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QC-PCRについて
QC-PCR(Quantitative Competitive-PCR)についてその原理が良くわかりません。 PCRプライマーを競合させるようなのですが、具体的にどのように働いて競合させ、 そしてどのように定量するのでしょうか? どうか丁寧に教えてください。おねがいします。
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ふつう、PCRというのは検出するDNA断片の一つに対して、 一対のプライマーを設計しますよね。 ところがこの場合には増幅がプラトー(増幅限界を超えて、それ以上増えない状態)になった場合に、 定量が正確にできなくなってしまいます。ですから普通は、キャリブレーションを とって、最適な増幅回数を決定してから本実験(定量実験)を行うわけです。 この場合はプライマーの余剰が問題になるわけです。 (と、この辺の話はおわかりでしょうか?) 一方、競合的PCRの場合は、目的とするDNA断片に加えて、”それと異なる配列を 持つけれども、同じプライマーで増える別のDNA断片(RT-PCRの場合は 内部標準となるDNA断片を加えることが多い)”を加えます。 もちろん、この別に加えるDNA断片はあらかじめ量が分かってるものです。 そうすると、2種類のDNA断片が、1種類のプライマーを奪い合う訳ですから、 増幅がプラトーに達してしまう前にプライマーが枯渇してPCRが終了します。 (この「奪い合う」状態が、「競合的」の語源になってます) 後から加えたDNA断片は、量が分かっているわけですから、それに対して 目的のDNA断片の増幅量を比較すれば、定量ができるという仕組みです。 競合的PCRは定量的PCRを行う方法のなかでも、 プライマーの余剰によるプラトー効果を防ぐ方法というわけです。 たぶん、これであってたはずです。家に帰ればちゃんとした資料が 置いてあるのですが…。現在会社なので(笑) 学生時代のつたない記憶を思い起こして回答してます。 #1の方の話は、 バイオ実験イラストレイテッド3+:細胞工学別冊 「新版 本当に増えるPCR」第8章 中山広樹著、(株)秀潤社発行 のことですよ。 競合的PCRの話は図がないとひじょーに説明しにくいので(笑) いちど本屋さんをのぞいてみることをおすすめします。 ただし、医学部がある大学内の本屋か、紀伊国屋や旭屋、進々堂など、 専門書を扱っているかなり大きな書店でないと、置いてないですよ!
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- okapon
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「細胞工学別冊 バイオ実験イラストレイテッドの3+」中山…とか分かり易く書いてなかったっけ???うる覚えなのでこれぐらいで勘弁してください。