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「ちょっと」の心理
われわれ日本人は、大変頻繁に「ちょっと」を連発しております。 「ちょっといま、バスに乗ってしまったんで・・・」 「それはちょっとできないです」 「ちょっと失礼なんじゃない?」 いろいろあるようです。 疑問は「ちょっと」があるのに「かなり」「とても」のような副詞があまりつかわれないことです。 この言葉遣いから、なにか心理的な傾向が絡んでいる木がするのですが、どういう理由で「ちょっと」が多いのでしょうか。
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変化は美学に反するといったような心理でしょうか。 環境の変化によって自我が侵食されていることを証明してしまうようで、つまり相手に弱さをさらけだしてしまうような印象を無意識に持ってしまうのだろうと思われます。 結果として、余程の「かなり」や「とても」でない限り、「ちょっと」の部類に入れておくほうが格好が付く、という認識が出来上がっているのではないでしょうか。 根本的には自我侵犯に対する怖れといったところでしょう。
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- 阿加井 凛悟(@neutral)
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こんにちは。 たしかに「ちょっと」というは便利な言葉ですね。 他の回答者様がおっしゃるように、日本人は、断定的な言い方を避け、曖昧な婉曲的な 表現を使った、ソフトなやりとりが好きみたいですね。 和・協調を重んじる風潮があるため、それを乱したり壊したりする恐れのある 「突き刺さる言い方」をしないようにしているのではないかと思います。 もうひとつ(これは心理学の回答ではないのですが)、 日本語は、よく、主語が省略される、というのも関係しているのではないかと思います。 主語が省略されるため、文章のバランスをとるために、形容詞や副詞が入り込むのでは ないか、とも思うのです。 例えば、I dislike doing it. と言いたいとき、「私はそれをするのがいやです」ではなくて、 「いや~それちょっと困ります」などと言いますね。 余談ですが、「どうも」というのも便利な言葉だんだ~と思います。 多くの人が頻繁に使っているのではないでしょうか。 しかも「どうも」だけで済ませても通じてしまうことさえありますよね。 「どうも(ありがとう)。」 「どうも(すみません)。」 「どうもうまくいかないな~。」 日本語は、他にもこの種の便利な言葉をたくさん持っていると思います。
お礼
和・協調を重んじると言うことは、裏を返すとあまり自己をあからさまに出さないと言うことにもつながってきますね。つまり、個性を排除したがる。なにで「すごく」「かなり」「とても」の感情大な表現はそっちにつながってしまいますんでね。 日本語の構造自体はそういう心理的背景に比べるとそれほど大きく影響しない気もしますけどどうでしょうね。 ただ言葉自体の問題と言うことにもなってくると、ますますややこしいことになってきますね。
- kobarero
- ベストアンサー率29% (106/361)
「ちょっと」を使うのは、後続する表現を「やわらげる」心理的効果をねらったものです。日本人に限らず、どこの国でもあると思います。 例えば、 Just try it. (ちょっと、やってごらんよ) Just think about it. (ちょっと、考えてみたら)
お礼
justは「ちょっと」でしょうか。でも、確かに和らげるとか遠慮するとかあからさまに赤裸々さを語りたくないとか、そういう思いは日本ほど出ないとしても、おそらく人類共通かもと思えす。
- mizlemon
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#1さん、#2さんとbossambaさんのやりとりを見ていて思ったのですが、 「ちょっとできない」「ちょっとバスに乗っちゃって…」と言うような場合、 発言者の行為が相手に対して迷惑をかけますよね。 そんな時、自分の行為について相手に遠慮した気持ちを持ってしまう。 だからせめて、その行為の影響が少ないように見せるために(見せかけの配慮) 「ちょっと」と使うのではないでしょうか。 見せかけの配慮は、「それはいたしかねます」というような言い回しにもありますよね。 「ちょっと頭が痛い」の「ちょっと」は、 純粋に痛さの程度を表す場合と、見せかけの配慮を表す場合の二つがあります。 たとえば、頭ががんがんして立ってられないくらいの痛みについて、 (1)バイト先の店長に頭痛で早退したいと伝えるときなんと言いますか? ・・・「ちょっと頭痛くて」ですよね。 (2)友達と遊びに行ったときの頭痛の話をバイト先の店長にするとき何と言いますか? ・・・「すごく頭が痛くなって」ですよね。 (1)と(2)では、その行為によって店長に迷惑をかけるかかけないかが違うと思います。 だから、「ちょっと」は、 相手に迷惑をかけると分かっている場合に使う、見せかけの配慮ではないでしょうか。 (見せかけの配慮と言う言葉は私の造語ですのでご注意を)
お礼
そうでうね。確かに迷惑がかかってしまう場合に「ちょっと」使いますよね。遠慮の気持ち気が引ける思いから「ちょっと」という言葉が出るのかもしれません。ただこれも迷惑をかける相手に対して、殻を作っているという背景もあるかもしれません。
- ANASTASIAK
- ベストアンサー率19% (658/3306)
ハッキリ意思がきまらないのですね。はぐらかしておくということで。
お礼
そうですね。「うんと困る」「すごく失礼だ」「うんとつらい」そういえばより明快な意思表示ができ明らかな態度表明になりますが、同時に角が立つ。そのリスクを避けようと言う思想ですね。
- nekokitoru
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「ちょっと」=「ちょいと」の意味が語源です。かけ言葉ですね。
お礼
はい。
日本人の性質だと思います。 遠慮がちな、曖昧な表現が好きな日本人だからじゃないでしょうか? 単刀直入に強く言えなくて「ちょっと」を無意識につかうのでしょう。 ソフトな感じがするでしょ?
お礼
相手に下駄を預けるようなところがありますね。本当は「ちょっと」じゃないんで「かなり」なんだけど、その「ちょっと」→「かなり」の自動変換をやって頂戴よという、依存作用ですかね。つまりは自立を拒む表現であるのかそれとも、協調を強調する表現であるのか。。。
- okg00
- ベストアンサー率39% (1322/3338)
https://www.ntt-ad.co.jp/core_value/origin_s/ori_2001/tuning_10.html 昔からあるのは、断定的な言い方をせずにあいまいなままにするというぼかし言葉ですね。特に最近の若者を中心に顕著になっています。 自分で責任を負いたくないためにわざとぼかしてあいまいな言い方をするという事ではないでしょうか?
お礼
参考になるリンクですね。これはモラル的に低下していると言い換えてもいいかと思います。 このこと事態は非常納得できる事です。 質問としてはまぁ「普通に」頭が痛いとき「ちょっと頭が痛い」といいますけど「すごく頭が痛い」とあまりいわないのはなぜかなと思ったんです。
お礼
強がりの心理とお考えですか。その強がりというのは、実は本来の姿でなく、おっしゃるように自我侵犯に対して警戒している、と言う文脈を多分にはらんでいるように思われます。