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私は行く。と、私が行く。の違いは?
私は・・・・ と、私が・・・・ これは・・・ と、これが・・・ など、「は」も「が」も同じ主語を表す助詞だと思うのですが、これは文法的にどういう違いがあるのでしょうか? 感覚的には「が」を使うと、「他の人ではなく、私!」っていうように感じますが。何か文法的にこの違いを説明できるのでしょうか? お教え頂ければ嬉しいです。
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日本語を外人にチラッと教えた経験のあるものです。 私の理解では 「は」:話題選定文 「が」:個別選定文 とでもいいましょうか。 「AはBです」の文章には A(というもののCということについて話すとすれば、それ)はBです、というような語られない(C)があり、省略されているんです。 私は 佐藤です。という文は 私(の名前について話すとすればそれ)は佐藤です。 となります。 Aというもののある一つを切り取って話題にする文章です。 ・地球(というものの形)は丸い ・俺(がとりあえず頼むの)は生ビール 一方「が」の文章には前提として 「が」で示されるものと同等のものがたくさんある状況が想定されます。 (同じような条件を持ったものはほかにもありますがその中で)という文章が前にかくれていると思ってください。 ・私が佐藤です。 ・アイスクリームが好きです。 「が」にはたくさんのもののなかから一つを選び取る機能があるんです。 これで話が終われば簡単なのですが 「ラーメンが好きです」 「ラーメンは好きです」 この場合、「他」の存在が感じられるのは「ラーメンは」という言い方ですよね。 なんだか、ラーメンは、ってじゃあカレーはどうなのよ、お寿司はキライなの?パスタは? といいたくなりませんか? これは「が」には「個別選定」の機能がある、ということと関係があります。 「が」の文章ではすでに好き、嫌いの選定がおわってしまっているんです。 「たくさんあるもののなかから選ぶとしたら」ラーメンが好き、なんです。他にたくさんあるのはもうわかっていて、すでに一つを選んでしまっているんです。 あなたがスキ! そういうことです。 いっぽうの「ラーメンは好き」。 ラーメンというものに対する私の感想を述べるとすれば、という表現です。 「が」がたくさんの中から一つを限定して選ぶ機能があるのに対して「は」は「話題」を一つ選んでいるに過ぎないんです。 「ジョンさんがアメリカ人だ」::他のワンさんやスタッドレーさんは絶対にアメリカ人ではありません。 「ジョンさんはアメリカ人だ」::ワンさんもスタッドレーさんもアメリカ人かもしれません。 このいいかたではたった一つ、ジョンさんという人の国籍についてだけ語ったに過ぎないのです。他のことについては何も語っていません。「ジョンさんが」と言うことで、その場のほかの人の国籍についても述べたと同じ力があるんです。 たった一つの答えを述べば済むはずの質問文、 「このなかでどれがすきですか」 「これをしたのは誰?」 普通に考えれば個別選定機能のある「が」をつかって 「ラーメンが好きです」 「私がやりました」 そう答えれば済むはずです。 それをわざわざ 「ラーメンは好きです」 「私はやりました」 と答えることによって、あるものの一つを切り取って話題にしています、という表現になるんです。 少しはわかりましたか? 「は」はあるものの話題・主題を選ぶ文、「が」はそのもの一つを選定する文章なんです。 問題● 次の( )に「は」か 「が」をいれなさい 1 はんにん( )、おまえだ! 2 きょうは イチローくん( )サッカーをして なかたくん( )やきゅうをしました。 3 わたし、あなたのいきかた( )、すきなの ↑どちらも入る文もあります(笑)。そこから受ける意味や印象の違いについて考えてみてください。 では
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- fuyumerei
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googleで「はとが 使い分け」と検索してみてください。普段何気なく使い分けている「は」と「が」が文法的に説明されているものが数多くあり、私も勉強になりました。感覚的回答なら私も出来ますが、お聞きになっているのは文法的説明なので。
お礼
ありがとうございました。一度、検索しています。ふだん使ってる日本語も説明するとなると難しいです。
- gorou23
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#3さんとかぶってしまうかもしれませんが・・ 【私は行く】 例:AさんもBさんも行かないと言っているけど 私は「行きます」。(行くという「行為」が 強調される) 【私が行く】 例:AさんもBさんも行きたいと言っているけど 「私が」行きます。(行く「人物」が強調 される=他の誰でもなく私が、という意味) 「は」も「が」も、「私」について言っていることには 変わりないのですが、「は」→その後の事実を強調、 「が」→主語となる語を強調、ということです。 「私は医者です」=「警察官でもなく、会社員でもなく 医者です」 「私が医者です」=「AさんでもなくBさんでもなく、 自分が医者なのです」 こんな感じでしょうか・・。
お礼
「は」が強調で、「が」がそうでないという説明がどうも理解できなかったのですが、#6さんのご説明でわかりました。「は」が副助詞として強調しているのは「その後の事実」ということなのですね。
- Haru_Sakura
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#4です。 格助詞と副助詞ですが、 「格助詞」は、直前に来る名詞と直後に来る言葉の関係を示す為の助詞です。 例えば「私の部屋」の「の」のように、「私」が「部屋」を修飾するという関係を持たせる為だったり、 「私が行く」のように「私」と「行く」が主語と述語の関係になっていたり、 と、 単に前後の単語の関係を表す時に使われる助詞です。 私達の感覚から言えば、質問者さまが言われているように「他の誰もない、自分が~する!」という強い意味合いがあるように感じますが、 実際にはそのような「強調」の意味合いは全くありません。 逆に「副助詞」は、文中の様々な語にくっつくことで、 色々な意味を付け加えて、文章の幅を広げるための助詞です。 例えば、格助詞を使うと「お菓子を食べた」という文だったのが、 副助詞を使うと「お菓子だけ食べた」と「限定」の意味が加わります。 他にも「は」「も」「こそ」の副助詞には文意を強める「強意」の意味を持っているので、 質問者さまが書かれている「他の人でなく、私!」などの意味合いがプラスされるということになります。
お礼
格助詞と副助詞の違いがわかりました。ありがとうございます。なかなか勉強になります。
- Haru_Sakura
- ベストアンサー率45% (221/483)
ちょっと訂正させていただきますね。 >「は」は係助詞なんです。 と書いていらっしゃる方がいるようですが、 それはあくまでも古典文法の世界です。 口語文法(現代語の文法)では、「は」は副助詞、「が」は格助詞という位置づけになります。 副助詞の「は」は、特に取り立てて他と区別する為に使われる用法で、 同じ副助詞の「こそ」や「まで」と同じように、意味合いを少し強めたりする用法になります。 そして、格助詞の「が」は単に直前に来る体言(名詞・代名詞)を主語として表すための助詞で、 「は」や「こそ」などのように特別意味はありません。 つまり、「が」は主語を表すだけの言葉に対して、 「は」は少し意味を強める意味を持ち、さらには主語を表すことも出来る語である、ということになります。
お礼
ありがとうございます。 副助詞、格助詞についてが何なのか少し調べてみます。 それと、私の感覚では(私だけかもしれませんが)「私が」の方が強いように感じます。もちろん前後関係によって変わってくるかもしれませんが。「私はいく」の方が「他の誰かではなく私が」みたいに感じたのですが。 ご丁寧な説明ありがとうございます。
- luune21
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大野晋「日本語練習帳」岩波新書によれば 「は」 1.問題を設定して下にその答えがくると予約する言葉 2.比較 3.限度 4.再問題化 「が」 1.名詞と名詞をくっつける 2.現象文をつくる a.私は大野です。 「は」の前が問題で後が答え。それまで、大野って誰も知らない b.私が大野です。 「が」の前が新しい知らせ。大野の存在は分かっている。 c.大野は来た。 後ろに、「しかし田中は来なかった」が隠れている。対比です。 d.大野が来た。 大野の発見。 (まとめ)私は彼が好き。 私はそうだけど、他の女はそうじゃない、という問題提出。新しい情報は彼が好きってこと。、 上記からすると、「他の人ではなく、私!」ってのは「は」って感じです。
お礼
前のSakuraさんの書いてくれた回答が、さらにスッキリとわかるようになりました。ありがとうございました。例文が「私はいく」「私がいく」とするからわかりにくいのであって、「大野はきた」「大野がきた」という例だと「は」「が」の違いがわかりやすくなります。ありがとうございました。
- siroutom1
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私は行く:誰が止めても~ 私が行く:誰も行かないので~ こんな感じがします。
お礼
昔、外人さんに聞かれてわからなかったのがずっと気がかりでした。私も同じ感想でした
- keydaimon
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昔古典で、係り結びの法則というのをやった経験はありませんか?あれと同じです。 「は」は係助詞なんです。それに対して「が」は係助詞ではありません(-^^)b
お礼
以前確かにそう習いました。懐かしいです。
お礼
さすが、外国人に日本語を教えられた実践経験から方って頂いた内容は説得力があります。私もこれで、今度はスッキリと上手に説明できる(!?)と思います。ありがとうございました。