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これから俳句を始めたい人に勧めたい句集は、どなたのもの?
<新○○ラギ>のサイトに「これから短歌を始めたい」という人に啄木の『一握の砂』『悲しき玩具』を勧めている指導者がおられ「ほんまかいな!」とチト吃驚したのですが、啄木の作品は小学生クラスでも鑑賞できそうですので、一つの考え方だとおもいます。 他、「これから始めたい」人に参考になりそうなのは自由律俳句では山頭火の句集でしょうが俳句では誰の作品集が該当するでしょうか? MKさんなど心あたりがないわけではないのですが、アナタ様がこれから俳句を始めたい人にお勧めしたいのは、どなたの句集でしょうか。お教えいただければ幸いでございます。 (アナタさまの俳句歴を添えていただけますと実感として参考になります)。
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こんばんは。 私がこの質問に回答する資格があるかどうか迷うところなのですが……。 ま、ご参考までということで。 1.松尾芭蕉。 このひと、やはり他の俳人とはスケールがちがう気がします。重厚な句を作るかと思えば、軽い、なんとなくユーモラスな句も作る、形而上的観想をするかと思えば、生活を小さな絵にしてみせる。彼にとっては、森羅万象、俳句で読めないものはないんじゃないかと思うくらいです。 それに、やっぱり読んでいて、面白い。俳句ってこんな表現力のある、楽しいものなのか、と思います。 それに、晦渋なところがまったくない。平易といってもいい。そんなところもいいと思います。 初心の方には、骨董屋の修行が博物館通いであるように、一流から触れて欲しいし、それがこれだけ楽しめるものなら、もういうことなし。 それに、彼の句は、ぬかりがない気がします。緊密にできている。初心の方はそこまで気付くかどうかわかりませんが、自分の句を推敲したり、他の句を鑑賞する時、役に立つと思います。 最後に、芭蕉って、最後まで伴走してくれそうな気がするんですよ。折々に芭蕉の句を読み返して、反省したり、発奮したりする。うまくなれば、もう一段上の楽しみを、ほれ、とみせてくれる、そんな存在じゃないかと思います。 2.夏目漱石 頭のなかに涼風を入れるために、ヒートアップした心を冷やすために作った彼の句は、それを読む人にも同じ効能があります。煮詰まることの多い人間! に、最高のプレゼントかな、と思います。 私は、漱石の句を読んで、初めて、俳句っていいなぁ、と思ったんです。だから、句作をめざす方に限らず、読んで欲しいと思います。 3.木下夕爾 自己探求ではない、花鳥諷詠でもない。具象で描く心象風景。あれほど濃厚ではないけど、ちょっと塚本邦雄的。象徴的ライトヴァースですかね。私が一押しなひと。俳句でこんなこともできるんだ! って思ってくれたら楽しい。 3人挙げました。共通していえるのは、みなイメージ喚起力がとても強いこと。現実を凌駕するほどだと思います。 初心の人に、いちばん知ってほしいのは、このことなんです。文学が、現実を濾過して、止揚してみせることで、人に感動を与えるものだとすれば、俳句は、たった17字で、それが充分できるんだ、と。 私の句歴は……好きで読んでるし、作ったりもしてますが、結社に参加したり、句会をやったりしたことはないので、まあ、なしということになりますね。初心どころの騒ぎじゃない。それなのにこんな長広舌……。 すみません^^; ご参考になれば。
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- nakaizu
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井泉水は自由律でしたか。自由律と定型句の違いもわからず申しわけありませんでした。 前に書いたことは忘れてください。
お礼
定型の作品もあるかも知れません。 nakaizuさまは、井泉水の定型作品に感動されたのでしょうか。
- nakaizu
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俳句については鼠骨の書いた入門書をパラパラと見たくらいで、質問者がお嘆きの小学生と大同小異の者です。 句集はたまに鑑賞するだけですが、初心者に印象的だったものが他の初心者にもよかろうかと思い、解答致します。 私が一番印象に残っているのは戦前の新潮文庫にあった「井泉水句集」です。他の俳句より清冽な気がしました。 収録句は変わっているでしょうが、戦後も出ていると思います。 芭蕉は素人の私にも別格に見えます。井泉水の芭蕉の解説書がやはり新潮文庫から出ていました。こちらは戦後も出版されたかどうかわかりません。 小学生が最初に作るのが俳句とも川柳ともつかないものになるのは仕方ないと思います。先生も子供に合わせているのでしょう。 俳句でも短歌でも泣菫や藤村の文語体の詩でもかまいませんが、そういったものに日常的に接していないのが最大の原因と思います。その意味で百人一首のかるた取りで遊ぶのは有効な方法と思います。芭蕉かるたというのもあったような気がします。 素人が偉そうなことを書いて申しわけありません。ご参考になれば幸いです。
お礼
ありがとうございました。 私は自由律俳句も作りますので荻原井泉水のことは知っていますが定型句は見たことがありませんでした。 早速、拝見します。お手をとりました。
お礼
俳句情報探索 http://www.jfast1.net/~takazawa/index.html で木下夕爾さんの句を拝見しました。小・中学生の俳句は先生のを含めて、なぜか無季口語俳句、見せられた瞬間、ガックリします。(つい先日も、擬人法・見たてが<詩>であると間違って刷り込まれそうなリスクを考慮しない番組を見て愕然としたばかりです)。 ※俳句歴とは俳句を実際に作り始めたときからで「結社」などのグループに所属の有無とは無関係でしょう。学校の授業で作ったのが最初で爾来ズ~ットつづけておられる人もおられますが授業で作ってから忘れていて、ある日(ン年後 or ン十年後に)自分の意思で継続的に作り始めたとしたらその日が俳句元年になるのではないでしょうか。