• 締切済み

歌意を教えて下さい

北原白秋の 君かへす麻の敷石さくさくと 雪よ林檎の香のごとくふれ の背景とか鑑賞とか教えてください!! URLだけでもいいのでお願いします!!

みんなの回答

回答No.4

私個人の見解です~ 君かえるではなく、かえすは夫の元にかえす切ない気持ち さくさくとは他の人の説明とおり 雪に対して、淋檎を持ってきたのは、白と赤のコントラストです。 淋檎の香のごとく降れは、足跡を雪で消して不倫の証拠隠滅してくれと叫んでいるようです。また証拠は消しても君の香りはそのまま残してほしいと願う甘酸っぱく、複雑な心境をもののみごとに表現しています。 私がこの短歌をはじめて読んだとき、一晩寝られないほど感動しました。

  • an1
  • ベストアンサー率29% (32/108)
回答No.3

この歌は北原白秋の代表作ですが、中でもオノマトペ(擬音語、擬態語)を効果的に使った歌として有名であり、短歌入門書のオノマトペの項目には必ずといっていいほど例示されています。 「君」は当時人妻だった松下俊子。白秋は姦通罪でその夫から訴えられてしまいます(この歌の発表時は拘置所の中にいました)。 だから、二人で会った後に「君返す」となるのです。 本当は帰したくないのに、愛する君を夫のもとへ返すのですね。 寒い雪降る朝に女性を一人で帰さなければならない理由がそこにあります。 本当は傍にいてずっと守ってあげたいのだけれど、夫のもとへ返さなければならない。そんな私の代わりに雪よ、甘く優しく彼女を守ってあげて欲しい…とこういう意味です。 林檎は冬の代表的な果実なのでこの歌でも用いられたのでしょうが、林檎って甘みの強い果実ではなくてほのかに酸味がありますよね? その甘酸っぱい林檎が、許されない愛を際立たせています。 甘いだけの愛ではないわけです。 禁じられた果実(林檎)→禁じられた愛へと読み手の想像は広がります。 が、何と言ってもこの歌が讃えられるのは「さくさくと」というオノマトペでしょうね。 君が敷石を踏む音、雪を踏む音を表現すると同時に、君がさくさくと歩く音しか聞こえない辺りの静寂さを見事に表しています。 白秋が「雪よ、林檎のように降ってくれ」と願ったその雪を、白秋の思いを受け止めるようかのように彼女は「さくさくと」踏んで帰るのです。(さくさく、は林檎をかみ締めるときのお決まりの擬態語ですね) 許されない愛、でも二人の間の確かな愛情を感じさせる歌ですね。

回答No.2

 白秋が松下俊子という人妻と恋愛をしていたころの歌。彼の代表作です。当時は姦通罪がありましたので、白秋はこの恋のためのちに監獄に入ることになるのですが、けっきょく俊子さんとは後年結婚しています。  「君かへす」というのは、あなたをわたしのもとから帰らせる、ということ。「朝」ですから、二人が一夜いっしょに過ごして、そのあくる朝、何かの事情があるのでしょう、どうしても俊子を家に帰らせなければならない。そこがふつうの恋愛とは違って、切ない、という含意があります。  同時に白秋は王朝の和歌をよく勉強していましたから、自分たちの朝の別れを後朝の別れに重ねあわせる意図もあるのだと思います。王朝人のように、わたしは朝あなたに別れなければならない、ということ。  「雪よ林檎の香のごとくふれ」についてはいろいろ解釈がありますが、具体的に「林檎の香」が「雪」と何か共通点があるということではないと思います。ただ「林檎の香」の清新で芳醇なイメージを「雪」に重ねあわせて、そういうふうに降る雪に満たされて、この別れが華やかに彩られてほしい、という作者の願いをこめたものではないでしょうか。

  • kakkysan
  • ベストアンサー率37% (190/511)
回答No.1