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『こころ』の「上六」3
- 「まだ空坊主(からぼうず)にはならないでしょう」の意味と使い方について説明してください。
- 「そこからしばし眼を離さなかった」は誰がする動作でしょうか。
- 「なおと先へ出る気になった」とはどういう意味でしょうか。また、「伴れる」の読み方と意味を教えてください。
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1.「まだ空坊主(からぼうず)にはならないでしょう」 リンク先辞書で言うと「二の(1)」の用法になります。 「銀杏(の葉)はもう散ってしまったでしょうか」と聞かれたことに対し、「まだ散ってはいないだろう」と思っている先生は、何も持っていないという意味の「空」と髪の毛がない「坊主(頭)」とで表現して答えたということになります。 2.先生はそう答えながら私の顔を見守った。そうしてそこからしばし眼を離さなかった。私はすぐいった。 「そうしてそこから~」の文は前文と同一の主語であるため、主語が省略されていると考えられます。「そこ」を見ている(目を離さない)人は先生ですので、「そこ」は「私の顔」を意味すると考えます。 3.私はなおと先へ出る気になった。 (1)私:先生と銀杏を見に行きたいと遠まわしに誘う 先生:そのたびにはぐらかす といった一連のやりとりから「なおと」は「なお、なおさら、より、いっそう」という意味になると思われます。 (2)「なおと」の「と」は(1)の考え方からすれば、省略も可能と思われます。 (3)「先へ出る気になった」は、(1)で述べた先生と私のやりとりの中で、何回もはぐらかされているけれど、やりとりの「続き」をとする気になったと考えられます。(下記(6)参照) http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%C1%B0&search_history=%BD%D0%A4%EB&kind=jn&kwassist=0&mode=1 4.「自分の妻(さい)さえまだ伴れて行った事がないのです」 「つれる」ですね。前の文章に読み仮名が振ってある箇所があります。「連れて行く」という意味です
お礼
ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。すっきりいたしました。本当にありがとうございました。