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均衡国民所得とは?マクロ経済学の理解について
- マクロ経済学の中で、総需要と総供給の均衡状態を表す指標が均衡国民所得です。
- 総需要と総供給が同じ軸上に統合されているのは、同じ「お金」という単位を用いて表されるためです。
- 均衡国民所得は、需要と供給の数値変動の結果生まれた状態として捉えられ、経済の安定を示す指標となります。
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>マクロ経済学を学び始めたのですが、微妙に理解しにくいグラフがあります。総需要と総供給が同じ軸上に統合されているのは同じ「お金」という単位を以て表すことが出来るからなのでしょうか。それとも有効需要が供給を決めるという原則のもとそれら二つが最終的に同じ値をとるようになるからなのでしょうか。 理解しにくいグラフでしょうか?たとえば、 ax = b + cx (*) という方程式があったとする。これをグラフ的に解こうとするとどうする? LHD=ax RHD=b+cx とおいて、まず最初の式についてxを横軸にとり、LHDを縦軸にとるなら、LHD式は原点を通り、傾きaの直線を描く。ついで、2番目の式についてもRHDを縦軸にとり、切片がbで、傾きcの直線となる。方程式(*)の解はLHD直線とRHD直線の2つの直線の交点のx座標で与えられるでしょう。 同様に、 Y = C(Y)+I+G (**) という方程式があったとする。ただし、C(Y)≡b+cYとしましょう。上と同様、左辺をASとおき、右辺をADとおくとする。Yを横軸にとり、ASを縦軸にとると、AS曲線は原点を通る、傾き1の直線(つまり、45度線)だ。同様に、ADを縦軸に、Yを横軸にとると、AD曲線は縦軸の切片がb+I+Gで、傾きcの直線だ。方程式(**)の解はAS曲線(直線)とAD曲線(直線)の交点の横軸座標で得られる。この交点の横座標の値をY*と書くと、Y*の値を均衡国民所得と呼ぶ。YがY*の値をとるとき、かつこの値をとるときにかぎり、ASとADは相等しくなるからだ。このY*は目指すべき目標というより、あなたが言うように、需給の変動により(自動的に)この点に落ち着くという意味の値です。YがY*以外の値をとると、たとえば、Y*の左側ではADがASを超過し、一定の条件のもとでは、Yは拡大するし、Y*の右側では逆にASがADを超過するので、Yは縮小するのです。Y=Y*のときにのみ、AS=ADとなり、Yが拡大する傾向も縮小する傾向もない状態に達するのです。