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ヒトラーの経済政策
ヒトラーは誰もが知っている独裁者の代表です。ホロコーストなど、批判されて当然です。 ただ、経済政策に関してはどうだったのでしょうか?全く知識がないので教えていただけませんか?経済政策は成功だったのでしょうか?失敗だったのでしょうか?
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第1次世界大戦後の世界は混沌としていた。ロシアは革命により社会主義国ソ連が誕生し、アメリカは1929年、株の暴落から恐慌になりそれが世界経済をメチャメチャにした。 フランスは、第1次世界大戦が始まった1914年の人口4千万人のうち850万人が動員され、139万人が死に、74万人が不具となった。大戦中徴兵年齢に達した世代では男子の半数以上が大戦で生命を失ったとされる。フランスにとって大戦は勝利したとはいえ幻滅以外の何ものでもなかった。このためフランスでは「とにかく戦争だけはしたくない」との国民感情がナチの台頭を許してしまった。社会党と共産党との協力による人民戦線内閣=レオン・ブルム政権は失敗に終わった。 イギリスでは「赤い30年代」と呼ばれる社会主義への憧れが高まったが、経済の立ち直りが遅れ、主導権はアメリカに奪われた。 スペインではフランコのクーデターが成功する。日本では関東軍の暴走を誰も止められない。こうした時代、ヒットラーの経済政策はドイツ国民の心を捉えた。 生活用品の充実、フォルクスワーゲン、持ち家政策、余暇利用、コカコーラ、こうした項目で検討するとヒットラーの経済政策の成果が見えてくる。<第三帝国時代の生活充実>をキーワードに検索してみて下さい。参考になるサイトがあります。
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- ideo11
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ヒトラーの経済政策は有効需要を国が生み出すというケインズ政策です。シャハトはインフレを抑えて好況を実現したために「マルクの魔術師」といわれました。インフレなき好況というのは、最高の経済状況です。
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インフレなき好況だったんですか…やっぱり魔術師ですね。ありがとうございました。
- tosi0000
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ナチスドイツにはシャハトと言う経済担当がいました。 彼は才能があると回りの国々から思われていましたが、経済政策が成功すると「まさか。あそこまで才能があるとは思わなかった。」と言わしめた人物です。 その成功とは失業を無くして、かつ、インフレを抑えたことです。当時のドイツは第一次大戦の賠償金の支払いで不況のどん底。それをあっという間に解決したのです。 もちろん、それを支持していたのはヒトラー。 あっというまに不況をなくして、失業者ゼロ、インフレ抑えて生活安定ですから、古今東西こんな成功無かったんです。 しかし、ヒトラーは軍事については、まるっきしド素人。 モルトケ・ビスマルクが育てあげたドイツ参謀本部をダメにしてしまったのです。 ちなみにドイツ参謀本部は、ナポレオン軍を破って悲願のドイツ連邦を樹立した原動力。長い間、築きあげてきたドイツの宝をヒトラーはゴミにしてしまいました。 (詳しくは渡辺昇一著「ドイツ参謀本部」を見ると良いですよ。)
お礼
軍事でそんなに失敗だったんですか。確かに負けましたものね。ありがとうございました。
ナチの経済政策は同時期の米のニューディールとよく比較されます。国家が市場に深く介入した例として、比較するのに好都合だからです。しかも、どちらも元々は大恐慌を引き金として成立した政策です。 結末から言えば、ニューディールを失敗例、ナチ経済は成功例として評価されています。 ニューディールが中途半端に終わり、景気対策として全く失敗となったのは米の個人主義によるものです。米は昭和12年にニューディール失敗による恐慌まで起こり、昭和14年にはニューディールは停止、失業が解消されるのは第2次大戦参戦による戦時経済の下、ででした。 ドイツはナチス経済以前より国家による市場介入への下地があったため、ナチの経済政策というものは非常にスムーズに進み、昭和10年にはドイツの失業問題は解消します。しかし失業解消のための公共投資のほとんどが軍拡に向かい、その軍事力を行使して他国を侵略して経済圏を確保、といった形で欧州を巻き込む戦争の道へ突き進みます。生産力の急激な拡大が逆に労働力不足となってしまったためです。
お礼
ニューディールとの比較をリサーチで使わさせていただきました。ありがとうございました。
- ss79
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私は経済学者でないので学問的な事はわかりません。 素人の漠然とした印象ではヒトラーの経済政策はナチの経済政策とは異なって居たと思います。 ヒトラーの摂った政策の最初はユダヤ人の資産の収奪とそれのゲルマン人への再配分でした。 そして国力の回復の為計画経済の推進でした。 雇用の拡大を必要としたからです。 彼の頭には純血のゲルマン人種とそれによるドイツしか無かったのではとさえ思われます。 最初彼の政策は成功しドイツの技術の発展、経済の振興はめざましいものでした。 アウトバーン、フォルクスワーゲンに象徴される車社会はバラ色の将来を国民に約束するように見えました。 そのあたりからヒトラーの経済政策はナチの経済政策に変化したように感じます。 次第に軍国的に変貌して軍備の増強に傾いていきました。 計画経済の徹底は集中生産を可能としドイツ空軍の再建、潜水艦戦術、電撃戦の準備に役立ちました。 しかし戦争末期にはヒトラーの介入による混乱で収拾がつかなくなり、シュペーアが計画経済の建て直しに最後の努力をしましたが時既に遅しでした。 結局平時には成功したのに、資源と熟練労働力の不足というどうしようもない問題を抱えたまま戦争という無限に消費する事業に突入してしまった悲運でした。 従ってヒトラーの経済政策は成功と失敗の相半ばするのではないかと思います。
お礼
ヒトラーとナチスを同一のようにとらえていたのですごく新鮮でした。ありがとうございました。
お礼
サイトにいってみました。とても参考になりました。ありがとうございました。