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柿本人麻呂の万葉集について教えて下さい!!
柿本人麻呂の歌について教えてください!!! 近江の海 夕波千鳥 汝が鳴けば 心もしのに 古思ほゆ という歌です 出来れば ・この歌の意味 ・表現技法(句切れなど) ・特色 などを教えて頂けると助かります!!! お手数ですが、 なるべく早めにお願いします!!
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・この歌の意味 ここ近江の海の湖畔に寄って、白い波が立って哭くかのように落日に赤く染まる夕景を眺めていると、白い浜千鳥もまた啼きながら飛び交っているのだ。哭く白波と啼く白鳥を染めている落日の茜色は、まるで私の心中を赤裸々と明らめてしまうかのように、心は頻りにここが都であった彼の時代の有り様を想起させてしまうばかりなのだ。 ・表現技法(句切れなど) この歌をそのまま区切って読むならば、 近江の海の夕波、千鳥 汝が鳴けば、心もしのに 古思ほゆ と、第二句の句またがりの句切れが順当でしょう。 ところが、語義でも語調においても575の上の句が大きな区切れとなるため、結果として上第2句の「夕波千鳥」と7字一体に読まれ易くなる。この7字が人麻呂の造語のようにして「夕波」に形容された「千鳥」を想起しやすいのだが、素直に読めば第1句の「近江の海」に形容される「夕波」と受けた句またがりの句切れと受け止めるのが自然でもあります。ですからこの第2句は「夕波」と「千鳥」の並列表記なのであり、つまりは「近江の海の夕波」の白の情景と「千鳥汝が鳴けば」の白の光景をオーバーラップさせつつ、そこになお照映える夕景の悲しさのコントラストが二重に高められ、そのことによって波哭く白と鳥啼く白を染める茜の夕景のように、吾が鳴く白き心も夕景に映えて、まさに悲しみの赤色に染められてしまい、落日の昔をしきりに思い起させられるのだと。 ・特色 情景を高らかに謳いながら、また光景を細やかに繰り延べながら、実はそこに心象風景を明らめ奏でていく人麻呂の虚実交叉の詠風には隙がなくいかにも見事です。
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答え忘れがありました。 特色: 「素朴」という名の稚拙。
近江の海:琵琶湖のこと。むかしは「大きな水面」をすべて「ウミ」と呼びました。 夕波千鳥:赤い夕日を反射する波間に,チドリ科の鳥が群れている。(「。」を書いたように,ここで切れる) 汝が鳴けば:おまえたち(=チドリ)がギャーギャーと鳴けば 心もしのに:(こりゃ現代語じゃわからないね)心がきゅんとなって 古思ほゆ:むかしのことを思う 「むかしのこと」を解釈するには,日本史の知識が必要です。ネットで調べればすぐわかります。でも,作者はなにも説明していませんから,勝手に解釈しましょう: =あの日,この浜辺で「つかまえてごらんなさ~い」と駆けていった,あの娘を思い出す。 あはは。
お礼
一つ一つ区切って説明してくださり、 とてもわかりやすいです、ありがとうございます!!
- bari_saku
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レッツゴー図書館。
お礼
図書館にも行って調べてみます。 ありがとうございます
お礼
とても詳しく書いて下さり、ありがとうございます!!! お礼が遅くなってしまい、すみません。 お陰で、国語の発表の時にとてもうまくできました。 本当に有難うございました!