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分子式
組成式の区別を簡単に分かりやすく説明する例がありませんか? 分子式と組成式の内容は理解しておりますが、いまいち説明が思いつきませんよろしくおねがいします
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%96%E5%AD%A6%E5%BC%8F の説明でもいまいち分からないでしょうか? どの辺りが分からないのか具体的に言って下さい。
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- yagukon
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分子式は分子を表すために、組成式はイオン結合の物質やその他、物質の組成を表すために使います。 簡単に言うと、「組成式」は物質を構成している原子の種類と原子数の比を表し、「分子式」は物質を構成している原子の種類と原子数を表しています。 つまり、分子式の場合はその物質の最小単位の分子全体をみて、その中にある原子の種類とその数を全て含めた形で書くものです。 それに対して、イオン結合の物質(イオン結晶)は分子のように最小の単位が決まっていません。たとえば塩化ナトリウムだとナトリウムイオンと塩化物イオンが静電気的な引力で結びついており、それはそれぞれが最大何個までとは決まっていないわけです。すると分子式のように全体を見て数を知ることができないので、全体の中での数の比を書くことで表しています。 このように多数の原子により構成されているイオン結晶や金属結晶は組成式で表します。 また、組成式は有機化合物でも使われます。有機化合物では炭素や水素、酸素がどのくらい含まれているか、組成を確かめることがあるため、その組成式を書くことがあるのです。しかし、アセチレンの分子式は「C2H2」ですから、組成式は「CH」です。 ベンゼンの分子式は「C6H6」ですから、組成式は「CH」です。つまり、どちらも組成式が同じになります。したがって有機化合物を表すのに、組成式を使うと、どちらを表しているのかわからないことになります。
「基本は分子式である」と考えて下さい。 組成式というのには化学的な意味は乏しく、単に、元素分析(燃焼試験)を行ったときに得られる構成元素の比率が組成式(実験式)であると考えて良いでしょう。 現実問題として、両者を比較するのは元素分析の結果と分子式を比較するときぐらいだと思います。 たとえば、エチレン(C2H4)、プロペン(C3H6)、シクロヘキサン(C6H12)の元素分析をした場合に、いずれも「組成式がCH2である」という結果になるはずです。 それ以上のことを知るためには、別の実験が必要です。 もしも、分子式がわかっているのなら、普通は組成式を算出する必要はありません。