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アクチベーションタギング法 あるいは タギング法

大学で生物の勉強をしているのですが とある教授のホームページを見たところ アクチベーションタギング法という言葉が出てきました。 エンハンサー領域の話も出てきたので 遺伝子の転写調節に関わるものだと思って調べたのですが資料が見つかりませんでした。 どなたか詳しい方、どういうことなのか原理など教えてください。 またこの方法に関する情報が乗っている参考書などありましたら それも教えていただける嬉しいです。おねがいします。

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  • yutaka007
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回答No.2

アクティベーションタギング法はランダムにエンハンサーを含むDNAを対象となる生物のゲノム内に挿入して、挿入されたエンハンサーの近傍の遺伝子の転写が活性化されることによって突然変異体を作成して、現れた表現型に関与する遺伝子を明らかにする方法です。 単純化して話すと、例えば、赤い色素を作る遺伝子があった場合、本来その遺伝子が発現しない時期、場所では、遺伝子発現は休んでいますが、アクティベーションタギング法によってその遺伝子のプロモーターの近くにエンハンサーが入ると、その遺伝子が活性化され、その細胞では赤い色素を作るようになります。で、用いたエンハンサーは塩基配列が分かっていますので、それをタグ(荷札)としてその近傍の遺伝子を解析すれば、赤い色素を作る遺伝子が分かるといった具合です。 この方法では、エンハンサーは目的遺伝子のコード領域に入らないことが必要です。この場合は、loss of functionの表現型となります。つまり、赤い色素を作っている細胞の赤い色素を作る遺伝子のコード領域にエンハンサーが入ってしまうと、この遺伝子にコードされている蛋白質が正常とならない(ほとんどの場合、STOPコドンが入るため、途中までの未完成蛋白質となる)ため、赤い色素を作らない細胞ができます。 実際の場合、アクティベーションタギング法を用いると、前者のgain of functionのmutantと後者のloss of functionのmutantができますので、スクリーニング(選抜)する段階で、研究者が欲しい形質を見極めることになります。

kexe
質問者

お礼

とてもわかりやすい説明ありがとうございます。 エンハンサー領域そのものを導入してあげる事で 目的形質を人為的に作り出させる事だったのですね。 またタギングのタグがどういう意味かわからなかったのですが シーケンスのさいにそのように使えるんですね。 わかりやすい説明本当にありがとうございました。

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noname#211914
noname#211914
回答No.1

専門ではないですが、以下の成書は参考になりますでしょうか(内容未確認!) ================================ 知っておきたいDNA,遺伝子,遺伝子工学の基礎知識…/G.R.カーター,S…[他]/宝酒造/2001.2  DNAクローニング/4/D.M.Glover…[他]/宝酒造/1999.7  基礎細胞分子生物学/C.K.Leach,…[他]/宝酒造/1996.9  酵母の遺伝子工学/Philip J.B…[他]/宝酒造/1995.4  動物細胞の遺伝子工学/Michael Kr…[他]/宝酒造/1994.3  細胞研究法/畠中寛,浅野朗∥共編…/宝酒造/1993.10  ===================================== さらに ◎http://www.tokyo.brain.go.jp/marumoto/h11kadai/h1105.html (植物の耐寒性形質に関わる分子機能の複合的解析とその応用) このページの「アクティベーション・タギング法」に簡単な説明の記載があります。 ◎http://www.jssp.co.jp/f_agr_botany/shokubutu_hormon.html (植物ホルモンと細胞の形) この成書の「3.5 植物ホルモン作用機構の分子遺伝学的解析」に記載があるようです。 ご参考まで。

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