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あ、お、わ、キャア~

キャア~  地域や民族を越えて、「女性の悲鳴」です。 キャア~は、感動詞の仲間ではなく、叫び声と、辞書に有ります。 あ、お、わ、等は、感動詞として言葉の仲間ですが、 叫び声と同様な使われ方も有ります。 この叫び声は、キャア~と同様、地域や民族を越えて同じでしょうか。 発音自体は、発声器官が同じですから、同様な音になります。 しかし、意味の方はどうでしょうか、 「あ、雨」「お、雨」「わ、雨」の音質、音量、アクセント等により、 微妙に、ニュアンス等の違いが有りますが、他の言語圏においても、 「あ、お、わ、等」の使用法に、文法的・意味的な共通性は有るのでしょうか。 質問、判りにくいですね、言葉を変えて言い換えると、 本能的、無意識的な、「叫び声」に、諸言語の個別特殊性に反して、 普遍的法則として、文法が有るのでは?これ、矛盾しませんか。

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noname#19923
noname#19923
回答No.2

たしかにこれは言語哲学の範疇で語られることの多い問題ですが、やはりこのカテでは回答が少ないでしょうね。 以下、言語学的にすぎて分かりにくいかもしれませんが、言語について考えるのであれば、ただあれこれと砂上の楼閣的に思索を繰り広げるよりも、言語学の入門書をいくつかお読みになり、言語にかんする基本的事実をおさえておいてください。 >地域や民族を越えて、「女性の悲鳴」です。 「女性の悲鳴」が「キャア~」と聞こえるのは日本語を母語としているからです。でも虚心坦懐、いろいろな国のホラー映画をごらんになってはいかが? 「キャア~」と聞こえないものも多いかと。 >あ、お、わ、等は、(...)地域や民族を越えて同じでしょうか。 「ア」は生理学的にもっとも出しやすい音です。口を大きく開けてそのまま声を出せばいい。そういう意味では言語以前の問題として共通性はあります。 でも、言語ごとに違いもあります。日本語の「ア」は比較的口の開け方が小さく、舌も真ん中よりやや前で発音しますが、ヨーロッパの多くの言語ではもっと口を大きく開けて、しかも舌は後ろよりです。 「オ」も、英語の Oh! は日本語よりもはるかに唇を突き出し、しかも二重母音ですね。 「うーん」と考えるとき、フランス人は舌の位置は「エ」でなおかつ唇を丸めるという、日本人からするとアクロバティックなことをします。 いずれも、似ているけど違います。 >本能的、無意識的な、「叫び声」に、諸言語の個別特殊性に反して、普遍的法則として、文法が有るのでは? 意味がよく理解できませんが、「叫び声」に言語の本質・起源を求めるとすれば、近代言語学成立以前の19世紀的誤謬といえます。 諸言語の個別性と言語の普遍性は矛盾しません。 言語の本質は、小さな単位を組み合わせてより大きな単位を作ること、その組み合わせに規則があること、にあります。たとえば、 「唇を閉じる」+「息を鼻にも通す」+「声帯を震わす」→ [m] [m] + [e] →「メ」(目) 「目」+「を」+「閉じる」→「目を閉じる」 文法は「叫び声」よりもはるかに抽象的で複雑なのです。 なお、文法規則は言語ごとにある程度の自由はありますが、全く無制限というわけではありません。たとえば、疑問文を作るのに、平叙文をひっくり返すという言語があっても良さそうですが、存在しません。 anatawa meo toziru(あなたは目を閉じる) → urizot oem awatana?(あなたは目を閉じますか) → 閉じる 目を あなたは? ある程度の枠を設定するのが言語の普遍文法で、その枠内であれば、各言語の文法は自由です。

noname#15238
質問者

お礼

回答数は少なくても、このようなご丁寧なご回答を頂ければ、 まずは成功です。有難うございました。 >地域や民族を越えて、「女性の悲鳴」です。 これは、確かに、微妙な発音の違いはあるでしょうが、 男が発声することが極めて稀、これはなぜでしょう? 無意識の叫びのはずが、男・女を意識しているのでは? >本能的、無意識的な、「叫び声」に、諸言語の これは、 「あ、雨」「あ、雨が降ってきた」内面的な気付き 雨は前から降っている 「お、雨」「お、雨が降ってきた」外面的な気付き 雨が降り出した 「わ、雨」「わ、雨が降ってきた」行動的な気付き 雨を避ける準備 この例は、私の思いつきですから、信憑性も薄いですし、もっと多くの例を探さなければなりませんが、日本語以外の国の、叫び声にも、無意識の中に何らかの意識があるのでは? 私の考えている文法も本当に言語の発生時のことで、言葉にはしずらいですね。 初歩的な本では、言語学では、起源は扱いにくいらしく、 しかたなく、このような無駄な質問をしております(笑。 以下は独り言です、気になさらないで下さい。 男はなぜ、キャア~と悲鳴をあげないのですか? こう質問した方が、明解な回答が得られたのでしょうか、ね!

その他の回答 (5)

noname#19923
noname#19923
回答No.6

またしても#2,3,5です。 他の方の回答を邪魔してはいないかと思うと、心苦しい限りです。 >まるで、お礼への反応のようで、不思議な気がいたします。 本当ですね。一種のシンクロニシティでしょうか。 >何か、失礼な言い回しがございましたら、私の勉強不足です。(...)お許しください。 こちらこそ、もしきつい言葉遣いをしてしまっていたら、お詫び致します。そのようなつもりは一切ございません。 これだけで終わってしまうと、ただのチャットで削除対象ともなりかねませんから、fishbowl66 さんのお好みにあいそうな本を思い出しましたので、ご紹介しておきます。 『ことば 始まりと進化の謎を解く』 J・エイチスン 著 (今井 邦彦 訳) 1999 \3,990 新曜社

noname#15238
質問者

お礼

今回は、お世話になりっばなしで、お礼の言葉も有りません。 6冊目の本になるのでしょうか? とにかく、出来る限りの手段を使用して、図書館から借りましょう。 うん~以外に沢山有りますね、探し方が悪かったのでしょうか。 この質問は、今週の土日まで締め切ら無いでおきます。 #2のご回答に、書き込んだお礼の、 「あ、お、わ」に関しても気になる所ですが、 ご紹介いただいた本の種明かしになるのかもしれませんし・・・ 兎にも角にも、大変有難うございました。

noname#19923
noname#19923
回答No.5

たびたびしつこく申し訳ありません。 言い忘れたことがありまして。 手話は身振り手振りとは全く異なり、完全な文法をもつ立派な言語です。このように音声を伴わない言語も叫び声から生じたと? 言語はある日突然降ってわいたとはお考えになりたくないのでしょうか? 突然降ってわいたことを「突然変異」と言ってもいいですし、神から与えられたと言っても構いませんが、とにかく、言語が徐々に進化したと考える理由はありません。 いずれにせよ、「人間が意識的に言語を発達させた」と考えるのは、「キリンが木の上にある葉っぱを食べたくて首を長くした」というのと同じくらい、目的論的誤謬です。

noname#15238
質問者

お礼

ご回答有難うございます。 しつこいなど、全然、思いません、感謝しています。 時間的には、#3へのお礼の記入以前にご回答戴きましたが、 まるで、お礼への反応のようで、不思議な気がいたします。 常識的には、私のお礼が、Nsuika様のこの回答を見てから、書かれた。 こう考えるのが自然ですが、#5のご回答を見る前に、お礼を登録しました。 >言語はある日突然降ってわいたとはお考えになりたくないのでしょうか? 何か、失礼な言い回しがございましたら、私の勉強不足です。 言語の起源は、意識・心の起源と重なるのでは、 自分の価値観とは無縁に、可能性を考えて楽しんでいます。お許しください。

  • kobarero
  • ベストアンサー率29% (106/361)
回答No.4

ご質問の内容を「感情表現の文法」と捕らえると以下のように3段階に分けて考えることができると思います。 (1)本能に基づく非言語的・非文化的感情表現  このカテゴリーに入るのは、主に、言語行動・社会行動を始める以前の赤ん坊の感情表現です。赤ん坊は「おなかがすいた」「ウンチが出た」「眠い」などの感情を彼らなりに本能に基づいて表現します。それは、社会的に訓練されて形成されたものではなく、人間の本能によるものですから、個別文化・民族の影響は受けないと考えられます。 (2)社会コードに基づく非言語的感情表現  これは、言語を用いない感情表現の方法ですが、生まれ育った社会の影響を受け、その社会の文化コードにより統制されます。表情・身振りがなどが代表的なものですが、音声行動においても同様に現れます。「キャー」、「オー」、「オッ」などの驚きや恐怖時に発生する声も文化コードにより統制されています。例えば、女性は気軽に「キャー」と言っても社会の中でおかしいと思われませんが、男性が「キャー」と気軽に言うと「おかま」だと思われます。そういう意味で、「社会コードに基づく非言語的感情表現」はその社会の制約から自由ではありません。従って、個別文化・民族の影響を強く受けます。 (3)言語的感情表現  これには、以下の2種類があります。  (A)「本能に基づく非言語的・非文化的感情表現」に属する音声表現の中から、その一部を言語化して言語体系の中に組み込んだものです。例えば、赤ん坊の泣き声「オギャー、オギャー」などです。この言語の特徴は、オリジナルの発声者(赤ん坊)自身は決してこの言葉を使用しないことです。他者がオリジナルの発声者の音声を表現するために使用します。この言葉の個別文化・民族に関する依存性は、自然音の言語化プロセスの文化・民族性によってのみ決まります。それは、犬の泣き声を日本では「ワンワン」としますが、民族が変われば変わるのと同じです。  (B)「社会コードに基づく非言語的感情表現」に属する音声表現の中から、その一部を言語化して言語体系の中に組み込んだものです。例えば、「キャー」というオリジナル(生叫び)から「キャー」という言語(文字で表現)を生成します。この場合には、オリジナルの生叫び「キャー」自身が既に、(2)の影響を受けている上に、さらに、「キャー」という音を「キャー」という言語に置き換える変換形式が個別文化・民族の影響を受けますから二重の影響を受けていることになります。ひとつ例を挙げると、日本では、「おっー!」という生叫びを「おっ」などの言語として表現しますが、アメリカでは、同じシチュエーションで発声される生叫びは「オップス」であり、さらに言語変換すると、「oops」になります。 結論として、「普遍的法則として文法があるのでは?」に対する答えは、以下のようになります。 (1)は個別文化・民族の影響は受けない(生物学的構造の影響は多少受けるかもしれませんが)が、(2)、(3)については、大いに受けるという事実がある一方、(3)の言語としての感嘆詞は、言語的文法的の中で、他の文法因子と深い関係を持つことはないと考えられます。従って、「普遍的法則」を追求するのであれば、非言語的文法としての(2)の分野が一番豊かな可能性を持っていると思います。

noname#15238
質問者

お礼

お世話になります、丁重なご回答、有難うございます。 興味深く読ませていただくうちに、 原始人の女性(雌)今のように、キャア~と叫んだか、 霊長類の研究資料を確認しておくべきでした。手落ちでした(笑。 3)の部分を読みながら、言語の起源を原因と結果と言う単純な過程でなく、 進化論や経済学の「創発」過程と言った考え方の参照が必要かも。 有難うございました。

noname#19923
noname#19923
回答No.3

#2です。 >男が発声することが極めて稀、これはなぜでしょう? >無意識の叫びのはずが、男・女を意識しているのでは? >男はなぜ、キャア~と悲鳴をあげないのですか? ホラー映画では男も女も叫んでますがね。 ま、男女で声帯の形が違いますから、女の声は高く、男の声は低くなります。女性の高い叫び声を日本語では「キャ~」と「聞きなしている」というだけのことでしょう。 #「聞きなし」については 『ちんちん千鳥のなく声は』 山口 仲美 著(1989年)\1,682 大修館書店 『犬は「びよ」と鳴いていた』 山口 仲美 著(2002年)\777 光文社 >日本語以外の国の、叫び声にも、無意識の中に何らかの意識があるのでは? 世界には「オ」や「ワ」のない言語はたくさんありますが、そういうのはどうされるおつもりですか? ま、母音は生理学的にもっとも発音しやすい音ですから、とっさに出やすいとは言えるでしょう。 一度音声学の本をごらんになるとお分かりと思いますが、世界には本当に様々な言語が存在します。それらが「叫び声」から生じたとはとても信じられませんよ。 言語が高度に抽象的な規則体系である根拠をひとつ。 ○あなたは 誰に 電話をかけたのですか? ○あなた なぜ 電話をかけたのですか? ○あなたが誰に電話をかけた後に、奥さんは外出されたのですか? ×あなたがなぜ電話をかけた後に、奥さんは外出されたのですか? ○あなたが誰にかけた電話を盗聴されたのですか? ×あなたがなぜかけた電話を盗聴されたのですか? 「~した後に」というような「副詞節」と「あなたがかけた(電話)」というような「関係節」との間には強い相関関係があります。 言語と叫び声の間には深くて広い断絶があるのです。 >初歩的な本では、言語学では、起源は扱いにくいらしく、 ご存じかもしれませんが、入門書をご紹介しておきます。 『言語を生み出す本能』(上下二巻) ピンカー,S. 著 (椋田 直子 訳) \1,344 NHK出版 『ことばの進化論』 ビッカートン,D.著 (筧 寿雄 訳)\4,935 勁草書房 『心のパターン』 レイ・ジャッケンドフ 著 (水光 雅則 訳)\3,570 岩波書店 (本当は同じ著者の 『Foundations of language : brain, meaning, grammar, evolution』Ray Jackendoff 出版者 Oxford University Press の方が、起源論としては問題はあるにしろ、お勧め。でも高いし、分厚いし、英語なので)

noname#15238
質問者

お礼

詳しくお教えいただき、有難うございます。 「聞きなし」は、勉強になりました。 ご紹介いただいた本は、何とか年内を目標にガンバって見ます。 ただ、行きつけの図書館では、ご紹介の言語の本は無かったようで、 「心のパターン」と言ったタイトルを見つけていればきっと読んだと思います。 変な話ですが、神様を信じていませんから、言葉を誰かから受けとつた訳ではなく300万年前の発話から、延々と進化したわけで、「信じられない事をした」 それ以外に、どんな起源説が有るのか、楽しみは増えますが、忙しいです。 大変参考になりました、有難うございます。

noname#126060
noname#126060
回答No.1

これは哲学ではありませんので、ここでの質問は締め切って外国語カテで質問し直した方が的確な回答が得られるでしょう。 ちなみにキャーを「きゃあ」という音としてとらえて擬音で書くのは日本の他には数カ国のみというのはご存知かと思います。(同じ音を他国では「Eeeeek!」「Yeaaaa!」など、様々に聞いている。擬音が極端に少ない言語もある) 「きゃあ」を[言語]として意識的に発する=言語という文化的前提で置き換えた行動は[生物としての本能的反射]行動とは別のものですから、別々に語るべきです。

noname#15238
質問者

お礼

アドバイス有難うございます。 うん~やはり質問は難しいですね、長すぎずに、出来るだけ 判りやすくと、試みたのですが・・・ 言語の起源に関する質問の為、別々には語れないのでは、 比較言語学とか文化人類学と言ったカテ有ればよいのですが。 この質問では、 「キャア~」「あ・お・わ等」を言語ではなく、無意識の叫び声 と仮定して、その叫び声に人間種に普遍的な文法のようなものが 見られるのではないだろうか、本能的反射行動と意識的言語の 狭間に関する質問で、あくまで、「音」に関係します。 表記文字とは別に考えています。 喜怒哀楽の表現表情、笑い・泣き声、は人間種に共通では、 そこから、個別特殊の言語が発生する狭間の叫び声を考えています。 カテの移動に関しては、管理者様にお任せします。 長文失礼しました、有難うございます。

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