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王安石の改革
均輸法についてです。 前漢の均輸法は物が余っている地域から政府に貢納させるということですが、王安石の均輸法は貢納させているのですか?それとも政府が買い上げているのですか?調べてもどちらも書いてあって分からないです。また、教科書には王安石の均輸法によって物資調達が合理化されたとあったのですが、これはどういうことでしょうか。 詳しく教えて頂きたいです。
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以下のとおりお答えします。 >前漢の均輸法は物が余っている地域から政府に貢納させるということですが、王安石の均輸法は貢納させているのですか?それとも政府が買い上げているのですか? ⇒その筋の文献によれば、王安石均輸法は、《物価の安定のために、各地の生産物を国が買い上げ、一定の価格で必要とする地域に転売する》という政策でした。それまで、中間搾取で莫大な利益をあげていた大商人が反発したそうです。 >また、教科書には王安石の均輸法によって物資調達が合理化されたとあったのですが、これはどういうことでしょうか。 ⇒当時、南東地方から運ばれていた物資が長年の間に種類・数量ともに固定し、政府の需要と合致しなくなり、商人は政府の必需品を高い代価で納入し、不要品は安く払下げを受けて不当な利を得、政府の収支は不均衡となったそうです。この解決策が均輸法で、《中央政府が必要物資を産地で調達し、不足する地方にそれを輸送・転売して物資調達の流れや物価の安定をはかりました》。また、《政府が必要とする物資の種類と量を揚州にある発運使に通知し、必需品は都に近いところで調達させ、その物資を産しないところからは、その地の産物を代納させ、需要地に運んで売却して、政府が利益をあげる》ようにしました。均輸法によって、確かに、各方面で物資調達が合理化され、合わせて逼迫していた国家財政もある程度潤いましたが、これもまた、商人と結託した官僚の反対を受けたようです。