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太平洋戦争における近衛・木戸氏らの責任

太平洋戦争の原因や責任問題について関心があります。 一般に責任は軍人にあるという見方が大半を占められていると思うのですが、いろいろ調べていくうちに、単純に軍人だけに責任があるとはいえないということがわかってきました。 特に、近衛文麿や木戸幸一らの責任というものが軍人に匹敵かあるいはそれ以上にあるという意見が一部にあることを知りました。 しかし、具体的にどのような根拠で彼らがそこまで責任があるのかということがあいまいにしか理解できておりませんので、わかる方がいらっしゃいましたら、ご教示ください。

みんなの回答

  • dollar
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回答No.3

「道義的責任」と「法的責任」を区別して話すことにしましょう。 「法的責任」というのは、非戦闘員を殺害したり、捕虜を虐待したりといった戦争犯罪のことです。 近衛も木戸もこれにはあてはまりません。(あてはまらないのに法的責任を問うて処罰してしまうのが東京裁判のやり方でした) さて次に、道義的責任ということになると、特に近衛には日本を戦争に巻き込んだ大きな責任があるでしょう。 近衛さんの道義上の罪は、次の4つです。 (1)盧溝橋事件のとき、一旦不拡大方針を決定したのにすぐに 増兵を決定した。このせいで日中全面戦争に突入した感は否めない。 (2)南京占領後に、「国民政府を対手とせず」と声明を発し、講和の可能性を閉ざした。このせいで日中戦争が長引き、太平洋戦争に発展する原因の1つになった。 (3)日独伊三国同盟を推進した。冷静に戦力を見積もれば、ドイツがイギリスに負ける可能性をもっと考慮できたはず。安易な希望的推測で同盟を結んだのが太平洋戦争の原因。 (4)北部仏印と南部仏印への派兵を決めた。これがアメリカを硬化させ、太平洋戦争を起こした引き金。 近衛さんが政治的過誤を犯したことは間違いない事実です。この点に関して道義的責任があるといえるでしょう。

回答No.2

木戸幸一はいわゆるキングメーカーです。 東条、小磯、鈴木など戦時宰相は実質的に全て彼が独断で選びました。なので「君側の奸」だとする見方があるのです。 近衛文麿は、盧溝橋事件を日中戦争まで拡大するのを黙認してしまった人物です。少なくとも華北だけでやめておけば欧米を相手に戦うということにはならなかったと思います。

  • myeyesonly
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回答No.1

こんにちは。 これは「戦争責任とは何か」という問題になってきます。 一般に言われてるA級戦犯だとか・・・というのは、極東軍事裁判という裁判で戦勝国が日本を裁判にかけた結果です。 連合国側の降伏条件に日本の軍部の解体がありましたので、この裁判は主にそれをテーマに行われたような感があります。 また明確にGHQの統治に利用する為に戦争犯罪を問われなかった人に昭和天皇がいます。 裁判中「天皇の命令なくして軍隊が行動を起こす事はありえない」という証言がもみ消されました。 そもそも戦勝国が敗戦国を裁くという事が出来るのか・・・というのは議論がある所ですが、この質問では「戦争犯罪とは何か」をもっとつめて考えないと答えは出ないでしょう。 極東軍事裁判ではなくて、国連(旧国際連盟:当時有名無実でした)が裁いたらどうなのか、日本国民がかつての為政者を裁いたらどうなのか・・・それぞれ「犯罪」の意味が全然違うと思います。 現在の戦犯に関して言うなら、戦勝国側の都合って事でしょう。

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