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万葉集の歌
「畳けめ 村自が磯の 離り磯の 母を離れて 行くが悲しき」という歌があるのですが、前半の意味がわかりません。
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ご質問の歌は、万葉集巻二十4338番、防人(さきもり)歌です。 岩波書店の日本古典文学大系(旧)では、 畳薦 牟良自が磯の 離磯の (たたみけめ むらじがいその はなりその) 母を離れて 行くが悲しさ (ははをはなれて いくがかなしさ) とよんでいて、注の内容を要約すると、 「畳薦」は、枕詞で、「むらじ」の「む」を導く(訳す必要なし)。 「たたみこも」が東国方言では「たたみけめ」になる。 「牟良自が磯」は所在不明。 「畳薦 牟良自が磯の 離磯の」は序詞。 (訳)牟良自が磯の 離れ磯のように 母を離れて防人に行くのが悲しいことよ。 とまあ、こんなことが書いてありました。
お礼
序詞でしたか。よくわかりました。一般庶民でも、このようなレベルの高い和歌を作っていたとは。学校も無い時代にどうやって勉強したのでしょうか。ありがとうございました。