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若い人の言う「意味、分かりませーん」を、心理学的に考察すると・・
この頃の若い方たちは、すぐに「意味、分からない」と口になさるようですが、これは一種の彼らなりの「抵抗」なのでしょうか? それとも? それと、「歯痒いったらありゃしない」「鬱陶しい(うざい)」「怖い」・・これらもよく耳にします。 こららの言葉の通奏低音には、どんな種類の現代若者気質があるのでしょうか? 心理学的考察を拝聴したく、質問いたしました。 よろしく、お願いいたします。
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まず、「>拝聴」してもらうほどの「学問的」根拠はないので、悪しからず。 ◎「意味、分からない」 :ほとんどの場合おっしゃるように「抵抗」と言えるように思います。 即ち、「言っている意味はわかるけど、賛同できない。」という場合に使われているのではないでしょうか。 「私は、そういう考え方には反対です。」と、自分の立場を明確にすることから逃げているとも言えるでしょう。 立場を明確にすれば、それに対する責任が伴いますから、それを嫌うのだと思います。 大人でも「おっしゃっていることが良くわかりません。」などと、慇懃無礼な態度で責任逃れをしようとする人はいますね。 ◎「鬱陶しい(うざい)」「怖い」 :これらは「短絡的思考」の結果として他者を排除しようとする言葉でしょう。 恐らく「なぜ(うざいのか)」「どういうところが(怖いのか)」という事は、あまり明確にはされないで感覚的な範疇に留まる事が多いように思います。 これも自分の立場や考えを明確にしたくない気持ちの現れ、と言っていいように思われます。 ◎「歯痒いったらありゃしない」も含め、これらに通底する要素としては「自分に自信が無い」「価値観が確立していない」「将来への方向性が定まっておらず足場が不安定である」などが考えられるでしょう。 であれば、これは「現代若者気質」というよりは、今の大人自身や日本社会自体の持つ「矛盾や曖昧さ」そのものであるかもしれません。 若者は、その「どうしようもなさ」を敏感に感じ、それらを投げやり的に自らの言葉で表現している、という見方も出来るように思います。
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こんばんわ。心理学を専攻してる若者です。 でもあまり心理学関係ないような気もします。 「意味わかんない」はいくつかの意味合いをもちます。 1・威厳的な気質や押しつけがましい部分をもつ大人に対して→反発のきもち。頭がかたすぎて窮屈でそんな奴の考えは理解できない。 2・抽象的な話をする大人に対して→ そのまま、そんな抽象的な話は理解できない。 3・学術的専門用語をならべて説明もしない大人に対して→ほんとに純粋に意味わかんない! 4・友達同士でもうひとりの友達がおもしろいことをいったとき→「なにそれー意味わかんない(笑)」 5・自分でテンションが高くなったとき→「あはは、意味わかんない」 私のまわりでは2と3と4の意味合いが強いです。 しかも最近はほんとに抽象的な概念を体系的に理解することが私たちの世代にはできなくなってきています。 活字ばなれや読書ばなれ、テレビの影響が強いですね。 歯がゆいったらありゃしない、は残念ながらあまり耳にしません。 「ウザイ」は 1・ほっといてくれ、かまわないでくれ 2・特定の、ある大人の存在自体がウザイ、嫌い、わけはないけどとりあえずムカツク が主だと思います。 1の意味合いは、自分に対して相手が直接何か働きかけをしてきた場合に使いますが、2の意味合いは相手が自分に対して何もしていない場合でも使います。 2の意味合いはちょっとひどいですよね。 オヤジ狩りやホームレスに対する暴力などは2の「ウザイ」からきていると思います。 別に不良でなくても、ふつうの子、私でも2の理由はないけど、むかつく「ウザイ」という感情は抱いてました。 でも最近はないですね。 自分を思い返してみると、他者を理由なく排斥したがる心理の裏には、自分自身が排斥されている、社会や周囲の大人に認められていない、見下されている、憎い、悔しい、といった感情があると思います。 これだけ便利な機械に囲まれて自分の思い通りにものが運ぶ世界の中で成長していると、自分の思い通りに完璧に自己もコントロールできると信じてしまうんです。だから思い通りにならない自己に苛立ち、完全でない自己を憎み、ゆえに自分からみてもっと不完全な他者を憎み、自分はそいつよりはマシで強い存在だ、と誇示するために暴力をふるってしまう感じではないかと考えます。 生まれてからこの方、努力をしなくても、欲しいものが手に入り、御飯もおやつも好きなものを好きなだけたべられる世代が今の私たちの世代です。 そのぶん精神的苦労は大きいですね。 長くなってごめんなさい。
お礼
ご回答、ありがとうございました。そして、お礼申し上げるのが遅れて、すみません。 確かにこのテーマを心理学的に掘り下げるのは、難があるかもしれませんね・・ 別にフロイドでもユングでもなく、『若者の風潮』ですから・・ でもお若い人自らの考察、興味深く拝読しました。 以前このサイトで、”「しみじみ」の意味が分からない”と若い方が質問していらっしゃるのを読んだとき、正直言って、絶句いたしました。 語彙力以前の、感性の事柄ですが。 豊かさの代償、中流意識の落し物。 でもすべての若者がそのようではないのでしょうね。
- oosawa_i
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こんにちは。 若者がすべてあなたの言うような若者なのではないと思います。今の若者の何割かというところだと思います。 「意味、わからない」は文字通り意味が分からないのでしょう。知識や想像力がないから文字通り意味が分からないのです。別になにかに抵抗しているわけではありません。 その他の言葉については、その他の適切な言葉を知らないからそれらの言葉を使っていると考えるのが妥当でしょう。 その他の考え方については、現在の若者に対する考察が述べられている書籍等で触れられていると思います。
お礼
ありがとうございます。 おっしゃるように、若い人すべてがそうであるとは私にも分かりません(統計を取ったわけでもありませんので)が、非常にそれらの言葉をよく聞くので、その理由に興味があるのです。
お礼
ありがとうございます。 決して崇高な論術だけを欲しいというわけではなく、巷の井戸端的気軽さでもよろしいので、それらに関する何かしらのお考えを伺えればあり難いと思い、今回質問しました。 「意味、分からなーい」;「言っている意味はわかるけど、賛同できない。」という場合に使われているのではないでしょうか。「私は、そういう考え方には反対です。」と、自分の立場を明確にすることから逃げているとも言えるでしょう。 ・・なるほで、ですね。一種の途絶の表明でしょうか(?) ただ、会話を進める”前置詞”としては、あまり上手な言葉ではないかもしれません・・ 子どもっぽく聞えます。何故なら、「分からない」ことは当然で、「分からない、でもそれは何ですか?」につながらないと、人と人は会話が出来ませんので。 「鬱陶しい(うざい)」「怖い」 :これらは「短絡的思考」の結果として他者を排除しようとする言葉でしょう。 ・・そうですね、これらの言葉は、排他的な匂いがとてもしますね。「鬱陶しい」から何なの? という感じです。 若者言葉(あるいはそんな言葉を使う若者の心理)は、すべて大人の反映である、と。 なるほど、です。 投げやりな気風・・ 言い得て妙、という思いです。 全体の影響であるということから、こちらも逃げてはいけないのでしょうが、そもそも途絶が初めの一手としてやって来ると、それから先へ話しを進めることが出来ません。 ご回答、助かりました。 どうもありがとうございました。