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分子について
水素分子は安定して存在するのに、ヘリウム分子は存在できないのはなぜなんでしょうか。学校の授業では、結合性、反結合性分子軌道などが説明の中ででてきたのですが、いまいちわかりませんでした。 また、水素結合というのはどういうものなのでしょうか。どのような物質において存在しているのか、また、その物質の性状にどう反映するのか、できれば2,3例をあげて説明してもらえるとありがたいです。 よろしくお願いします!
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ヘリウム分子ができない理由や、結合性・反結合性分子軌道のことは、ここに詳しく書いてあります。(「原子から分子へ」というところです) http://www.shse.u-hyogo.ac.jp/kumagai/eac/chem/tchem1.html 水素結合はここがわかりやすいです。 http://www.kiriya-chem.co.jp/q&a/q50.html 高校の化学(1)Bの教科書を残しておられるなら、それにも簡単に書いてあります。 水素結合が関係した有名な現象はたくさんあります。 ○水が固体(氷)になるとき体積が増える。 ○H2OはH2Sより分子量が小さいのに、融点・沸点が高い。 ○ハロゲン化水素のHCl、HBr、HIは強酸なのに、HFは弱酸である。 ○エタノールやショ糖などヒドロキシル基のある有機化合物は水に溶けやすい。 ○酢酸は2つの分子が会合している。 ○DNAの二重らせん構造(核酸塩基同士の水素結合でできる)
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長くなったので、分割します。 水素結合について です -OHを含む分子でしばしば見られる結合です。 これは、共有結合のような電子を共有する結合ではありません。 分子間などで働く引力です。 水を例にします。 H2Oという分子構造ですが、∠HOHの部分が、約104°という値を示し、Hが+、Oが-の電荷を持ちます。 これにより、+と-の重心がずれます。 すると、1個の水分子のOの部分が、別の水素分子のHの部分とクーロン引力で引かれ合います。 これは、アルコール、糖、アミノ酸などにも見られます。 この結果、沸点などが上昇したり、螺旋状に縮こまったりなどの性質を示したりします。
お礼
詳しい説明ありがとうございました。とてもわかりやすかったです。
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原子は、原子核と電子からできています。 原子核は、原子番号の数だけ、+の電荷を持ちます。 そして、同数の電子を持ちます。 しかし、電気軌道という観点からは、K殻では2個、L殻では8個…と埋まったときに、安定します。 これにより、多くの原子は、電子の数と安定する数に差ができます。 He、NeなどのO属原子は、それ単体で安定しています。 それ以外は、安定するために、電荷を持ち、互いに軌道が安定し、電荷が0になるような組み合わせで結合していきます。 結合性、反結合性分子軌道は、個人的には混乱の元なので、ひとまずはおいておいた方がよいかと思います。
お礼
ありがとうございました。とても参考になりました。私は文型で、今は基本もなにもわからないまま授業を受けているので、まずは基礎知識も含めてこの分野を勉強したいのですが、よい参考書、よいホームページなどあれば、ぜひ教えてください。