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分子について
色々と調べているうちに、分子とは何かが分からなくなってきました。 例を挙げると、塩化ナトリウム(NaCl)が分子ではない理由が分かりません。 (イオン云々が関係しているようですが、その辺りの知識は乏しい) また、炭素(C)においてはサッパリです。 分子ではないと定義するものもあれば、フラーレンなどを挙げて分子だと定義するものもあります。 分子についての説明をお願いします。
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根本的な理解のためには、まず、つぎの3つを理解しておく必要があります。 ・ドルトン の 原子説 ・ラボアジェ の 燃焼説 ・アボガドロ の 分子説 この3つを理解した上で、さらに不明ならば、再度、ご質問いただければ。 なお、一応、次の基本的なことも把握しておいてください。 「元素」は、原子の種類の名前 「原子」は、物質の最小構成要素 同じ元素 でも 違う 原子 の場合があり、同位体と呼びます。 「結晶」は、原子どうし、分子どうしがつながったもの 原子はブロックに当たり、あなたのいう炭素(C)というのは、元素名で、そういう種類のブロックがあるということになります。 同じブロックを使っても、 小さなひとつの固まり を作ることも出来れば、 おおきなひとつの面 を作ることも出来れば、 巨大な無限の大きさの固まり を作ることも出来れば、 単独のブロックのまま にすることも出来ます。 このうち、「小さなひとつの固まり」がフラーレンなどの例の分子。 「大きなひとつの面」 が黒鉛などの共有結合性結晶。 「巨大な無限の大きさの固まり」 がダイヤモンドなどの共有結合性結晶。 「単独のブロック」 が単原子分子 となります。 ここでいう「大きな」とか「巨大な」とか「無限の大きさ」というのは、10の後に0が20個とか30個つながったモノを指します。これと、「小さなひとつの固まり」には、大きな差があるのは分かりますか? 「分子を作るかどうか」は、元素の種類で決まるのではなく、原子というブロックの組み方で決まります。なので、組み方によっては、分子を作る場合もあれば、もっと大きな結晶を形作ることもありますし、その形の作り方によっては、分子や結晶でももっと多くのバリエーションを持つことになります。 元素名だけを眺めて、コレは分子、コレは分子でない と判断することが、もともと出来ないことなんですね。 この辺でドギマギしてしまうと、硫黄(S)なんて、もっと大変ですよ。
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- Tacosan
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「分子」というと, 普通は「共有結合で成り立ち」「1個ずつ区別することができて」「組成がはっきりしているもの」を指すと思います. 例えば炭素の単体で言うとダイヤモンドやグラファイトは「共有結合でできていて」「1個ずつ区別することができる」のですが「組成がはっきりしない」(つまり「炭素原子がどれだけあるかを知ることができない」) ので「分子」とはしない (共有結晶ではある) のですが, その同素体であるフラーレンは「組成がはっきりしている」ので分子です. つまり, 「炭素が分子かどうか」というのは意味のない質問です. 同様に硫黄の単体でも S8 という組成を持つ分子性の物質もあればゴム状硫黄のように組成のはっきりしないものもあります (実際にはほかにもたくさんの同素体が合成されています). 塩化ナトリウムの場合は (固体結晶だと) そもそもイオン性の物質ですし, 「この部分が 1個の塩化ナトリウムです」といえないのでやはり分子ではありません. ただし, 塩化ナトリウムを加熱して蒸発させると NaCl という組成を持つ分子になるそうです.
- shintaro-2
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分子の定義が共有結合するものであれば、 イオン結合である塩化ナトリウム単体は分子とはいえません。 http://www.geocities.jp/hiroyuki0620785/k0dennsikotai/41gennmitu.htm http://www.ies.or.jp/japanese/s_note_pdf/s6.pdf