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代数学の基本定理で
「代数学の基本定理」 複素数を係数とするn次の代数方程式 a0z^n+a1z^(n-1)+a2z^(n-2)+…+an=0, a0≠0 はn個の根を持つ。 の解として教科書には次のようにあります。 十分大きな正の数Rをとると、 |z|>R で |a0z^n|>|a1z^(n-1)|+…+|an|≧|(a0z^n+a1z^(n-1)+…+an)-a0z^n| となる。そこでCを|z|=R, f(z)=a0z^n, g(z)=a0z^n+a1z^(n-1)+…+an としてルーシェの定理を適用する。そのとき明らかにf(z)はn個の零点をもつので、g(z)もn個の零点をもつことになる。とあります。 疑問点は、なぜ |a0z^n|>|a1z^(n-1)|+…+|an| になるのかという点です。基本的なことなのでしょうが、解りやすく教えて下さい。
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|(a_0)*z^n|-{|(a_1)*z^(n-1)|+…+|an|}を |z^n|でくくります。 |(a_0)*z^n|-{|(a_1)*z^(n-1)|+…+|an|}=|z|^n(|a_0|-{|(a_1)|*(1/|z|)+…+|(an)|*(1/|z|)^n}) |z|を十分大きく取れば1/|z|はほぼ0になります。 したがって、|(a_1)|*(1/|z|)+…+|(an)|*(1/|z|)^nの値もほぼ0になります。 このとき|a_0|>|(a_1)|*(1/|z|)+…+|(an)|*(1/|z|)^nとなります。 したがって |(a_0)*z^n|-{|(a_1)*z^(n-1)|+…+|an|}=|z|^n(|a_0|-{|(a_1)|*(1/|z|)+…+|(an)|*(1/|z|)^n})>0 となります。
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- kabaokaba
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こんなとこでしょうか |a1|,|a2|,|an|のうち最大のものをMとおきます そこで R= max {(nM)/|a0|,1} とおきます.|z| > R のとき |a0z^n| =|a0| |z| |z|^{n-1} >|a_0| (nM)/|a_0| |z|^{n-1} =nM|z|^{n-1} =M|z|^{n-1} + … +M|z|^{n-1} (n個の和) Mは |a1|,|a2|,|an| の最大値なので,更に >= |a1| |z|^{n-1} + |a2| |z|^{n-1} + … + |an| |z|^{n-1} 更に |z| > 1 でもあるので |z|^{n-1} > |z|^{n-2} > … > |z| > 1 となることを考慮すると > |a1| |z|^{n-1} + |a2| |z|^{n-2} + … + |an|
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今晩は。ご回答ありがとうございます。 素晴らしいご回答非常に勉強になりました。浅学の私としてはNo1様、No2様のご回答共に素晴らしく甲乙付け難く、共に良回答とさせて頂きたい気持ちでいっぱいですが、それもままならず、あえて先着順とさせて頂きます。 お二人様、素晴らしいご回答本当にありがとうございました。また宜しくお願いいたします。
お礼
今晩は。早速のご回答ありがとうございました。 とても解り易く丁寧なご回答に感謝しています。 またの質問の際も宜しくお願いします。