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古典文法 ごとし
古典文法で「ごとし」には、比況と例示の意味があると習いましたが、これらの違いがよくわかりません。 何か例を用いて説明してほしいです。 よろしくお願いします。
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「ごとし」は漢文訓読系の助動詞なので、やや馴染みにくい面があります。ちなみに和文・和歌調では「やうなり」で、現代語では「ようだ」に当たります。 <比況> その事柄(状況や事物など)を他のよく似た事柄(状況や事物など)と比べて類似もしくは同等だという意を表します。 例1) 類似・同類(ようなもの、似ている) 世の中にある人と栖(すみか)と、またかくのごとし。 人≒栖(無常である事柄で比して) 例2) 等価・同等(まるで同じ、その通りだ) 孔子は聖人の如し 孔子≒聖人(その人品・人柄を比して) <例示> 中世の院政時代以降に加わった用法で、一つの事柄を例示してそれに類する他のものまでも含める、いわば部分集合的な表現。 例3) 例示(例えば~のようだ、などである) 往生要集ごときの抄物を入れたり 往生要集⊂抄物(抄物であって例えば往生要集のように) 我らのごときの者は参りませぬか 我ら⊂者(者であって例えば我らのような)
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- Nakay702
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>古典文法で「ごとし」には、比況と例示の意味があると習いましたが、これらの違いがよくわかりません。 何か例を用いて説明してほしいです。 よろしくお願いします。 ⇒確かによく似ていて、区別しにくいですね。 「比況」の例文 ある人・事物・事柄などを別のものにたとえて言う。《~のようだ》。 「かの振る舞い、暴れ馬がごとし」(=あの振る舞いぶりは、まるで暴れ馬のようだ)。 「例示」の例文 ある人・事物・事柄などを見本や雛型に見立てて言う。《(たとえば)~のとおりだ》。 「わが家の家訓は左記のごとし」(=わが家の家訓は、左に記してあるとおりだ)。
お礼
数学的に示していただきありがとうございました! とてもわかりやすかったです