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ジョルダン標準形のKer(f-αI)について

今ジョルダン標準形の勉強をしているのですが、 「・・・Ker(f-αI)を固有空間といい・・・」 と書いてあるのです。 でもこのKerってなんていう文字の略で、 どういうどういうものなのでしょうか? ・・・つまり、div(f-αI)みたいになんらかの計算をするための文字なのでしょうか? それともKer(f-αI)と書いて固有空間を表すというだけの意味なのでしょうか? ネットで探してもそこのところがよくわかりませんでした; よろしくお願いします。

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  • eatern27
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回答No.1

Kerというのは、ある部分集合を表す記号です。英語ではkernel,日本語では核と言います。 具体的には、ベクトル空間Vからベクトル空間Wへの線形写像Tについて、 KerT={x∈v|Tx=0}  ※右辺の0はWのゼロベクトルです。 と定義されています。 ※Tの線形性からKerTは、Vの部分空間となります。 要するに、線形写像Tで移すと、ゼロベクトルに潰れてしまう元を寄せ集めたもの、ということです。 上の定義を使えば、x≠0の時、 x∈Ker(f-αI)である事と、xがfの固有値αの固有ベクトルである事は同値である事が分かると思います。 従って、Ker(f-αI)が固有値αの固有空間を表わす事になります。

noname#256808
質問者

お礼

お返事ありがとうございます。 なるほどー。 よくわかりました。 あと、対角化できないケースというのは、 固有値に重解があってなおかつ、対象行列でない行列と思ったら良いのでしょうか?

その他の回答 (3)

  • ojisan7
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回答No.4

Kernel(核)は線形空間だけでなく、一般的に代数学で広く使われる概念です。Kerの意味については、#1、#2、#3さんの回答を参考にしてください。しかし、固有空間を定義するのに、わざわざKerを使う、というのも「数学」らしいというか、簡単な概念を難しく表現するという意味で、いやらしさを感じているのは、わたしだけでしょうか? それから、行列Aが対角化可能であるための必要十分条件は、特性方程式の個々の根(固有値)の重複度が固有空間の次元に一致することです。ユニタリー行列で対角化する場合は、#2さんが述べているように、正規行列であることが必要十分です。

  • kimkat
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回答No.3

>あと、対角化できないケースというのは、 >固有値に重解があってなおかつ、対象行列でない行列と思ったら良いのでしょうか? そんなことはありません。 >今ジョルダン標準形の勉強をしているのですが、 >「・・・Ker(f-αI)を固有空間といい・・・」 >と書いてあるのです。 と書いてあるので、それに対する答えの部分の近くを読んでいるんだろうと思います。ヒントは固有空間の次元と関係します。あとは教科書を読んでください。

  • eatern27
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回答No.2

>あと、対角化できないケースというのは、 >固有値に重解があってなおかつ、対象行列でない行列と思ったら良いのでしょうか? 固有値に重解がある対称でない行列も対角化できるケースはあるんじゃないかなぁ。 とりあえず、行列Aが対角化できるための必要十分条件は、Aが正規行列である事です。 ※正規行列とは、Aの複素転置(実行列なら単なる転置でいい)をA†としたら、AA†=A†Aが成り立つ行列です。

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