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PCR法について
生化学の実験でいでALDH2遺伝子型のPCRによる同定を行ったのですが、課題で「PCR法の応用範囲は広く、遺伝子組み換え食品の分析にも用いられている。どのようにして分析を行っているのか?」とあったのですが参考資料が見つからずわかりません。お分かりになる方はよろしければ詳しいご回答をおねがいします!
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noname#99244
回答No.1
PCRの基本的な原理は理解されていると思います。 遺伝子組み換え食品というのは、基本的に本来の生物が持っていない遺伝子を別の生物からとってきて発現させることを言います。たとえばBtコーンというのがありますが、これはとうもろこしが本来もっていない殺虫タンパクを、Bt菌という微生物の遺伝子をとうもろこし内で、無理やり発現させているわけです。これは一過性(というのが培養細胞などではあるのですが)ではなく、とうもろこしゲノムにBt菌の殺虫タンパクの遺伝子が入っている状態にあります。 ということは、調べたいトウモロコシからゲノムDNAを抽出して、Bt菌の殺虫タンパク検出用プライマーを使ってDNA増幅をPCRで行った場合、普通のトウモロコシなら(生物がちがうので)絶対に増えないはずですが、Btコーンなら増えるので組み替えかどうか分かるわけです。 ただ、実際には例えばたまたまミスマッチするなど、まぐれで増えてくる可能性があるため、普通のPCRの後にアガロース電気泳動などで増幅産物のサイズが予定していたものと同じかどうか確かめたり、リアルタイムPCRというPCR反応中の増幅過程が見える装置を使うと、遺伝子が混入している量を確かめることができたり、増幅産物がまぐれで増えていないかをPCR反だけで電気泳動なしで確かめることができます。
お礼
お返事遅くなりました。パソコンの調子が悪くやっと起動できるようになりました。 回答を拝見して理解することができました。ありがとうございました!