女は昨夜寝ていないと思う。 (2)「交際らしい交際を女に結ぶ」 a.女性と一緒に歩いたり話したりしたことはあったかもしれないが、お互いに気心を通じ合うような付き合いをしたことはなかった。 という意味です。 b.「交際を結ぶ」は、「電話をかける」と同じ慣用句として覚えられたほうが良いでしょう。 (3)「知りもしない」と「知らない」のニュアンス :【も】は【打消しの強調】で、下記URL(一)の(5)ですね。 http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%E2&kind=jn&mode=1&base=1&row=6 打消すだけでなく強調することによって、「最低限必要(と思われること)さえも打ち消す」という用法でしょう。 『(交際するに当たっての第一段階とも言える)知るという手順さえまだ踏んでいない』 という意味になると思います。 2、 (1)おっしゃるように、「お前も一つお上がり」は砕けた言い方です。 #1さんおっしゃるように、親密な関係で初めて可能な表現です。 「お上がりください」は敬語になってしまいます。 「おあがりなさい」は「おあがり」の丁寧な命令形で、砕けたニュアンス(親密さ)を維持することができます。 (2)「上がる」の『「食べる」「飲む」の尊敬語』としての使い方 :現在でもあります。 「お召し上がりください」という表現もよくありますが、主に食物の場合で、飲料の場合にはあまり使われません。 「お上がりください」は、食物、飲料共に自然に使えると思います。 (3)「辞退しかけた後」の「かける」 :http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%AB%A4%B1%A4%EB&kind=jn&mode=1&base=1&row=2 の(15)の(2)でしょうね。 『途中まで…する』という意味です。
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- hakobulu
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#10です。ご返事ありがとうございました。 >私は特例のデータに該当するかもしれません;;; :いえいえ、男も似たようなものです。 華麗な蜂というわけにはいきませんが、みな働き蟻です。 若いうちは女性のほうが先に大人になりますから、同じ年齢だと女性のほうが(精神的に)一歩リードしている場合も多いでしょう。 「馳せる」は、「(気持ちなどを)遠くまで至らせる。」という意味です。 「奥さんの外面だけではなく内面にも思いを馳せるようになった」は、 今までは奥さんの表面(私から見て近いところ)だけにしか目が行ってなかったが、内面(心の奥=遠いところ)についても考えるようになった、 という意味です。
お礼
「思いを馳せる」の意味はよくわかりました。手元に11匹の蟻があります。1匹だけ残して、残りの10匹を今回のお礼としてよろしいでしょうか。本当に蟻が10匹でございます♪。
- hakobulu
- ベストアンサー率46% (1655/3578)
1、 >「私」は往来で出合う知りもしない美しい女性を見るのが好きでしょうか。 :男性であれば誰しもそういう時期があると思います。 可愛いなあ、美しいなあ、と感じても声を掛けるのは恥ずかしいというか、ためらわれる。 こういう純情さは、尊いとも言えますし、ある面ではいくじが無いと自分自身で感じることもあるでしょう。 2、 >「私の興味は~~、同じ印象を受けない事はなかった」という話とどんな関係があるでしょうか。 :「普通の人間として~。~。~~・・・。それで始めて知り合いになった時の奥さんについては、ただ美しいという外(ほか)に何の感じも残っていない。」という箇所は、事実を述べるだけであれば、 「始めて知り合いになった時の奥さんについては、ただ美しいという外(ほか)に何の感じも残っていない。」という【1文だけ】で済ますこともできます。 それ以外は全て、 『なぜ「ただ美しいという外(ほか)に何の感じも残っていない」のか』という理由説明です。 「私の興味は往来で出合う知りもしない女に向かって多く働くだけであった」というのは、女性を外面的に見る習慣より持っていなかったことを示唆しています。 説明されている理由をまとめると、 (ア)自分が以前から女性を外面的に見る習慣より持っていなかったから。 (イ)「私はいつでも先生に付属した一部分のような心持で奥さんに対していた」から。 (ウ)「奥さんも自分の夫の所へ来る書生だからという好意で、私を遇していたらしい」から。 ということになります。 そいう理由で、 「始めて知り合いになった時の奥さんについては、ただ美しいという外(ほか)に何の感じも残っていない。」 という状態だったのだが、 「先生の宅(うち)で酒を飲まされた。」時に聞いた先生と奥さんのやり取りから、奥さんの外面だけではなく内面にも思いを馳せるようになった、という展開になっていくわけです。 3、 a.怖がらせて申し訳ありません。(^^;) ただ、 「網膜に焼きつく」という表現は案外多いです。(グーグル検索で35,900件) 「パリの一大パノラマが鮮烈に網膜に焼きつく」などという表現も検索で出てきましたが、これなら怖くないでしょう? やはり痛そうで怖いでしょうか。 「網膜」はカメラのフィルムと同じ役割ですから、大事なものを忘れないようにそこにしっかりと写し取っておく、という意味で良く使われる表現です。 似たような表現で、「目に焼きつく」(21,700件)と言うこともあります。 b.「>どさくさに紛れて」の後ろに普通悪いことが続いているのでしょうか。 :そのとおりです。 「かわいそうな表現」と気遣っていただいて有り難いですが、横レスというのは本質的には質問者に対して失礼な行為で、基本的には「悪いこと」に違いはないので仕方がないですね。(^^;)
お礼
ご回答ありがとうございました。『なぜ「ただ美しいという外(ほか)に何の感じも残っていない」のか』という理由の説明の意図に気づきました。男性の秘密をさらしていただきありがとうございます^^。そんな時期があったんですね。でも、女性(少なくても私)はそんな時期がなかったような気がします。男女の違いかもしれませんが、私は特例のデータに該当するかもしれません;;;;;。私の場合は、働き蜂に負けないほど、好きな男性の芸能人の写真や情報などを一生懸命集めていました。「網膜に焼きつく」は痛そうのではなく、単に「細胞」という単語を連想しやすいからです。「細胞」が怖いです。「目に焼きつく」はぜんぜん問題がありません。こちらのほうが好きです。変な好みですみません。「どさくさに紛れて」に同情の涙をこぼさせていただきます。
補足
>「先生の宅(うち)で酒を飲まされた。」時に聞いた先生と奥さんのやり取りから、奥さんの外面だけではなく内面にも思いを馳せるようになった、という展開になっていくわけです。 「思いを馳せる」はどういう意味でしょうか。辞書を調べたら、「思いを故国に馳せる」(はるかに故国を思いやる)という例を見つけましたが、よく理解できません。
- driverII
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#1 です。 #1 の補足に関してだけ書いておきます。 中国の方に日本を良く知っていただくのは良いことと思って、書かせてもらっています。 「お待ち」と「待って」 例えば子供に「ちょっとお待ち」「ちょっと待って」はほとんど変わりません。両方とも砕けているでしょう。対等以下の相手に使います。 「上がる」 「食べる」の意味で「お上がりください」は現代でも使うかもしれませんね。 しかし私だけかもしれませんが、たいてい「どうぞ(お上がりください)」と略されてしまって、長い間聞いたことはありません。「お上がり」も同じです。 「召し上がれ」 相手は特に限定しません(どちらかというと対等以下か?)が、ちょっと気取って言うときに「召し上がれ」というのは聞きます。
お礼
再びありがとうございます。補足に対する返事をいただき嬉しく思います。大変参考になりました。本当にありがとうございました。
- Ishiwara
- ベストアンサー率24% (462/1914)
#6の補足への回答です。 >> 例:今の成績からいって、あの大学に入るのは無理だ。 > よく理解できません。もう少し詳しく説明して > いただけないでしょうか。 【答】「今の成績から判断すると」と考えれば、参考書の説明と合います。「立場」の場合でなくても、比較的柔軟に使います。 例:あの男なら、体格からいっても、強そうに見える。 >> 形は敬語ですが、「なさい」を省略すると命令に近くなります。まさに男尊女卑時代の会話です。 > この文の意味もよく理解できません。「命令に近い」 > とは「上がれ」のように聞こえるのでしょうか。 > 男尊女卑ですか。女性は「お上がり」は使えない > のでしょうか。 【答】「お上がり」は「上がれ」ほどきつい命令ではなく、柔らかい命令です。相手は、自分と対等または以下です。明治の中流以上の家庭なら、妻が夫に向かって「お上がり」とは決して言わなかったと思います。子供に向かってなら、いいでしょう。 この場面では、お酒が好きでないのに無理に勧めていること、また「お前」と呼びかけているので、いっそう命令の感じを強くしています。口調によっては、あまり命令の感じがしないこともあります。「よくいらっしゃいました。さあさあ、お上がり。」なら「命令」の感じはしません(ただし、目上にはダメです)。この「お上がり」は、飲食ではなく、靴を脱いで部屋に上がれ、という意味ですが。 >「上がって」と「お上がり」はどちらがやわらかく > 聞こえるでしょうか。 >「待って」と「お待ち」はどちらがやわらかく聞こえる > でしょうか。 >「待って」と「お待ちなさい」はどちらがやわらかく > 聞こえるでしょうか。 【答】どれも、形としては後者のほうが敬語ですが、場面や口調で決まるでしょう。「おいこら‥待って」と「ねえあなた‥待って」じゃ、ずいぶん違いますよね。 「こころ」を読むって、すごいですね。おそらく現代の日本人で、感じを正しくつかみながら読める人は、ごく少数でしょう。私も70年以上日本語を使ってきており、日本語教師の認定状も持っていますが、完全に読める自信がありません。あなたの本には注釈が付いていないのですか、また、もっと初期の作品(坊っちゃん、猫、草枕など)は、すでにお読みになったのですか。 あなたの日本語は、もう100点です。とても中国の方とは思えません。
お礼
再びありがとうございます。「お上がり」は柔らかい命令なのですね。女性が使う時の注意点もよくわかりました。『こころ』は初めて読む夏目漱石の作品です。質問文に書いたURLで読んでおります。『坊っちゃん』と『草枕』の段落は読んだことがあります。 励ましていただきありがとうございます。日本語はまだまだです。わからないところがいっぱいあります。自分の思うことを自然な日本語で正しく伝える(書く、話す)ようにしたいです。がんばります! これからもよろしくお願いいたします。
- hakobulu
- ベストアンサー率46% (1655/3578)
1、 >でも、「なさる」は「する」の尊敬語ですね。つまり、「尊敬語の丁寧な命令形はまだ敬意を表す言い方とは言えるかどうか」という問題になりましたね。 http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?id=1457640-0000&kind=jn&... a.おっしゃるとおりだと思いますが、これはすでに答えが出ていると思います。 語尾が命令形になっているということは、敬意よりも命令の要素が上回っていると考えて良いのではないでしょうか。 敬意というのは相手を敬うことですが、 「早く勉強をすませてしまいなさい」「おだまりなさい」には敬意が含まれているとは言えません。 しかし、 「早く勉強しろ」「だまれ」よりは丁寧な表現だということは言えるでしょう。 いずれにしても、敬うべき人に対して使う言葉ではない、ということだけは確かです。 敬意を表わすためには、 「早く勉強をすませておしまいなさいませ。」 「おだまりなさいませ。」 のように、末尾に丁寧語を使うことで敬意を示す必要があると思います。 http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%DE%A4%BB&search_history=&kind=jn&kwassist=0 敬う、ということの中身には「怖れる」という意味も含まれています。 だんなさんが奥さんを怖れるのは何か悪いことをした時で、そういう時は使い慣れない敬語を使うかもしれません。 お互いに信頼し、且つ全てを知り尽くしていれば怖れる必要はありませんから、そういう人に対して敬語を使うことはないでしょう。 b.【砕けた表現】と言えるのは「(3)待って。」だけです。 これが砕けた表現と呼べるのは「懇願」の意図を含むからです。 後の4つには含まれていません。 純粋の命令形で、全て【硬い表現】になります。 丁寧な順に並べると、 (1)お待ちください>(2)お待ちなさい。>(4)お待ち。>(5)待て。 となります。 前回の「お上がりください」に同じ分類は適用できません。 これは【勧め】ですが、「お待ちください」は【制止】ですからニュアンスが違ってきます。 2、 >「揶揄表現」、『「通常の表現をするのは何か気恥ずかしい」というニュアンスを出したかった』というご説明はどうも難しくてよく理解できません。 a.ちょっと違うかもしれませんが他の例を挙げてみましょう。 たとえば、awayuki_chさんが、誰もが祝う春節を一度も祝ったことが無いし、爆竹や花火も見たことがない、と仮定しましょう。 女性と一度も付き合ったことがない「私」と同様の心境になってもらいます。(^^;) そのことを誰かに伝えるのに、 「私は春節を一度も祝ったことがありませんし、花火も見たことがありません。」 と素直には言い辛いでしょう。 「私の過去の日記を振り返って見ても、春節を祝ったという語句は恐らく見つからないでしょうし、幼い頃からの記憶をひとつひとつ辿っても、花火が私の網膜に焼きついた痕跡は認められないでしょう。」 と、(^^;)マークを付けながら話したい気持ちになるのではないでしょうか。 自分の状況を揶揄しながら話すわけです。 一種の「照れ隠し」と言っても良いかもしれません。 すっきりしない場合は、お手数ですが何度でも補足してください。 b.「自分の状況を判断する」ということは不自然ではありませんから、一人称であるかどうかは無関係のように思います。 (ex) ・私の料理の実力からいって、あのレストランに負けない料理を作ることは簡単だ。 ・私の財布の中身からいって、今週は満足な栄養を取ることは難しいだろう。 「(4)教師のわたしの立場からいっても、試験はあまり多くない方がいいのです。」は、 「(生徒たちにとって試験が少ないほうが良いのは当然ですが)教師のわたしの立場から判断しても、試験はあまり多くない方がいいのです。」 という意味でしょうから、特に不自然さは感じません。 #4さんの挙げられた、 「いつものまじめな仕事ぶりからいって、彼が疑われることはなかった」 「憲法の精神からいって、ずっと戦争はしなかった」 は不自然に感じます。 「いつものまじめな仕事ぶりからいって、彼が疑われるとは信じがたい」 「憲法の精神からいって、戦争になることはあり得ない」 であれば自然に感じるのですが。 luune21さん、ご覧になっておられたらご見解を伺わせていただければ有り難いと思います。 (どさくさに紛れての横レス失礼しました。;;) ◆財神が、刺身やそばが好きだといいのですが。(^^;) 日本の七福神に会ったら、お返しにawayuki_chさんの所へ行ってくれるように頼んでおきます。(^_^)
お礼
また理解しやすく説明していただきありがとうございました。「お~なさい」のニュアンスはよくわかりました。これまでずっと勘違いしていました。勉強になりました。「照れ隠し」の意図も理解できるようになりました。でも、また新しい質問が出たので、もう一度お願いします。「幼い頃からの記憶をひとつひとつ辿る」や「花火が私の網膜に焼きついた痕跡」などの表現が好きで覚えておきます。ただ、「網膜」という単語自体はちょっと怖い感じがします。「どさくさに紛れて」の後ろに普通悪いことが続いているのでしょうか。ちょっと調べてみました。「悪事を働く」、「物を盗む」あたりのかわいそうな表現を目にしました^^。 本場の刺身やそばはおいしそうですね。財神が羨ましいです。七福神にお目にかかることができたら、hakobuluさんに教えていただいた食事の時の言葉を使いながら、中華をご馳走します。hakobuluさんへの分も準備しておきます。七福神が帰国なさる時、ぜひhakobuluさんの所へ行ってくれるように願います(^-^)。
補足
「誰もが祝う春節を一度も祝ったことが無いし、爆竹や花火も見たことがない」のことを誰かに伝える人に変身して「私」の気持ちを少し理解できるようになりました。でも、また理解できなくなるところがあります。 「私の興味は往来で出合う知りもしない女に向かって多く働くだけであった」はどういう意味でしょうか。「私」は往来で出合う知りもしない美しい女性を見るのが好きでしょうか。 「私の興味は往来で出合う知りもしない女に向かって多く働くだけであった」は「先生の奥さんにはその前玄関で会った時、美しいという印象を受けた。それから会うたんびに同じ印象を受けない事はなかった」という話とどんな関係があるでしょうか。 なぜ先生の奥さんのことを書く前に、「普通の人間として私は女に対して冷淡ではなかった。けれども年の若い私の今まで経過して来た境遇からいって、私はほとんど交際らしい交際を女に結んだ事がなかった。それが源因(げんいん)かどうかは疑問だが、私の興味は往来で出合う知りもしない女に向かって多く働くだけであった」を書くのでしょうか。
- Ishiwara
- ベストアンサー率24% (462/1914)
>(1)「からいって」の使い方がよくわかりません。どういう意味でしょうか。例文を挙げていただけませんか。 【答】境遇から言って、境遇のゆえに 例:私の今の成績からいって、あの大学に入るのは無理だ。 >(2)「交際らしい交際を女に結ぶ」とはどういう意味でしょうか。また、「交際を」はおかしくないのでしょうか。「交際で」が正しいような気がします。 【答】「交際する」と同じです。「らしい」は、非常に浅い交際を除外する意味です。 例:お前は、今までお礼らしいお礼を言ったことがない。(まともなお礼を言ってない)。 「交際を女に結ぶ」などという表現は、現代では使いません。 「を」が正しく、「で」は使えません。 >(3)「知りもしない」と「知らない」のニュアンスはどのように違うでしょうか。「動詞(連用形)+もしない」は文型でしょうか。 【答】「も」は強調です。「知っていると思われては困る」という感じです。 例:私は、悪いことをしてもいないのに、警察につかまった。 例:彼は、勉強もしていないのに、偉そうなことを言う。 >(1)「お前も一つお上がり」は砕けた言い方ですか。それとも尊敬語でしょうか。「お上がり」の後ろに「ください」か「なさい」が省略されたのでしょうか。 【答】「なさい」が省略されています。 形は敬語ですが、「なさい」を省略すると命令に近くなります。まさに男尊女卑時代の会話です。 >(2)「上がる」の『「食べる」「飲む」の尊敬語』としての使い方は現代口語でも使われるのでしょうか。 【答】「お上がりください」や「召し上がる」という使い方であれば、現代でも立派な敬語です。 >(3)「辞退しかけた後」の「かける」は、次の辞書の十五番の下の何番の使い方にあたるのでしょうか。 【答】15のうちにありません。(広辞苑にはあります(着手する)) hang の意味があるので、語源は「掛ける」だと思います。 学問的には複合動詞とされているようですが、助動詞として考えたほうがスッキリします。複合動詞であれば、相手の動詞が、ある程度、限定されますが、この「かける」は万能なので、私個人としては、助動詞と考えるべきだと思います。
お礼
いつもお世話になります。ご親切に教えていただき誠に有り難う御座います。「交際を女に結ぶ」はよくわかりました。「も」も理解できました。「かける」のお考え方は参考にさせていただきます。本当に有り難う御座いました。大変参考になりました。
補足
1. >【答】境遇から言って、境遇のゆえに 例:私の今の成績からいって、あの大学に入るのは無理だ。 申しわけありませんが、これはよく理解できません。もう少し詳しく説明していただけないでしょうか。「~からいって」は手元の参考書によると、「~の立場から判断すると」という用法だそうです。 2. >形は敬語ですが、「なさい」を省略すると命令に近くなります。まさに男尊女卑時代の会話です。 申しわけありませんが、この文の意味もよく理解できません。「命令に近い」とは「上がれ」のように聞こえるのでしょうか。男尊女卑ですか。女性は「お上がり」は使えないのでしょうか。 「上がって」と「お上がり」はどちらがやわらかく聞こえるでしょうか。 「待って」と「お待ち」はどちらがやわらかく聞こえるでしょうか。 「待って」と「お待ちなさい」はどちらがやわらかく聞こえるでしょうか。
- hakobulu
- ベストアンサー率46% (1655/3578)
1、 >「お上がりなさい」は「お上がりください」と同じように相手に敬意を表す敬語ではなかったのでしょうか。 a.「なさい」は「なさる」の命令形です。 http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%CA%A4%B5%A4%A4&search_history=%A1%B9&kind=jn&kwassist=0&mode=0 b.敬意を示しているのは「(1)お上がりください。」だけです。 「(3)上がって。」という表現は殆んどしません。(稀にはあるかもしれませんが) 「(5)上がれ。」は「敬語の強い命令」になっており、不自然な表現です。 「おっしゃってください」というところを「おっしゃれ」と言うのと似ています。 「(2)お上がりなさい。」は「(4)お上がり。」より丁寧な表現です。 ただ、どちらも「食べなさい/飲みなさい」の丁寧な言い方ですが命令形には変わりありません。 また、どちらも敬意を示しているわけではありません。 >「おあがり」の後ろに省略されたのは「ください」ではなく、「なさい」なのでしょうか。 :「おあがりください」は敬語。 「おあがりなさい」は親密な相手に使う(丁寧な)命令。 自分の奥さんに敬意を示すのは不自然ですから、原文で省略されているのは後者です。 2、 a.>「召し上がってください」は聞いたことがあります。「お召し上がりください」と「お上がりください」でも問題がないんですね。 :そのとおりです。 b.>「上がってください」は普段使えるでしょうか。 >一番多いのはやはり「どうぞ」という言い方でしょうか。 :「上がって下さい」は、単独ではあまり使われません。 「どうぞ」という、シンプルでありながら丁寧な表現は良く使われます。 「どうぞ上がってください」という形をとることも多いでしょう。 ただ、「どうぞ」を付けるので一応丁寧な表現ではありますが、気心の通じた気さくな関係でないと、丁寧度が不足している印象を与えると思います。 「どうぞ召し上がってください」「どうぞお上がりください」という慣用句として覚えたほうが無難ではないかと思われます。 他人に飲食物を勧めると殆んどの人が遠慮します。 『どうぞご遠慮なさらずに召し上がってください。』 『どうぞご遠慮なさらずにお召し上がりください。』 『どうぞご遠慮なさらずにお上がりください。』 などというのもポピュラーな表現です。 『どうぞお召し上がり【になって】ください。』 『どうぞお上がり【になって】ください。』 『どうぞご遠慮なさらず、お召し上がり【になって】ください。』 『どうぞご遠慮なさらず、お上がり【になって】ください。』 と言うとさらに丁寧で、同時に勧める気持ちを強めに表現できます。 当然、場面によってはくどい表現になりますから、その場の雰囲気や状況に合わせて使うことが必要になります。 (因みに、「召し上がりになってください」という表現はありません) 3、 a.『けれども年の若い私の今まで経過して来た境遇【を振り返ってみれば】、私はほとんど交際らしい交際を女に結んだ事がなかった。』 >「を振り返ってみれば」はなんか夏目漱石のために力を尽くされたような気がします^^。 :そういうわけではありません。 「自分の境遇を推測する」ということ自体は不自然ですが、漱石としては、それを「私」に対する揶揄表現として使ったのではないか、と思ったわけです。 本来であれば、 「私の今まで経過して来た境遇を振り返ってみれば」または、 「私の今まで経過して来た境遇を思い出してみれば」 などという表現にすべき箇所でしょう。 しかし、話の内容が『女性と殆んど付き合ったことが無い』ということなのですから、 「通常の表現をするのは何か気恥ずかしい」というニュアンスを出したかったのではないか、と思ったのです。 b.>ここの「からいって」を一つの文型ではなく、「から/言って」のように単純に考えたほうがよろしいでしょうか。 :「から見て」「から考えて」「から判断して」「から推測して」と同義であることさえ理解していれば、覚えやすいほうで問題はないと思います。 c.#4さんのご回答を拝見しました。 「~からいって」に、 「イ) ~を原因として、~を理由として、~を証拠として」という意味があるらしいですが、個人的にはどうも納得がいきません。 挙げていらっしゃる例文で、 「君の成績からいって、退学させることはできなかった」 以外は全て不自然に聞こえます。 また、この例文は「~から考えると」、あるいは「~から判断すると」という意味ですからア)に分類することが可能でしょう。 おそらく私の知識不足なのでしょうが、もう少し確認してみたい気もします。 ◆財神の子供でもいいので、私の所にも来て欲しいです。 爆竹の音が一緒に付いて来ても、財神としての仕事をちゃんとしてくれるのなら我慢するつもりです。(^^;)
お礼
ご回答ありがとうございました。食事の時に使う言葉づかいは詳しいですね。大変助かりました。繰り返して読んで覚えておきます。「からいって」は難しくてなかなか理解できません。財神はもしかして油っぽい中華に飽きてしまい、今年はあっさりした日本料理を食べにいきますよ(^-^)。
補足
1. >「なさい」は「なさる」の命令形です。 でも、「なさる」は「する」の尊敬語ですね。つまり、「尊敬語の丁寧な命令形はまだ敬意を表す言い方とは言えるかどうか」という問題になりましたね。 http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?id=1457640-0000&kind=jn&mode=5 >「(3)上がって。」という表現は殆んどしません。(稀にはあるかもしれませんが) 前回書いた (1)お上がりください。 (2)お上がりなさい。 (3)上がって。 (4)お上がり。 (5)上がれ。 は「上がる」という動詞だけのことを聞いているのではなく、このパタンに適切するすべての動詞のことを聞きたかったのです。「上がって」はめったにないかもしれませんが、たとえば、「待って」ならあるでしょう。 (1)お待ちください。 (2)お待ちなさい。 (3)待って。 (4)お待ち。 (5)待て。 などが考えられます。だいたいの感覚として、(1)から(5)まで砕けた言い方になる傾向でしょうか。 2. >「自分の境遇を推測する」ということ自体は不自然ですが、漱石としては、それを「私」に対する揶揄表現として使ったのではないか、と思ったわけです。 本来であれば、 「私の今まで経過して来た境遇を振り返ってみれば」または、 「私の今まで経過して来た境遇を思い出してみれば」 などという表現にすべき箇所でしょう。 しかし、話の内容が『女性と殆んど付き合ったことが無い』ということなのですから、 「通常の表現をするのは何か気恥ずかしい」というニュアンスを出したかったのではないか、と思ったのです。 『「自分の境遇を推測する」ということ自体は不自然』にはとても納得できますが、その次の「揶揄表現」、『「通常の表現をするのは何か気恥ずかしい」というニュアンスを出したかった』というご説明はどうも難しくてよく理解できません。 たぶん「一人称と関係があるもの+からいって」は不自然だと思います。No.4さんの例文もNo.3で挙げていただいた例文も「一人称と関係があるもの+からいって」のような感じの例文はありませんでした。もし思いつかれた例文があれば、挙げてください。 手元の日本人編集者による参考書は次のように説明しています。 【~からいうと・~からいえば・~からいって】:~の立場から判断すると。 (1)仕事への意欲からいうと、田中さんより山下さんの方が上だが、能力からいうと、やはり田中さんの方が優れている。 (2)小林選手は、年齢からいえばもうとっくに引退してもいいはずだが、意欲、体力ともにまだまだ十分だ。 (3)リンさんの性格からいって、黙って会を欠席するはずがない。何か事故でもあったのではないだろうか。 (4)教師のわたしの立場からいっても、試験はあまり多くない方がいいのです。 (1)~(3)は理解できましたが、(4)番がよく理解できません。夏目漱石の文と同じでしょうか。(4)は自然な日本語だと思われますか。
- luune21
- ベストアンサー率45% (747/1633)
1. (1) ~からいって ア) ~から推測すると、~から考えると、~から想像すると 「いつものまじめな仕事ぶりからいって、彼は犯人ではないだろう」 「憲法の精神からいって、二度と戦争はしないだろう」 「君の成績からいって、落第することはない」 イ) ~を原因として、~を理由として、~を証拠として 「いつものまじめな仕事ぶりからいって、彼が疑われることはなかった」 「憲法の精神からいって、ずっと戦争はしなかった」 「君の成績からいって、退学させることはできなかった」 この場合は、イ)です。 (2) ここで結んでいるのは交際なんです。交際で何かを結ぶのではありません。契(ちぎ)る、約束する、形づくる、というような意味です。「縁を結ぶ」「同盟を結ぶ」「契約を結ぶ」「手を結ぶ」などの「結ぶ」で、もともとは、新しくものを形づくる、というようなココロです。 現在では「~に結ぶ」より「~と結ぶ」のほうを使います。また「交際を結ぶ」という言い方もあまりしません。ただし、「ひもを木に結ぶ」などは、今でも「に」を使います。 (3) 岩波国語辞典には「打消しの補強に使う」とあります。 「見る影もない」「疑いもない」「夢にも思わない」「考えもしない」「思いもよらない」といった使い方があります。 この「も」は「…さえも」に近い語です。名詞または動詞の連用形につくと思います。 「…もしない~」は「…」を一般前提として「~」が成り立つことなのに、「…」をしなかったのだから「~」する資格がないという、最低限の条件を示しているのだと思います。 この「も」とは用法が異なりますが、「この機械は3時間ももたない」「試験前なのに1日も勉強しない」「駅まで5kmもない」などの気持ちに近いのではないでしょうか。 2. (1) 丁寧語との異見もあると思いますが、私は尊敬語といっていいと思います。尊敬語は必ずしも目上に対してだけに対していうことばではありません。侮蔑をこめて皮肉にも使いますし、親しみをこめて身内に使うこともあります。この場面は(機嫌がいいので)親愛の情をこめて柔らかい命令(推奨)にしているのだと思います。こんな表現は子どもに対してもよく使われます。「なさい」の省略です。 (2) 使われます。 (3) (2)の…し始める。途中まで…する。
お礼
いつもお世話になります。ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。「からいって」を二つのパタンに分けるのはどうも難しいです。「交際を結ぶ」はよくわかりました。「~に結ぶ」より「~と結ぶ」のほうは現代では多用も大変参考になりました。「…もしない~」のご説明はとても理解しやすいと思いました。敬語には「尊敬語、謙譲語、丁寧語」があるようです。「お上がりください・なさい」はどれに当てはまるのか、詳しく知るつもりがなかったので、大雑把に「敬語」とさせていただきます。本当にありがとうございました。大変参考になりました。
補足
1.「~からいって」 「~からいって」は手元の参考書によると、「~の立場から判断すると」という用法だそうです。「~を原因として、~を理由として、~を証拠として」という考えはどうも難しいです。 ここの「からいって」を一つの文型ではなく、「から/言って」のように単純に考えたほうがよろしいでしょうか。 2.「お待ち」と「待って」はどちらが親しみをこめる言い方なのでしょうか。
中々面白い質問ですが 説明は、難しい感じです。 言葉は、文法ではなくて、心を伝えるものですから。 感覚の問題になりますね。 「からいって」は、自分の経験から話をします。見たいな感じだとおもいます。 「交際で」は、おかしいですね。「女に」でじゃなくて、「女と」の方が わかりやすいかもですが、昔はこういう言い方のほうをしたのでしょうね。 お上がりは、なさいが省略されてると思います。 でもないほうが、やわらかく感じます。 今でも、お上がりなさいは、使いますが 尊敬語ではなくて、丁寧な言い方の方だと思います。 かけるは、夏から秋にかけての方だと思います。 物事の流れを説明してるはずです。 日本語は、難しいですよね。^^ 英語と中国語は似てますが、日本語は時と場合で、意味が 変わりますからね。 好きなときにも好きといったり、嫌いといったり しますのでね。 日本語は、使い方で意味が変わるのですよ。 いかに、うまく気持ちを伝えるかです。 文法は後から学者が考えたものですから、まず、慣れることですね。
お礼
ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。文法より、豊富多彩な表現、表現の間のニュアンスのほうに興味を持っております。自分の思うことを自然な日本語で正しく伝える(書く、話す)ようにしたいです。いろいろ説明していただき本当にありがとうございました。参考になりました。
- driverII
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こんにちは。 前回「上四」の時も回答させていただきました。 1.1.「からいって」> あの人の性格から言って、そんなことはしない。 ようは、「あの人の性格を考えた上で発言すると」というような意味でしょうか。「年の若い私の今まで経過して来た境遇を考えた上で言うと」ということです。 1.2.「女性と交際らしい交際をする」と言うことです。もっと言えば「女性と人に交際と言えるような交際をする」ですかね。 「を」ですが、「で」では意味をなしません。「交際」自体が名詞ですので。サ変名詞。 1.3.「知らない」よりは「知りもしない」の方が強い表現です。人との交際では、まず名前か顔を知るというのが最初のことであり、それさえもしていないというニュアンスがあります。文型かどうかは詳しくないので他の方に譲りますが、確かに「着もしない服」「読みもしない本」「聞きもしないラジオ」のようには使います。 2.1.「お上がり(なさい)」ですね。砕けたいい方です。親密な関係の相手に対する愛情こもった表現ですね。 2.2.現代口語では「召し上がれ」などとは言いますが日常で使うかというとあまり使いません。 2.3.(2)の「…し始める」かな。「私は…」と辞退し始めた後(やめて)、迷惑そうに… ではまた
お礼
いつもお世話になります。ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。「からいって」は一つの文型ではなく、別々なのですね。2(1)(2)はまだよくわかりません。本当にありがとうございました。大変参考になりました。
補足
1. >2.1.「お上がり(なさい)」ですね。砕けたいい方です。親密な関係の相手に対する愛情こもった表現ですね。 敬語には「尊敬語、謙譲語、丁寧語」があるようです。「お上がりください・なさい」はどれに当てはまるのか、詳しく知るつもりがなかったので、大雑把に「敬語」とさせていただきます。 お伺いしたいのですが、「お~なさい・ください」の「なさい・ください」を省略したら、砕けた言い方になるのでしょうか。それとも敬語と砕けた言い方の間の感じでしょうか。たとえば、「お待ちください」は敬語だと思います。「お待ち」は砕けた言い方になるでしょうか。そうしたら、「お待ち」と「待って」はどちらがより砕けた言い方でしょうか。 2. >2.2.現代口語では「召し上がれ」などとは言いますが日常で使うかというとあまり使いません。 「召し上がる」ではなく、「上がる」の文中のような使い方は現代で使うかどうか知りたかったのです。それを教えていただければありがたく思います。 また、「召し上がってください」は聞いたことがありますが、「召し上がれ」は聞いたことがありません。よろしければ、「召し上がれ」はどんな相手に使うのか教えていただけないでしょうか。
お礼
申し訳ありませんが、もう一つの補足があります。先ほど書き忘れてしまいました。 3. >自分の境遇ですから最初から知っているはずで、それを推測したり判断したりするのは不自然ではないかと思うわけです。 ただ、漱石は、 『けれども年の若い私の今まで経過して来た境遇【を振り返ってみれば】、私はほとんど交際らしい交際を女に結んだ事がなかった。』 という意味として使ったのでしょう。 「~からいって」の使い方は不自然に思った理由はおっしゃるとおりです。でも、「を振り返ってみれば」はなんか夏目漱石のために力を尽くされたような気がします^^。 ここの「からいって」を一つの文型ではなく、「から/言って」のように単純に考えたほうがよろしいでしょうか。 * いつもお世話になります。ご回答ありがとうございます。「交際を結ぶ」は「電話をかける」と同じ、慣用句扱いとは知りませんでした。参考になりました。「知りもしない」はすっきりいたしました。「かける」もよくわかりました。1(1)、2(1)(2)はまだ疑問に思ったところがあります。 今夜は「財神」(お金の神様)を迎える日です。外は耳が聞こえなくなるほどの爆竹の音。そのおかげで更に眠れなくなりました……。すやすやと眠れる人が羨ましいです。
補足
1. >「お上がりください」は敬語になってしまいます。 「おあがりなさい」は「おあがり」の丁寧な命令形で、砕けたニュアンス(親密さ)を維持することができます。 敬語には「尊敬語、謙譲語、丁寧語」があるようです。「お上がりください・なさい」はどれに当てはまるのか、詳しく知るつもりがありません。 「お上がりなさい」は「お上がりください」と同じように相手に敬意を表す敬語ではなかったのでしょうか。「お上がりください」の敬意は「お上がりなさい」よりやや上だと思います。間違っていましたら、ご指摘ください。 敬意の高さを順に(1)(高い)から(5)(低い)まで並べてみました。だいたいの感覚はあっているのでしょうか。また、その中では、どれが砕けた言い方なのかも教えてください。 (1)お上がりください。 (2)お上がりなさい。 (3)上がって。 (4)お上がり。 (5)上がれ。 もう一つ確認していただきたいのは、「おあがり」の後ろに省略されたのは「ください」ではなく、「なさい」なのでしょうか。 2. >「お召し上がりください」という表現もよくありますが、主に食物の場合で、飲料の場合にはあまり使われません。 「お上がりください」は、食物、飲料共に自然に使えると思います。 「召し上がってください」は聞いたことがあります。「お召し上がりください」と「お上がりください」でも問題がないんですね。 「上がってください」は普段使えるでしょうか。 一番多いのはやはり「どうぞ」という言い方でしょうか。