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名酒の代名詞
次の一節は、昨日の朝日新聞の朝刊第1面「紙面から」の全文です。 「日本酒の名前に、なぜ『正宗』は多いのか。由来は、人の名前か名刀か。調べてみると江戸時代に経典『臨済正宗』から取ったのが始まりという。名酒の代名詞は、現在130銘柄に増えていた。」 「名酒の代名詞」は「正宗」を指すと理解できますが、なんとなく違和感をおぼえました。theという定冠詞が発達した英語などと違う日本語でもこのような言い換えは許されるのでしょうか?
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[ANo.1この回答への補足 fwkk8769]さんへのコメント、 「紙面から」の記述だけを読むと、貴方の「感覚」に私も同感です。 つまり「え?名酒の代名詞って何のこと?」。そこで私は当該紙の本文に誘導されます。そこでの解説にある… >・・・それで「正宗」はうまい酒の代名詞になったと伝えられている。 で、「なぁ~んだ、そういうこと」と、私は納得する次第です。
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- SortaNerd
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最初質問の文を見たとき、次の2つを考えました ・この文以前に「『正宗』は名酒の代名詞だ」という文がある ・そもそも日本人の一般常識として「正宗」は名酒の代名詞である どちらかであれば全く自然な文章です。 しかし「全文を書き出しました」とあるし、私は「正宗」が日本酒の代名詞とは知らないし、おかしな文章だなと感じました。 でもNo5さんの回答を見て初めて分かりました。これは本文への誘導文だったのですね。だったら納得です。 本文の前に読ませる文章としては多少不自然ですが、スペースの都合もあるだろうし、何より本文を読ませるためには少しくらい疑問を残した方がよいのでしょう。 ただNo5でのお礼欄の言葉が少々引っかかったのですが、別にジャーナリズムに限らず日本語でこのような表現は(前に参照するものがある限り)そう不自然なものではありませんよ。今回は参照すべきものが後にあるのが不自然なだけでジャーナリズムとは関係ないと思います。 あと、私の感覚では引用符(あるいは鈎括弧)でくくるとより自然になると思います。theと引用符は似た意味があるように感じます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ●「何より本文を読ませるためには少しくらい疑問を残した方がよいのでしょう」 ⇒なるほど。 ●「別にジャーナリズムに限らず日本語でこのような表現は(前に参照するものがある限り)そう不自然なものではありません」 ⇒ 新たな質問をしました。 (http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2568522.html) また、アドヴァイスをいただけるとうれしいです。
- DexMachina
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No.2です。 > 気づくのにやや時間とエネルギーを要するように思えるのですが。 そうですね、その通りでした。 ご質問の文面をきちんと読み込めていなかったことをお詫びします。 大変失礼致しました。 No.5の方が言われるように、目にした読者に「・・・え?」と思わせて気を引き本文へと 誘導する、新聞・雑誌の見出しなどで使われる手法のひとつ、ですね。
お礼
「目にした読者に「・・・え?」と思わせて気を引き本文へと 誘導する、新聞・雑誌の見出しなどで使われる手法のひとつ」 というご指摘、ありがとうございました。
- azuki24
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江戸時代にどこかの蔵元の「正宗」という酒が人気を博したことから、多くの蔵元が「正宗」の名乗ったといわれています。このことが、酒の代名詞とも呼ばれる所以です。商標登録制度などない時代ですから問題はなかったのでしょう。一般的にはそれぞれ屋号や記号を付して区別していたはずですが。 その「正宗」の由来については、ある蔵元の主人が臨済正宗の寺で「正宗」の字を見て「清酒」に通じると閃いたという逸話、それに似た逸話が多く語られています。どこの正宗が最初だったか…、各地で全く無関係に「正宗」が登場したのかもしれません。 ともあれ、明治時代に商標登録制度が設けられたとき、「正宗」は既に一般名詞化しているとして特定の蔵元の商標とは認められず、「菊正宗」「桜正宗」など何らかの文字を付けて登録したといわれています。 その「○○正宗」が、今では130銘柄もあるということですね。 英語で「the+一般名詞」で固有名詞として使われる例が多数ありますが、それとは少し違うと思います。 「正宗」の場合は、特定の商品名(固有名詞)が特に有名になったため、事実上その種の商品を代表する名前になったものです。ただし清酒を指してたんに「正宗」と呼ぶ例は聞きません。 というわけで、本来の文法上の代名詞とは呼べないでしょう。あくまで比喩的な意味での代名詞ですね。 商品名であることがほとんど忘れ去られ、事実上、一般名詞化している例は少なくありません。 「ジッパー」「チャック」「マジックテープ」「プラモデル」「ラジコン」「デジカメ」「フリーダイヤル」「プッシュホン」「ポリバケツ」「キャタピラー」「ホーバークラフト」「ホチキス」「ナップザック」「アクアラング」「トランポリン」「フリスビー」「セロテープ」「マジックインキ」「サインペン」「筆ペン」「テトラポッド」「パンタロン」 等々。 このなかには、商標権者が一般名称として使用することを認めているものも一部あります。また、商品名と知りながら一般名詞的に使われるものもあります。 「ウォークマン」「味の素」「シーチキン」「バンドエイド」「メンソレータム」「エレクトーン」「サランラップ」「セスナ」「ゼロックス」「バルサン」 等々。
お礼
詳しく解説をいただきありがとうございます。 ただ、私は今回の表現を「英語で「the+一般名詞」で固有名詞として使われる例」と比較しているつもりはありません。回答#1への「補足」をご覧いただけるとありがたいです。
- hakobulu
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#3です。 補足を拝見して、ご質問の意図がわかりました。 私のような酒好きは何の抵抗も無しに肯ってしまったのですが、改めて読むと違和感を覚えるほうが自然かもしれませんね。 「名酒の代名詞は、現在130銘柄に増えていた。」という箇所は実は揶揄的表現で、 「現在130銘柄までに増えているわけだから、名酒の代名詞としての地位を確立していると広言することも許されるかもしれない。」 といったようなニュアンスを意図しているような気もしてきます。
お礼
これは「揶揄的表現」であるという指摘は、なるほどそういう見方もできるな、と思いました。 改めてのご回答あ利がとうございました。
- hakobulu
- ベストアンサー率46% (1655/3578)
#2さんのおっしゃるとおりと思います。 「イチローはメジャーで活躍する日本人野球選手の代名詞みたいなものだよね。」 などという表現も許されるかもしれませんね。
お礼
ご回答をありがとうございました。 ご回答1の「補足」をご覧ください。
- DexMachina
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「代名詞」には2つの意味があります。 広辞苑より抜粋; 1)品詞の1。(以下略) 2)比喩的に、同類のもの全体の代表名として使われる事物の名称。 ご質問の新聞文中の「代名詞」は、後者の意味で使われているものと 思います。 要は、「名詞の代わりになるもの」と、「代表名となる詞(ことば)」という 2つの意味が、同じ「代名詞」という言葉にまとめられてしまっているため、 混乱を招かれたのではないでしょうか。
お礼
ご回答をありがとうございました。 ご回答1の「補足」をご覧ください。
>theという定冠詞が発達した英語などと違う日本語でもこのような言い >換えは許されるのでしょうか? 「theという定冠詞が発達した英語など」を引き合いに出されたロジックが理解できません。「英語など」の実例を幾つか示していただけますか?
補足
● theという定冠詞が発達した英語での一例です。 Tokyo ⇒ the capital of Japan ⇒ the political and financial center of the country このように英語では冠詞のtheを用いてある名詞を次々と言い換えていくのが自然な言語と言えると思います。 ● 私の疑問は 「正宗」⇒ 「名酒の代名詞」 という言い換えがこれで自然な言い換えになっているのかな(?)という点です。わたしの感覚では、「名酒の代名詞」と言う言い方が「正宗」を指しているということに気づくのにやや時間とエネルギーを要するように思えるのですが。
お礼
ご回答ありがとうございました。 同様な言い回し・表現をたまに新聞のコラムで見かけるような気がします。これは一種のジャーナリズム的表現なのでしょうかね。